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2010-01-18

黒い種の萌芽を待て~『龍馬伝』第3回だらだら雑感

映画『ハゲタカ』に惑溺し、心の中は鷲津で占められていた中でも、『龍馬伝』第3回は、録画したのを夕食をとりながら視聴。
なんとなく、日曜の夜の習慣となりつつある。
でも、まだハマっているというところまでは行っていない。

確かに、武市半平太には強く惹きつけられていて、彼の内面が黒く発酵していく(ウーロン茶か?)過程が楽しみだし、橋の欄干を叩いて一瞬、感情を爆発させたシーンには多くの鷲津ファン同様に反応してしまった。(笑)
また、相変わらずテレビの画面から出てきそうな勢いの香川弥太郎には、いやおうなく耳目を奪われて、「うへぇ~濃過ぎる」とか、ピエール・信長(←東京ガスのCMが流れていない地域の方には意味不明)・広之丞と同じく「こういうガサツなヤツは好かん」と思っているのに、気づけば応援してたりする。(そこも信長…じゃなかった広之丞と一緒だ。)
巧者・香川マジックというべきか(笑)。
そして、龍馬のパパと弥太郎の父の、表出の仕方は反対でも、同じ゙く深い父の愛にグッと来たし、オヤジスキーのツボを押す児玉清と蟹江敬三の両親父さんが、さすがに渋かったり可愛かったりする。

しかしですね。
まだ作品そのものに、ハマれていないのだ。
まだまだ3回目だから、展開に沿って少しずつ自分の中で盛り上がっていくかもしれないし、ある瞬間にカチッとハマるのかもしれないが、今のところ、「良いんじゃない?」くらいな感じ。
(なんか偉そうでスミマセン。)
まあ、昨年の「天地人」は、阿部ちゃんの超カッコイイ謙信公がお隠れになった途端に離脱したし、「篤姫」は堺さんの家定公がお出ましの間だけ観ていたし、ってかんじで、あまり熱心な大河視聴者ではないのだ。
更に、龍馬にも、演じる役者さんにも思い入れが極薄だ、という点も、未だハマれていない原因かもしれない。
こういう人間をハマらせたら、もうチーム『龍馬伝』の勝ち、ということだろう。
別に対決してるわけじゃないけどね。catface

新しい龍馬像、新しい大河ドラマを創ろう!という気合と情熱は随所に感じるので、今後に期待。

なんだか、前置きが長くなってしまった。
第3回は、だいぶアクと力みが抜けて、ストーリーに乗りやすく、面白かった。
時代劇といえば、旅、関所、トラブル…。
という単純な発想の私には、特に入りやすかった。
弥太郎がチンピラに襲われているところに、滅法腕の立つ町人風の青年ふたりが現れてアッという間に追っ払い、そこへ謎の白髭の老人が登場して、物好きなことに「悪いようにはしません、私に事情を聞かせてもらえませんか?」と暇つぶしに(?)力を貸してくれたり…なんて事は勿論なかったが。

相変わらず、龍馬より弥太郎が活躍(?)しているが、もうこれは仕方が無い。
弥太郎の「這い上がりたい、這い上がりたい!」という強烈な思いと逆境に耐えて蓄え続けたエネルギーは、今の龍馬が及ぶところではない。
今居る場所は、自分の或るべき場所ではない、と思う若者が自分の真の力を発揮できる別天地を目指す…というのは、王道のストーリーだし、動機と目的意識が明確な弥太郎は、分りやすいキャラクターで、感情移入しやすい。
それに対して、このままじゃいけない、自分の道を探さなければ…と江戸に向かう龍馬は、未だ動機も目的意識も亡羊としていて、どこかふんわかしすぎていて、なかなか同調できないのだ。
しかし、汚れちまった大人な私とは逆に、青春真っ只中な若人は、龍馬に入り込めるのかもしれない。

龍馬の自分探しの旅への出発を描いているのが序盤なのだし、大河ドラマは、ビルドゥングスロマンの枠組みの中にあるわけだから、驚異的なのびしろがある龍馬の成長・形成の過程を、焦ららずに楽しんで見守っておけ…ということですかね?>大友さん
しかし、見守っているうちに、どんどん半平太に私の心が掴まれてしまって、今以上に主役に関心が薄くなったらどうしよう。
ま、そんな心配をしているのは私くらいで、大半の女子は福山さんの爽やかさ格好良さにウットリしているはずだ。
余計な心配は無用。(笑)


武市半平太については、第2回の雑感で、前のめりな妄想を垂れ流してしまった点が、今回、更に強く現れてい来た。
侍はこうあるべき、という規範となるべく自らを律して、怒りや嫉妬などの負の感情を抑制している半平太が、欄干を叩いて、内側で膨れ上がるものを一瞬だけ爆発させるシーンでは、おっ、来たな…と思ったり。
以蔵に言葉をかけた後の酷薄な瞳なんか、黒い芽が完全に出ちゃいそうですよ、半平太さん!なんて、ニヤリとしたり。
ただ、彼自身が、それを自覚しているかどうか、というと、恐らくモヤモヤしているけれど、自覚無し、という段階なのでは。
相変わらずの深読みだが、それを誘う大森南朋さんの、デリケートで哀切のある表情、特に目の表情が出色だ。
芝居に一家言ある同僚M嬢は、「デリケートすぎて、かえってスケールが大きい感じが足りないのでは。」と言うのだが、きっと、半平太の目覚めと成長に伴ってスケール感も出てくるはず。
鷲津だって、映画ではドラマより大きく(体積のことじゃないですよ)なっていたもの。

次回以降、自覚症状(病気か?)が出て、苦悩したりしてくれると、私が大好物な「自律の意が強くて屈折していて、密かに葛藤したりする戦略家」というやっかいな男になって行ってくれるんではないかと、期待大。(笑)
いやー、こうして自分のツボを書いてみると、どんだけニッチなツボなんだ、と呆れるが、ここに鷲津ってドンピシャだったのね。
やっぱり運命の出会いだわ。(笑)

それにつけても、半平太と以蔵の今後を思うと、半平太に心酔する以蔵を佐藤健くんが、若さと純粋さとの中にも目つきに危険な香りもある少年として表現しているので、尚更に、胸が痛む。
そして、鷲津といい半平太といい、南朋さんは何故、男達にモテモテheart01な役(笑)が続くのだろうか。
男性を引寄せるフェロモンがダダ漏れなのか?

さて、今回、全体にアクが抜けた感じがしたのは、真鍋Dの伸びやかで素直な演出スタイルだったからだと思う。
大友さんの個性が強い尖鋭な絵作りは、過剰に感じてしまう危険性もある。
大友イズムが好きな私でも、そんな危険性を感じる瞬間がある。
映画『ハゲタカ』のブルーレイを観倒している最中だから、余計にそう感じてしまったのだろう。
なので、こうして数人の担当Dが交代する大河システムは、ちょっとホッとしたりもする。
このまま、大友さんの演出スタイルを、良いな、と感じていたいもの。
…って、また母みたいになってるし。

ドラマ『ハゲタカ』でも、担当Dによってニュアンスが違っていて、それが面白かったので、長丁場の大河では、もっと演出の違いが楽しめそうだ。

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『龍馬伝』黒半平太推進委員会」カテゴリの記事

コメント

こんばんは★おじゃまします。
鷲津お迎えの顛末?、なんだか嬉しく読ませていただきました。
自分でもどうかしてるって思うくらい、実際に発売日になるとそわそわして、どうしたものかと思っていたら(一応思うんです)お仲間が(笑)

そして、息つく間もなく龍馬伝の悪半平太。
美冬さんのところ、タイトルがすごいですねぇ。怖いですねぇ。

佐藤健くんのあの狂気を若干滲ませた目つき、よかったですね。意外にやるじゃん、って感じです。(おねーさん目線)

>真鍋Dの伸びやかで素直な演出スタイルだったからだと思う。

そうだったのですね。全く勉強不足で(ってやる気ないけど)てっきり大友さんかとばかり(笑)
だとすると、はんぺーたが橋にあたっていたのって、大友さん演出じゃなくて、北島・南朋・マヤのなせる技なわけですか???
(いみわかんなくてすみません)

nanakoさん

いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます。

>>鷲津お迎えの顛末?

なんですかねえ、あの胸のトキメキは(笑)
いつもは自分が鷲津の所に出かけていっていたので、彼から来てくれるなんて、もうドッキドキheart04(キモイ)

『龍馬伝』第3回の演出が真鍋Dだということは、オープニングを観ていて「あら、今回は大友さんじゃないのね」と気づいた程度でして、観ている最中はあまり気にしてませんでした。
なんせ、食事しながらダラダラみてるので…。
あ、半平太が出てくると、集中しますけど。(笑)
連続ドラマの演出が誰か、なんて気にするのは、『ハゲタカ』以降で、しかもNHKのシリアスもの限定(笑)

>>はんぺーたが橋にあたっていたのって、大友さん演出じゃなくて、北島・南朋・マヤのなせる技なわけですか???

どうなんでしょうね?
脚本に書いてあるとおりだったのか、Dの指示なのか、南朋さんのアイディアなのか?
ああいうふうに、一瞬だけ苛立ちを出すとき、何かを叩く、というのは自然だと思いますが、もしかして、南朋さんの奥深くに生き残っている鷲津がそうさせたのかも…。(ホラーっぽい表現sweat02
だとすると、やっぱり、北島・南朋・マヤかしら。(笑)


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