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2010-05-05

国宝燕子花図屏風@根津美術館

せっかくの連休だったが、都合により遠出できなかったので、都内こお出かけhappy01
そんな都内おでかけレポを何回かにわたって書いてみます。


新創記念特別展 第5部
琳派コレクション一挙公開

国宝燕子花図屏風

根津美術館 (東京都 南青山)
4月24日~5月23日
http://www.nezu-muse.or.jp/index.html

Dsc03199_2

3年半の改修期間を経てリニューアルした根津美術館には、初めて行った。
改装前には、遠い昔、独身時代に表参道での母の買い物に付き合いがてらに1回だけ訪問したことがあるけれど、今回は本当に久しぶり。

良く晴れた朝の雰囲気を味わいたくて、地下鉄の明治神宮前駅から20分くらいかけて、表参道を真直ぐ歩いて、根津美術館へ。
青山に来ること自体、1年ぶりくらいだろうか。
しかも、ここ何年間は飲み会で青山に来るだけだったので、明るい時間に来たのは、もうどれくらい前か不明だ。(とほほ…)
道沿いのスタイリッュなビルや店舗、行きかうファショナブルな人々を眺めつつ、気持ち良くお散歩気分で、てくてく歩く。
根津美術館からも近いプラダのショップは、水晶の館のようで、立ち止まって“鑑賞”してしまう。


新しい美術館のアプローチ沿いの外郭に竹が植えられていて、外界との隔てになっている。
このアプローチを進むうちに、徐々に美術館の静謐な空気が身体に入り込んで来るようだ。

Dsc03210

開館時間の少し前に到着したのだが、すでに受付を待つ人の列ができていた。
が、さほど長い列でもなく、10時開館と同時に手際よく受付が進み、あっとと言う間にホールへ。
入るとまず、目に飛び込んでくるのは、一面のガラス窓を通して見える庭園の光るように明るい緑と、それを背景にして飾られている石仏や仏頭。
仏様たちに迎えられているようでもある。

庭園から見た美術館本館。
ご覧のとおり、切妻屋根の家屋風の外観で、高さを感じさせず、庭園ともしっくり馴染んでいる。

Dsc03200

そう広いわけではないけれど、ホールの天井が高く、開放感があるつくりだ。

展示室に入ると、導入部は少し混んでいたが、次第に人垣が解け、混みあっている作品の前も、少し待てばじっくりと鑑賞できた。
目玉の燕子花図風の前も、人がビッシリ…というほどではなく、混んでいても、少し待てば自分が観たいポジションで鑑賞できたし、正面に設えてあるベンチに座って、離れて鑑賞することもできた。
金を背景に群青と緑青だけで表された意匠的な燕子花の群生が心地よいリズムを持って配されている。
これまで、映像でも写真でも、この屏風絵を観て来たけれど、実物を観るのは、実は初めてなのだ。
やはり、実物を間近に目にすると、その洗練されたシンプルな美しさに圧倒され、同時に、光琳が調度としてこの美術品を制作したことが実感できた。
光琳というアーティストの類稀なモダンなセンスと研ぎ澄まされた美意識に感嘆するばかりだ。
光琳は、天才的な芸術家だけれど、仕事以外では、遊蕩三昧のダメ男だった、というところも魅力的。
もちろん、恋人や夫にはしたくないタイプだけど、友達に、こういうヒトがいると刺激的で良いな。
絶対に借金を申し込まれそうだけど。(笑)

琳派コレクションということで、光琳のその他の作品、酒井抱一や鈴木其一の屏風絵や軸、光琳の真面目な弟・乾山との合作の皿も展示されていて、全体の点数は決して多くは無いけれど、少数精鋭の作品をじっくりと鑑賞できて、贅沢な目の保養になった。

光琳には工芸品の傑作も多い。
今回の展示品の中で、特に私が欲しくなった(笑)作品は、梅図刀掛。
もちろん、掛ける刀なんて所持していないのだが、自宅の和室に飾りたい。
刀なんてぶっそうなものと似つかわしくないくらい愛らしい梅花が全面に散りばめられていて、とても風雅なものだ。
日本刀は美術品でもあるから、さぞかし美しいこしらえの太刀を掛ける為に、洗練された趣味人のセレブが発注したんだろう。
梅がイメージフラワー(?)の武市半平太に似合うかも…。
と、ガラスケースの前で妄想していたのは、ここだけの秘密だ。(笑)

ホールに戻って階段を上がると中二階の休憩スペースを経て、コレクション展示室。
ここの古代中国の青銅器コーナーの中央にある「饕餮文方盉(とうてつもんほうか)」 三点が特注の三つ又(?)のガラスケースに収められていて、目を引く。
(解説はこちら
“饕餮(とうてつ)”と言えば、古代中国の世界観をベースにした傑作ファンタジー「十二国記」シリーズのファンの方々には御馴染みの最強にして最凶の妖魔だが(未読の方にはチンプンカンプンですね、すみません。)、この青銅器に表されているのは、古代中国の神だそうだ。
が、やはり恐ろしげな姿をしている。
洋の東西を問わず、古代神やその眷属には、荒ぶる神とか獣神が多いが、この“饕餮(とうてつ)”は、まさにそれだ。

私は、この展示室の双羊尊がとっても気に入ってしまった。
すごーく可愛いheart01
これも欲しい。(こらこら)

観覧券のデザインに使用されている。
らぶりぃheart04

Soyo

たぶん以前、来館した時に観た事がある気がするのだが…うーーん、はっきりしない。(笑)

また、「燕子花図屏風の茶」と題した茶道具の展示室では、昭和6年5月に燕子花図屏風をお披露目した茶会を再現した茶室を模した展示ケースもあり、お茶の心得が殆ど無い(高校で茶道部に2年弱在籍しただけ。)私にも興味深く鑑賞できた。

このあと、根津美術館の大きな魅力である素晴らしい庭園へ。
(長くなるので、別記事に分けます。)
そして、庭園散策後にはミュージアムショップへ。
ショップも充実していたので、例によってクリアファイルとかメモ帳とか、ふだん使えそうで上司や同僚へのプチプレゼントになりそうな文房具をあれこれ買ってしまった。


新創(新装ではない)根津美術館を訪問して強く感じたことは、この美術館は、展示品を通して美を体感出来る場であると同時に、美術館の建物も庭園も、全てを含んで美術館自体が素晴らしい芸術作品である、ということだった。
庭園が表情を変える違う季節にぜひ、また訪問したい。

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