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2009-08-30

映画「南極料理人」感想

私の『お気に入り』、堺雅人さん主演作

【南極料理人】

を観てきました。

堺さんに偏重した感想coldsweats01です。

※ほとんどネタバレはありませんが、厳密にネタバレを避けたい方は、引き返していただくことをお薦めします。

今回鑑賞したシネコンは、繁華街ではなく都内住宅街にあります。

にもかかわらず、土曜日の昼前の回は9割くらい客席が埋まっていました。

上映館数が多くないので、エリア外からの観客もいたのかも。

この映画を鑑賞する人には、入場する時に、こんなおみやげが配られました。

ここだけのサービスなのかは不明。

大型雪上車のペーパークラフトです。


Setujousya






Photo_2









             完成するとこんな感じです。

舞台は南極のドームふじ基地。

ペンギンもアザラシも、ウィルスさえ生息できない極寒の地です。

ここに赴任した8人の観測隊員の約1年間の共同生活を描いています。

究極に過酷な単身赴任生活には、大スペクタクルも熱いバトルもありません。

むさ苦しい男達の日常が淡々と軽妙に描かれています。

それぞれの日々の業務をこなしながら、レクリエーションを楽しみ、遠く離れた家族や恋人を思い、主人公・西村の作るおいしいごはんを味わう。

そんな毎日。

小さなエピソードの積み重ねで構成されています。

西村が心を込めて作る料理は、おにぎりとアツアツ豚汁から、ジャケット&タイ着用でワインと共に食すフォアグラのテリーヌに始まるフレンチのコースまで、どれも文句なしに美味しそう。

ちょうどお昼時だったので、お腹がすいちゃった~happy02

舞台挨拶の映像で、堺さんが「自分の手はおにぎり作りに向いている。」と自画自賛しているのを観ましたが、その通り。

堺さんの作ったriceball、ぜひ食べたいです。

いや、勿体無くて食べられないかな…。

脱力系な日常のサラリとした描写と、伊勢海老料理の衝撃映像やラーメン問題などの食べ物を巡る小さな悲喜劇に、つい笑ってしまいます。

隊員たちは大真面目なのですが、その行動と言動が自然に笑いを誘います。

客席は常に楽しげな笑い声が絶えず、私の席周辺からは

「そこかいsign02

「そんなにガッカリsadしなくても…」

などというツッコミや、つい口に出た心の声もチラホラと聞こえました。

作品のふんわり和やかなムードが客席にも伝播したみたい。

極限状態の中で生活している隊員たちだからこそ、日々を普通に過ごせる喜びを大切にしているのですね。
だから、西村が心をこめて調える食卓を仲間と一緒に囲む幸福を静かにしっかりと噛みしめるのです

そのじんわりとした幸福感が、観ている側に沁み入りました。

堺さんは、この役のために体重を増やされたそうで、美味しそうに食事をする隊員たちを見守る愛情深い笑顔は、確かにいつもより少しふくよか。

前作「ジェネラル・ルージュの凱旋」では、どんなに非難されても決して自己弁護せずに正しいと信じる道を突き進む、クールな中に熱い魂を秘めた凄腕ERドクターを演じていました。体重を落として、研ぎ澄まされた人物像を表現していたので、余計にギャップがあったかも。

「ジェネラル…」は堺さんの演技は素晴らしかったのですが、もう一人の『お気に入り』阿部寛さんの魅力が活かされておらず、ストーリーも含めて私にとって作品全体は「う~ん…」で、堺さん孤軍奮闘という感じが否めず、ちょっと残念でした。

でも、本作は、家庭ではフツーの夫・お父さんで、ふじ基地では次第に「お母さん」キャラになっていく(割烹着姿まで披露!可愛かったheart01) 西村を楽しげに演じていた堺さんは勿論のこと、他の7人の隊員を演じた俳優さんたちも、そして作品全体も良い意味で力が抜けていて、私はなかなかの佳作だと感じました。

「ハゲタカ」の村田さんこと嶋田久作さんが、海上保安庁での西村の上司役で出演。

登場シーンは少ないですが、なかなかオイシイ役。()

そして、もう一人、映画「ハゲタカ」から、高良健吾くんも出演。

今年、私が映画館スクリーンで彼の姿を見るのは「禅」、「ハゲタカ」に続いて3作目。

…う~ん、やはり男だらけの映画ばかり観ているなぁ…。

高良くん、悟りを目指して葛藤したり、派遣工やったり、蟹工船に乗ったり、南極に赴任したり…忙しいですね。(,)

本作でも、曲者おじさんたちの中で、ピュアな感じとイマドキな感じを併せ持つ若手研究者を軽やかに演じていました。

生瀬勝久、きたろうを始め、濃い面々が揃っていますが、巧みに濃さの出力調整をして、みなさん個性とニュートラルのバランスがとれた演技だと感じました。

美味しい作品、ごちそうさまでした。

堺さんの次回主演作「クヒオ大佐」も楽しみ。

本作のような優しい笑顔を絶やさない役も素敵なのですが、掴みどころのないな企み系shadow(妙な表現ですが)の役も絶品なんですもの。

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