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2010-05-23

まるっと!個人的『トリック』祭!

阿部寛さんを贔屓にしている。
ファンと自称できるレベルではない。
出演作やメディア露出を全てチェックしているわけでもなく、生アベちゃんを見るために出かけていったりもしない。
生来、奥ゆかしいヤマトナデシコなのだ…というのはウソで、要するに引きこもりだし熱意が少なめなのだ。
なので、『ハゲタカ』を観るために片道2時間以上かけて深谷に行ったときは自分でも驚いたし、ロケ場所に一人で(家族を巻き込んだこともあっが)突発的に行ってしまった時には、我ながら呆れた。
決して会えない架空の人物、それも存在する時空がとても狭い人物に惚れるというのは、かえって恐ろしいほどのパワーを生み出すということらしい。(溜息)


話を戻そう。
鷲津に対するような情熱や渇望はないが、アベちゃんは私の心を穏やかに晴れやかにしてくれる大事な存在。
というわけで、『トリック』祭と称して、二番勝負(?)を敢行。
一日のうちに、劇場版と、先週放送されたドラマの新作SPを続けて観た、というだけのことなんたが。


劇場版『TRICK~霊能力者バトルロイヤル』

現在、なかなか身動きがとれない状況なので、この週末、やっと映画館で観る事ができた。
ドラマ『トリック』放映から10周年になるのを記念して、テレビ朝日が様々なスポンサーを獲得しての映画化。
大々的にプロモ&タイアップしていたので、阿部ちゃんの重圧も並大抵ではなかろう。
久々にチーム『トリック』が結集し、堤監督以下、皆さんノリノリで制作されたのがよーーくわかる作品になっていた。
いちおう(笑)ミステリだし、このシリーズのテイストは、説明すると台無しなので、ストーりーに関わる感想等は控えておく。
ドラマの第一シーズンが一番面白いと思っている私としては、そのエピへのリンクがあったところが、ちっくと嬉しかったぜよ。


脱力感あふれる作風、今や様式美の域に達した(笑)お約束のベタで狙いすましたギャグ。
山奥の寒村に伝わるおどろおどろしい因習、あやしい方言、随所に隙間無く配されている小ネタ。
どこをとっても、あの『トリック』ワールド。
劇場版らしく、爆破あり炎上ありの派手な仕掛け。
ゲストスターも豪華だ。
中でも、メインゲストの松平健さんは、テレ朝制作ならではの“上様”ネタを含め、ケレン味たっぷりに、かつ重厚に演じておられた。

もう一人のメインゲストは、佐藤健さん。
おっっ、今さら気づいたが、W健さんだ。読み方は違うけど。
彼のことは『龍馬伝』の岡田以蔵役で初めて注目したのだけれど、大河とは別の宇宙のような、アクの強い堤幸彦ワールドでも光っていた。
因習に縛られる村を憂い、自らの抱える秘密と闘う純朴で誠実な青年になりきって、怪しい方言を操り、濃すぎる共演者たちにひけをとらない存在感だった。

そして、スピンオフ『警部補・矢部健三』で忙しかったのか、活躍が少なめだった矢部(生瀬勝久さん)と部下の秋葉(池田鉄洋さん)も、御馴染みのヅラネタ全開。
というか、ヅラネタだけだったような…。
もっと活躍して欲しかったなぁ。
ゲストも大人数だし、いろいろとテンコ盛りだったから、出番が減ってしまったのかしら…。
なので、せっかく平泉成さんも出演されていたのに、サラリーマンNEOチームの3シヨットが殆ど無かった。

そして、もちろん主役のお2人のキャラも炸裂。
我が上田次郎は、相変わらず、でくの坊で日和見で、最高に愛おしい。
相棒の自称天才マジシャン山田に美味しいところを殆ど持っていかれていた気もするが…ま、それはいつものことか。(笑)
いろいろ大掛かりだったし、お約束のベタな世界に悲恋も絡めてあり、華のある役者さんたちの芝居も楽しめたのだが、ちっくとサッパリしていたかもしれない。

あと、劇場版の時に何故か必ず入れたがる主役2人のラヴ風味が、不要なんたよなあ。
ドラマ版の時同様に、利害関係の一致という点が優先し、利用しあうドライだけどマヌケな相棒関係が私は好きなのだ。



『TRICK 新作スペシャル2』  (5/15 放送)

こちらは、ドラマSP。
録画しておいたのを、映画鑑賞後に帰宅して即、観たぜよ。
ストーリー上の時間の流れとしては、ドラマSPの後に劇場版の話が来るのだが、どちらを先に見ても、大丈夫だと思う。
また、小ネタのリンクはあるものの、ストーリーは独立しているので、片方だけ見ても、これまた問題なし。
でも、『トリック』ファンなら両方観れば、更にオイシイというわけ。

ドラマのほうは、テレ朝の宣伝番組でメイキングを少しみていたので、ちょっとだけ予習済み。
メイキングでは、堤監督の悪ノリぶりが楽しかった。
ギャグや妙な動きを、自ら実演して俳優さんに伝えるのだが、現場でのヒラメキで、それがどんどん変更され、怪しさが増大していくのだ。
監督が一番楽しんで現場を盛り上げているので、役者さんやスタッフも乗せられて、山奥での長時間の撮影を頑張っている雰囲気が和やかで良かった。

話の深さやヒネリ、アッと驚いたり突っ込んだりな殺人のトリックは、劇場版より新作SPのほうが見ごたえがあったと思う。

横溝正史テイストの、湿気の多い、おどろおどろしい舞台設定と過去の因縁と憎しみが生む悲劇 + 御馴染みの脱力風味と隙間なく詰め込まれた小ネタ、お約束のギャグ……という『トリック』ワールドは、こちらのほうが完成度が高かった。
劇場版では派手さや華やかさを、ドラマではじっくりと人間の業の深さと哀しさと滑稽さを描く、というように堤監督はキッチリと方向性を分けたのだろう。

なんといっても、メインゲストの浅野ゆう子さん vs 手塚理美さんが濃厚に演じる女の怨念・情念のドロドロが物凄く怖い。
浅野さんのメーテル風衣裳や、残酷な歌詞の子守唄が迫力十分。

劇場版では、イマイチ活躍度が低かった上田先生も、こちらでは鮮やかな(というほどでもないかも?)科学的推理を決める一方で、山田を容赦なく利用しようとする小物ぶりも発揮。素敵でした。
矢部さんは、ドラマのほうでは見せ場もあって、生瀬さんの達者ぶりを堪能できた。


余談だが、劇場版でもドラマの新作SPでも、強欲な山田母の、お約束の書道教室での妙な書の数々を目にして、『龍馬伝』で長州の久坂の伝説(!)の「脱藩」の文字や、彼の部屋に貼り回してあった書を、『トリック』からの習慣で、ついチェックしてしまったことを思い出した。(笑)

長々と書いたが、私としては、阿部ちゃんが動いている姿を目に出来れば、それで幸福なので、とにかく、観られて良かった。(笑)

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★★★踊る教祖様の出番もっと増やして欲しかった。候補者はこの人と松平健の2人で良かったような気がする。肝心のトリックの種明かしがあんまりおもしろくなかった。悲しい話を散りばめてるのが、マッチしてない感じ。全部が全部面白い方が好きだなー。... [続きを読む]

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