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2010-05-21

裏・『龍馬伝』?~4コマ漫画「サカモト」

数日前の昼休み、ランチ仲間で幕末マニアのM嬢から、なかば強引に(笑)、「家に帰るまでは読まないでね。」という言葉と共に、一冊の文庫本を手渡された。
連休明け、彼女に『南極料理人』のDVDをお貸ししたので、そのお返しにオススメのマンガを貸してくれたのである。
人前で読むと危険なくらい面白いのか…と期待を膨らませて、帰宅するなり、さっそくに本を開いた。
最初の一篇で、秒殺。

サカモト (新潮文庫) 山科けいすけ 著

内容(「BOOK」データベースより)
激動する幕末という時代に、彗星のように快男児・坂本龍馬があらわれた―。京を舞台に繰り広げられるのは、熾烈な闘争か?渦巻く謀略か?それとも血で血を洗う“爆笑”なのか!幕臣の勝海舟、薩摩の西郷吉之助、長州の高杉晋作、そして新撰組を率いる近藤勇、土方歳三、沖田総司ら、歴史上の英傑が総登場。ギャグの鬼才がおくる抱腹絶倒の四コマ漫画。日本の夜明けは近いゼヨ。

と、いうのがamazonに掲載されている内容紹介。
更に私の拙い文章で説明を加えてみよう。
ギャグマンガ、それも4コマの説明をするくらい無粋で無意味なことも無いのだが…。

たとえば。
「開国派に天誅を!」と息巻く攘夷派の武士達に「もっと大きな視野をもて。」と諭す龍馬。
龍馬は続ける。
「月の裏側には宇宙人の基地があるぜよ!宇宙人は空飛ぶ円盤にわしらを連れ込んで人体実験をするぜよ!」
それを龍馬に吹き込んだのは勝海舟であった。

く、くだらねぇ…。
でも、可笑しい…。
こんな感じで、龍馬と勝のキャラ設定が絶妙。
龍馬に次々にトンデモ知識を吹き込む勝先生。
それを鵜呑みにして周囲の志士に吹聴する龍馬。
これ、『龍馬伝』のお2人で実写化したら、ハマる気がする。

しかし、このサカモトの、良く言えば天衣無縫でマイペースなところ…辛口に言えば、KYでジコチュウなのに何故か人気者なところは、意外と某大河ドラマでのサカモトのキャラと通じるところが多々ある…と思ってしまう私。
いやいや、これくらいの図太さがなければ亀山社中を率いる国際ビジネスマン・サカモトとして成功しないし、一介の脱藩浪人の身でありながら各雄藩から一目置かれてその間を縦横無尽に動けなかっただろうってことですよ。(逃)

他の登場人物たちも強烈だ。
小心者のコスプレイヤー、桂小五郎、
電光石火の炎の革命戦士・高杉晋作
薩摩をこよなく愛する傑物・西郷吉之助どんと愛犬
愛憎がもつれるオフィシャル人斬り集団・新撰組。

各キャラは相当にデフォルメされているが、そのキャラ設定には史実や通説を絶妙に落とし込んでパロディとして消化していて、そこがおかしい。

ちなみに、私が愛する新撰組の山南さんも、孫のように心配している土佐勤皇党の武市半平太も、登場しない。
いじる余地のないキャラなんだろうな。
良かったような、寂しいような。

岡田以蔵も、Sリオのキャラみたいな三頭身で、ちっくと登場しているぜよ。
愛らしい姿で子供のようにピュアな人斬り…って、まさか『龍馬伝』の以蔵の設定は、この『サカモト』由来じゃないだろうねえ。(ないない)
勝海舟との初対面での以蔵の第一声がすごいぜよ。
「こんにちはー、ボク岡田以蔵でーす。」

この後の展開が、『龍馬伝』を彷彿とさせる。
うーーん、これもテツヤ氏と健くんで脳内実写化したら、すごくはまって大笑いしてしまった。

更に、龍馬と丁々発止の商談をする死の商人グラバーや
龍馬の命を狙う謎の刺客・でーく東郷(苦笑)なども登場。
東郷に龍馬暗殺を依頼したのは誰か?
意外だけど理由に納得の依頼者の正体に(笑い過ぎて)涙が出る。


馬鹿馬鹿しさ満載の『サカモト』の中で、唯一、私がしんみりしてしまった場面がある。
桜花の下で龍馬が、花吹雪の向こうに散っていった土佐の朋友たちの幻影を見る…という場面。
キュートな以蔵の幻の隣に、凛々しく涼しげな面影…これは武市先生ですろうか……weep


激動の幕末を駆け抜けた男たちへの愛とツッコミに溢れたギャグマンガだ。
しかし、どなたにでも勧められる作品では無い。
幕末の志士や英雄、新撰組の熱烈なファンの方々、真面目に歴史上の人物のイメージを崩される事が許せない方々は、決して手にとってはいけません。
馬鹿馬鹿しいこと、くだらないギャグを、おっもしろ~い!と受け流せる方は、楽しめると思う。

そもそも、M嬢が私に貸してくれたのも、私が中学~高校時代に熱い幕末オトメたちに囲まれていながらも、全く影響されなかったことや、『新撰組!』でも『龍馬伝』でも、史実と違うとか、キャラのイメージが…という真面目なことを一切いわない適当人間だということを知っているからなのだ。
熱い人に読ませたら、成敗されてしまうかもしれないから気をつけないと。(笑)
あ、それから鹿児島県人の方々、山口県人の方も読まないほうが…。
あら、ずいぶんマーケットが狭い作品かしら。

こうなると、面白いと噂の、ヤングジャンプで連載中の『新説! さかもっちゃん』も気になる。
立ち読みしちゃおうかのう。
真面目すぎて煙たがられていて、愛称は「ピーター」だという武市半平太をチェックしたいもんね。
でも、どうイジられているのか、ちっくと不安ぜよ。(笑)

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