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2009-10-18

クリムト、シーレ ウィーン世紀末展@高島屋日本橋店

ウィーン・ミュージアム所蔵『クリムト、シーレ ウィーン世紀末展』

http://info.yomiuri.co.jp/event/01001/200907099510-1.htm

観てから時間が経ってしまったし、既に東京での会期が終了してしまいました。
下書きのまま放置していたのですが、どんどん記憶が薄れるので、追記なしで、備忘録として簡単な感想だけ。

展覧会のタイトルとしては、どうしてもビッグネーム2人を頭に持って来ざるをえないでしょうが、内容としては、「ウィーン世紀末展」でした。

クリムト、シーレともに代表作や名品をずらりと並べて…というのではなく、初期の作品や、影響を与え合ったり交流があったアーティスト、クリムトが中心となって組織された「ウィーン分離派」の作品とともに展示され、また、同時代の別の流れの作品群も展示されていたところに意義を感じた展覧会でした。

世紀末と聞くと、退廃、爛熟、破滅、破壊…などという言葉が思い浮かびます。
確かに、そういう言葉を感想に盛り込みたい作品多かったですが、一方で、明るさ、穏やか、温かみ、華やぎ…という言葉がふさわしい作品も多くありました。
また、ウィーンといえば音楽の都でもありますから、音楽家をテーマとした作品が幾つか有り、興味をひかれました。
ヴィルダ作 「ランナーとシュトラウス」では、ヨハン・シュトラウスがヴァイオリンを手にワルツを演奏する舞踏会が華やか描かれています。
オルリク作 「グスタフ・マーラー」という、マーラーの横顔の銅版画も記憶に残っています。

特に印象深かった画家や作品を挙げると。

まずはこの展覧会の目玉のひとつ、

グスタフ・クリムト作 「パラス・アテナ」

Athena
クリムト自身中心となって組織した「ウィーン分離派展」第1回に出品された作品で、相当に賛否両論を巻き起こしたとか。
闘う女神アテナの白い肌と甲冑や槍の美しい金の取り合わせ、鎧の装飾など、いわゆるクリムト絵画のイメージに近い作品です。
胸当の魔よけのメデューサが舌を出している表情を見て、当時のアカデミックで保守的な画壇は怒り心頭だったろうなぁ、と絵の前でニヤニヤしてしまいました。
それとは別に、アテナの瞳が、コワイ。遠くにイッちゃってる。
あ、神様ってそういう存在か。

シーレの作品、特に自画像が実は苦手です。
嫌いなのではなくて、苦手。
あれだけ鋭く激しく自我の奔流を自分に突きつけているような画風は、自傷的であるように見えて、実は、観る人に鋭い刃先を向けて来るように感じてしまって、私のようにフワフワして茫洋とした精神の持ち主には、受け止めるだけの胆力がありません。
今回も、そんなふうに弱気で対峙したのですが、意外なことに、すんなり入って来る作品が多かったです。
たぶん、自分の鈍感さが増したからなんだろうなぁ…。
自分でも「あれ?」という感じ。
しかし、油断大敵(笑)。
自画像でなく、「ヒマワリ」という作品に殴られました。

Himawari2_2

陽光の化身のような花、ヒマワリがまるで心身痛みきった人物のように見えます。
やっぱり、私には、シーレの作品は、心身が元気な時に観ないとツライわ。

そのシーレと無名時代を共に過ごしたというマックス・オッペンハイマーの作品は、この展覧会で初めて観ました。
彼が描いたシーレの肖像画の、皮肉なシーレの視線が絶妙。
親交のあったオッペンハイマーだからこそ描けた表情ですね。

作品にかなり近づいてじっくり見られるような展示になっていたので、どうしても渋滞が発生しがちでしたが゛、ひどく混んではおらず、ゆっくりと鑑賞できました。
それが一番の贅沢ですよね。

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