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2010-02-22

走れ弥太郎~『龍馬伝』第8回「弥太郎の涙」

今回はサブタイトルどおり弥太郎劇場で、熱く騒々しく展開していった。
常にテンションが高いようでいて、しんみりと深く心を掴むシーンもあり、緩急が効いていて、あっという間に45分間が終了。

で、その後にNHKスペシャルになだれこみ、浅田真央選手の精神力に感服してしまったのであった。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100221.html
やはり、世界のトップクラスレベルの人は、自分を冷静に見極められて、現在の自分に何が足りないか、今の自分は何がどこまでできるか、将来の自分のために何をすべきか、を理解して実行できて、常に過去の自分を上回っていこうとするのだなぁ…。
いずれ、龍馬も弥太郎もそういう人になっていくことを予感させるように描いていってもらえるのであろう。

gawk今週の『俺様』その1
それに比べて、武市先生の描かれ方はどうぜよ。
攘夷ひとすじに妄信的になっていく過程が見えないし、急に性格が変わったように変貌させて、「武市さん、知らない間にこんなヒトになっちゃったんですけど~」てな感じ。
これでは、黒化じゃなくて俺様化だ。
「門下生が120名超の大道場の主」なんて鼻息荒く、江戸で各藩の攘夷派藩士たちと交流して政治力をつけることで頭が一杯。
天下国家の大事の前には、個人のことなど小事に過ぎないと吐き捨てる。
かつての半平太だったら、弥太郎の窮地にも心を向けていたろうに。
意気軒昂に崇拝者2名を連れて江戸へ御出立。
あんなに大切にしていた婆様と仲睦まじい奥方を置いていくのは平気なのかい!?
大儀の前には、家族愛なんてこんまいことなのか?
それとも、悩んだ末に、大儀のため国のため、と涙をこらえて江戸に旅立ったのか?
ほんの数十秒のシーンでいいから、そのあたりの彼の心の揺れも触れて欲しかったと思う。
もう、婆様としては胸が痛むばかりですよ。
心配が尽きない孫だよ…。
江戸で精神的に大きくなったいうことでキャラ設定を修正してほしいものだが。
今の半平太のように、理だけで情が無くては、本当は、人を動かせないのではないか。
そこが、納得いかない。
江戸で説得力と魅力ある黒半平太になっていく脚本と演出を期待している。

run走る走る!弥太郎伝説の始まり
江戸に行っても相変わらず汚いままで学問に没頭する弥太郎と、ピエール溝渕との新コンビ、いいんじゃない?と思ったのもつかのま、弥太郎に「チチキトク」の報が。
ここからが、香川さんオススメの弥太郎の見せ場。
江戸から土佐まで全力疾走で、16日間で帰るシーンは確かに短いけれど、印象的な良いシーンだった。
わずか20秒程度のシーンだが、5ブロツクに分けて3ヶ月かけて撮影した、と番組HPに書いてあったが、さすがに、それだけのことはあった。
裸足で全力疾走した香川さん、お疲れ様でした。
「どこまで息子の邪魔をすれば気が済むんじゃ!」と罵り、何度も転びながらもひたすら走り、泥と血と汗でどんどんグシャグシャになっていく姿は、必死の一言に尽きる。
弥太郎は、やっと来られた江戸で、残してきた家族のことを思わない日は無かったろう。
彼の世に出たい、という野心は自分自身のためであり、家族のためでもある。
一家を貧困のどん底から引き上げる動力は、弥太郎の頭脳とガッツのみなのだ。
だから、あれだけの勢いで過酷な帰郷の旅が出来たのだ。
この旅をダイジェストのような短い映像で描き、弥太郎の尋常ならざる熱い心情を濃縮して見せてくれたので、その後の彼の行動に、すんなり感情移入できた。
奉行所の扉に落書きを彫るシーンは、こんな大きな音を出したら、誰か来るでしょうが…とツッこみながらも、龍馬と弥太郎の心が近づいたシーンだとは思ってしんみりしたのだが、なんとなく、二人の温度がかみ合わない感じがした。
たぶん、演出なんだろうけど…。
弥太郎が龍馬の優しさと友情にグッと来たのに憎まれ口を叩くところなんか、不覚にも、香川弥太郎にハートを掴まれてしまったのだが、一方の龍馬は、熱く語っているのに相変わらず淡々とした風情に感じてしまう。
香川さんが仰っているように、弥太郎と龍馬では、互いへの思いに温度差があるからなんだろう、と解釈しておく。(笑)

今週の「俺様」その2
いやー、吉田東洋。
凄かった。
ああいう人っていうこと?
それとも、何か深い思惑があっての言動?
私なんかには全く分らなかった…。
自分は天才だから何をしても良いって、吹っ切れてて逆にカッコイイ発言かもね。
「何も力のない者は黙っちょるしか仕方ないがじゃ! それが世の中ぜよ!」
という言葉、いかにもリアリスト・東洋らしい。
ハイリスクの行動をするならば、それだけの担保がある人間でなければならないってことかしら?
確かに、傲慢な人物だが、偏見が少ない人のように思える。
半平太をオーディション(笑)したり、龍馬と弥太郎とも会って一通り話を聞いたうえで、そのまま帰している。
合理主義者だから、非効率な身分制度や無駄な殺生は無し、ということか。
この人も興味深い人物だ。
二人の俺様に、No.1の俺様の殿様(笑)も加わって、土佐の藩政を巡る暗闘が始まって行くわけだから、濃い爺さんズに負けない半平太にしていただきたい。


その男に騙されるな。
『外事警察』のキャッチコピーではなくて、龍馬のことですよ。
加尾タンに、「わしは今も変わらず、おまんのことが好きじゃ。」「わしは必ず、必ずおまんを迎えに行くきに」
なんて言っちゃったよ、龍馬さん。
しかし、江戸では指きりげんまんした佐那さんが待っているんですけど。
無自覚タラシ龍馬という設定でいくらしい…。

一服の清涼剤、ご存知、坂本家の食卓風景。
新家長の兄上は、女性陣にタジダシ。
娘・春猪ちゃんにまで必殺技を繰り出されてアワアワするところは、おかしくてほのぼのした。
龍馬が江戸に行ってしまうと、このシーンも減るかと思うと残念。

最後になってしまったが。

寺島しのぶさん、
crownベルリン映画祭・最優秀女優賞受賞おめでとうございます!

乙女ねえやんの快挙で『龍馬伝』にもはずみがつくと良いですね。

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『龍馬伝』黒半平太推進委員会」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。大河ドラマもだいぶ軌道にのってきたみたいですね。いろんなサイトで、主役そっちのけ(?)で弥太郎と半平太のことで盛り上がってるみたいですが、これっていいのかしら?

>それに比べて、武市先生の描かれ方はどうぜよ

確かにねぇ。最近の半平太さんはまさしく「ごんた君」(笑)ですよ(;´д`)トホホ…
某2○では脚本がいまいちだから、半平太の行動がわかりづらいという意見が多いみたいですね。半平太のおばあちゃま(笑)、美冬さんとしては気をもみますよね。ほんとに奥さんとおばあちゃまを置いていってしまったのね…(。>0<。)

>自分は天才だから何をしても良いって、吹っ切れてて逆にカッコイイ発言かもね。

確かに。あそこまで自信たっぷりだと逆にかっこいいわぁ~。しかし、二人とも無事でなにより。命あってのものだねですよ。

>その男に騙されるな

なつかしい~。
私も突っ込んじゃいましたよ。あれ?龍馬さん、結婚するのは違う人なんじゃないのぉ~??
いや、無自覚なのかしら?ちょっとあやしい(苦笑)

>寺島しのぶさん、
ベルリン映画祭・最優秀女優賞受賞おめでとうございます!

寺島さんはすごい女優さんだと「ヴァイブレータ」をみて思いました。なかなかあんな役できないよなぁ~。

では、また~

ぶるーうぉーるさん

いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます。

>>最近の半平太さんはまさしく「ごんた君」(笑)

ごん太顔になってますか?(笑)
政治結社の首領になるからには黒くなって当然なんですが、今の半平太は黒いというより、雑なキレキャラみたいに感じてしまうことがありますので、もっと丁寧に彼の心を描いて欲しいですね。
今後に期待しております。

>>いや、無自覚なのかしら?ちょっとあやしい(苦笑)

うーむ、このままあちこちのオナゴに同じようなことを言って歩いていたら、完全に女の敵になっちゃうけど。(笑)
福山さんファン対策として、本人には悪気がないんだけど、その時々で本当に好きになってるんだ…ってことにするのかしら。
でも、このままだと後々揉めるわよねえ。

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