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2009-12-09

『外事警察』雑感~第4回を中心に

ハード&ダーク度が右肩上がりなNHK土曜ドラマ『外事警察』。
観るたびに、腹筋に力が入りっぱなしだし、肩が凝るし、ドキドキとかドッキリとかゾクゾクとかで心中穏やかならず、不安と緊張が60分持続するから、見終わった後の心身の疲労感がひどいったらありゃしない。
しかも、強い毒素が体内に残留し、エグ味が口中に残る感じ。
なのに、毎週いそいそと見てしまう、恐るべきドラマなのだ。

毒素を貯めないために、感想を吐き出しておこうと思いつつ、どんどん凄いことになってきて、私の消化吸収力を超えてしまい、書きあぐねているうちに、もう第4回が放送されてしまった。
録画しておいたのを感想を書くために見直す気力もないし、私の感想の書き方と違う気がするし。
ちなみに、映画でもドラマでも、感想は、一発撮りならぬ一発書きで、メモは一切とらず(正確には、とれない)、おぼろげな記憶を頼りにゆる~く書くのが私のスタイル。(スタイルというほど立派なものではなjく、雑なだけ。)
自分のために書いているので、そんな適当なやり方なのだ。

ということで、まとまらないものを放出するために、第4回を中心に、雑感というか、下らない小ネタを書いておく。

pencilハゲタカ人事

ついつい、『ハゲタカ』方面に妄想が膨らむようなキャスティング。
CIA極東担当のコンラッド役にはクラリスでお馴染みのイアン・ムーアさん。
そして、スタンリー・ブラザーズのデイヴに続いて、嶋田久作さんが登場しした日にゃ、ハゲタカ廃人の妄想を爆裂させようというPとDの陰謀(?)すら疑ってしまうほどだ。
ここでは、そのへんの妄想を掘り下げないようにしておく。(笑)
ハゲタカ・フィルターを外して観なくては……sweat02

嶋田久作さんのブログは、猫が可愛いし、嶋田さんのお仕事ぶりがのぞけて楽しいので、時々読みに行っている。
映画でもドラマでも、あまり事前に情報を入れずに観るのだが、嶋田さんのブログに『外事警察』関連の記事が投稿されていて、ついつい読んでしまった。→ http://9saku.blog102.fc2.com/blog-entry-283.html

堀切園Dも役者さんも、徹底的に細部までこだわって、より完成度の高い作品を目指しているのがよくわかる。さすが。
しかし、やっぱりNHKのドラマ班の方々は仕事熱心だね。

pencil省電力ドラマ?

とにかく、暗い。
いや、テーマが暗いだけじゃなく、画面が暗いのだ。
『外事警察』を観ている同僚や友人と話していても、皆、同じことを言う。
夜のシーンや室内のシーン、監視カメラの粗い映像が多いせいもあるだろうが…。
警視庁のオフィスってあんなに暗いのか?(笑)と突っ込みたくなるくらい、外事4課住本班の部屋が暗い。
官庁は省エネルギーに努めているので、夜間照明の制限が厳しいのかも?(たぶん違う。coldsweats01
倉田理事官の部屋も、夜は真っ暗だ。
あんなに暗い部屋で書類を読んだりPCモニタを見たりしていたら目に悪いじゃん!とか突っ込んではならない。公安にマークされるぞ。(嘘)
暗めの部屋にいる倉田の怖い(失礼だ)顔面に、弱い光が複雑な陰影を与え、倉田の野望とか組織内の暗闘とかが滲み出ている。(ように思えてくる。)

第4話で、酔って帰宅した愛子が、暗い部屋に潜んでいた住本に気づき、驚く場面があった。(あれは怖すぎるcoldsweats02
私だったら、帰宅して、まず部屋の電気をつけるけど…なぜ、暗いまま?coldsweats01
もちろん、リアルにオフィスや下村家に煌々と明かりがついた部屋で、この話をやっちゃ台無しなのであるが。
暗さが、不安感や陰謀感(ていう日本語はないだろうが)を高め、闇に潜む魔性や秘匿や隠匿といったことを象徴しているんだろうと思う。
それが、演出ということだものね。
深読みしすぎ?
でも、困ったことに、目が悪い私には、けっこう見づらい…(泣)。
それに、あんなに照明が少ないのは、どんなに美しい女優さんでも、なんだか可哀想…。

pencilこの台詞って…

陽菜「彼が関わる人は、みんな不幸になる。」

倉田「住本を出し抜いたな。」

(うろ覚えなので、正確ではない。)

ハゲタカ・ファンならば「おっ?」と思う台詞。
いかん、雑念を捨て去らねば…sweat01

pencil闇に潜み蠢くもの

愛子が、住本の思惑を超えて暴走していく姿は、魔性の覚醒を見るようで、かなり怖い。
闇は闇を引き寄せ、喰らうものだ。
愛子は、住本と関わることで、自分の暗部と向き合い、それを吐き出したが、闇を払拭したわけではなかった。
危険な任務を実行することで、もっと深い闇に引き寄せられて、死と隣り合わせの高揚感と甘美な戦慄に身を浸して、闇に喰われたくなったのかもしれない。
あるいは、まだ自分に罰を課しているのか…。
彼女の動機と行いは、私の想像の範囲を超えている。
そう感じつつ、愛子の動機が分らないようで、あれは愛子だけに潜んでいるものではなく、自分の奥深くにも、魔性の種が埋まっていることも私は知っているのだ。
だから、尚更に怖い。
こんなふうに、観る側のことまで、突き刺して抉ってくるドラマなんだなぁ。
危ない、危ない。

愛子を、楚々とした石田ゆり子が演じることで、一層、凄みが出ている。
艶然と微笑みながら、住本に「あなた、私が怖いんでしょ。」とズバリ核心をつくシーンなんか、ゾクゾクしてしまった。

pencil魔物を動かすものとは

利用されているのではない、自分が利用しているのだ、と思い、ジュリオは自分の手中に落ちていると思っていた愛子だったが、実は、自分が踊らされ泳がされていた。
第4回ラストで、住本が、それを叫ぶまでの息もつかせぬ展開。
ドキドキして、どっちに転ぶか、どこまで覆されるのか、一瞬たりとも気を抜けなかった
住本を「出し抜いた」陽菜もまた、倉田と有賀の暗闘に、その上で蠢く官房長官の野望に、更にそれを利用しようとするアメリカに、踊らされているだけなのか。
陽菜が度々、問い、叫ぶ、国益とは正義とは何だ?という方向にテーマが収束していくのかもしれない。

力を手に入れるためのゲームに役立たないと判断されれば斬り捨てられる脅威への備え。
権力者たちの危機意識の希薄さに、住本は、どれだけ歯噛みをし、苛立ってきたのだろう。
国益と権力者たちを守るために身を捧げた者たちの、決して報われず闇に葬られて来た思いは、無駄ではなかったと言える時が来るのか?
答えが出ない問いだとは思うが、もしかしたら、住本を立たせ、動かしてきたものは、その問いの答えを求める心なのかもしれない。

あと2回で、どんな答えが出るのか、或いは答えは出ないのか。
また土曜日の晩にドキドキしながらテレビ前に座ることになるのだ。

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