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2010年6月

2010-06-28

『龍馬伝』第26回「西郷吉之助」~薄いでごわす。

……薄い。
薄いでごわす。

いえ、別に西郷どん役の俳優さんの頭髪のことじゃないですよ。
なーんか、この回の印象が、ね。
この1週間近く、私の頭の中が『ハゲタカ』で占められていたから、というだけではないと思う。
前回は、蛤御門の変という歴史的事件と主人公の進路に大きく関わる海軍操練所閉所があり…で、今回はその余談とか後日談?みたいな感じだった。
進展が無いけれど、第2部最終話で大きく跳躍するために、ぐっと身を屈めているという印象は受けず、つなぎの回のように思えた。
だけど、こういう回のスパイスになっていた容堂公は、すっかり恐ろしい威圧感が消滅して、病んじゃってるし。(涙)

ただし、土佐にいる人々の絶望的な苦悩と、そこからの救いを希ってギリギリのラインで自分と闘うさまを表現した凄い芝居は、鮮烈に心に残った。
もう、圧倒されっぱなし。
特に、以蔵。
弥太郎の態度から、饅頭に毒が入っていることに気づきながらも、それが武市先生の情なのだと理解して口にしたかったのに叶わず、自分では舌を噛み切る力が残っていない、と呟く一連の場面は凄かった。
セリフも動きも最小の中での佐藤健さんの繊細な演技に、以蔵が肉体的・精神的苦痛が頂点を超えてしまった後に、彼に訪れている心の静けさ、みたいなものを感じさせられて、一瞬、ゾクッとした。
もしかして。
この子は天才よ!ですか?月影センセイ!


武市から託された毒饅頭を自宅に持ち帰った弥太郎。
無用心だなぁ…。
その饅頭をめぐる岩崎家らしい騒動があった後、毒饅頭を託された事情を家族にぶちまけ惑乱する息子に、武市と以蔵を苦しみから救ってやれと諭す弥次郎の迫力に、家族が息を呑む。
蟹江さん、やっぱりいいな。
一瞬で、御自分がまとう空気も、場の空気も変えてしまったようだった。お見事。
落ちぶれてても、ごくつぶしでも、突然に(笑)侍の誇りを失っていない弥次郎に戻って、武市たちの痛みを共感しているのが伝わった。
父の言葉に突き動かされた弥太郎が、以蔵に毒饅頭を手を震わせながら渡し、やっぱり自分にはできない!と奪い取ってしまうまでの、逡巡や哀しみや怯えが巡る表情と動きも、これまた息を呑んだ。
弥太郎は、巻き込まれてしまった形ではあれど、もう傍観者ではいられなくなったのだが、自分が他者の運命を変える覚悟なんて、もちろん出来ていない。
こうして、自分の中を覗き込んでしまった弥太郎の恐怖が、香川さんの凄絶な表情に出ていて、このシーンの香川さんと佐藤さんのお芝居は、本当に鳥肌もんでした。


前回は取り乱しモードだった武市先生。
和助から以蔵が生きていることを聞いた後の複雑なリアクション。
早く楽にしてやりたいという気持ちと、ホッとした気持ちがない交ぜになっているのだろう。
そして、今回は、ややマイルドSだった後藤様の取調べには、またまた「大殿様に会わせてつかあさい!」と絶叫ですよ。
うーーん。
武市先生が投獄されてから切腹まで結構回数があるので、史実どおりではないにせよ、やっと最期になって、彼のカリスマぶりと有能なリーダーぶりを発揮する獄中闘争が繰り広げられるのかと期待してたのに、結局、内向きな行動原理で動いて終わってしまいそうな匂いがプンプンする。
武市さんは自分を崇拝する弟子達に邪魔者たちを次々と暗殺をさせたけど、愛妻家だし弟子にも優しいし、美しいものを愛する繊細な心の持ち主だし、本当は“良い人”だったんですよぉー、みたいな纏め方をされている感じ。
そりゃ、そうですよ、武市さんには、そういう側面もあったし、そこも大きな魅力だ。
だけと、忘れちゃいけないのは、武市半平太が幕末史に名を残したのは坂本龍馬の幼馴染としてじゃない。
龍馬も心酔し傾倒した土佐勤皇党のリーダーであり、藩政を操り朝廷も動かした大物としての働きですよ。
下士のために、土佐のために、日本のために…という外向きの動機で動いてきたこの人を、このドラマでは、結局、ちっこい内向きの動機で行動する独りよがりなダメ大将に描いてしまった場面が多すぎた。
そういう人物の悲劇を描くつもりで割り切って創作して、最初から最後まで筋を通すならまだしも、龍馬のオトモダチに相応しい人にしようとしてなのか、中途半端に史料に残る人物像に近づけた態にしたものだから、ブレブレな印象が残ってしまった。
葛藤や動揺やストレスを表現するのに、不可思議なインフレ演出をした回もあったしさ。(東洋キックとか、黒マフラーとか、過呼吸とか。)
にも関わらず、半平太役・大森南朋さんの熱のこもったお芝居によって、人物像が見事に肉付けされて陰影に富んだ実在感があっただけに、なんとかラストは武市半平太らしい姿を描いて欲しいものだ。

『武市半平太伝』ではないのだから、江戸や京都で武市が他藩の志士達も魅了したことや、土佐では和助のような下士たち(入牢中は、多くの牢番が武市サポーター)から容堂の実弟・山内民部までの広い層に支持者があったことを細かく描け、とまでは言わない。

とはいえ、主人公に合わせたサイズにしてしまおうとして来たが故に、リーダーのとしての大きさが描かれず、結局、最終局面になっても弟子をこれ以上苦しめたくないという、一見すると優しいけれど、実は自分を苦悩から救いたいという身勝手さが隠れているような流れになってしまったのは、やっぱり残念。
この毒饅頭エピの描き方は、武市の行動指針である武士道と反すると思うし。
これって、切腹した侍を介錯するのとは意味が違うでしょ。
…まあ、武市の人物設定を決めた時点で、以蔵との関係も変えなきゃいけないし、毒饅頭の使い方も変えなきゃいけなかったわけで、もう消去法でこの道しか残っていなかったわけだけど…。
脚本的には、毒饅頭エピソードで、武市さんは優しい人で以蔵と強い絆が結ばれている…というフォローをするつもりだったのかもしれないけど、結局、今回の武市さんは以蔵と弥太郎父子に救われた感じだったなぁ…(泣)


えーっと、海軍操練所閉所のエピ、私はドーデモエエガジャーな態度で観てしまった。
勝テツヤ先生が苦手な私は、熱弁をふるう勝のアップが映るたびに内心、「もうテツヤは映さないでいいから、佐藤与之助,先生を映してよ!!」と拳を握り締めていたのだった。
ダメ?


さて、今回初登場、薩摩の傑物・西郷どん。
何しろ国民的スターで、濃いビジュアルイメージのある英雄なので、高橋さん、どうだろうと思ったが、従来イメージよりやや薄い(だから、頭髪じゃなくてイメージよ。)けれど、主人公の薄さに合わせているからちょうどいい感じかも。
それに、笑顔の裏に何かありそうなブラック西郷っぽい感じが出ていて、今後どう人物造形がされていくか期待。
だけど、西郷どんと龍馬との初対面シーンの会話がちょっとなあ。
西郷どんのポッチャリ好きという掴みはOKに始まり、お龍の話を経由して戦はいかんぜよdashオチに持っていくところね。
なんか龍馬、意外と策士じゃーん?と思えるかというと、否、今まで龍馬くんとは比べものにならない修羅場を幾度も乗り越え生き抜いてきた西郷どんには、絶対に魂胆バレバレだったと思うけど。
それで、例によって、「日本人の味方じゃ。」に辿りついたときには、思わず「出た!日本人!」とつっこんだぜよ。
そりゃー、ワールドカップで日本チームが決勝進出して嬉しい気分は、スポーツ音痴の私にだってあるけどさー。
なんだか、脚本が龍馬に言わせている“日本人”て、そういう程度のゆるいレベルの日本人って印象なのだ。
その日本人ってのと、外にも内にも危機に直面しまくっていた幕末のこの国の日本人というのは、意味も重みも違うんじゃないの?
“日本人”と言わせれば、龍馬がグローバルな視野を持つ先進の男に見えると思ってるんじゃないの?
とにかく、「日本人」が、龍馬の決めゼリフになってて、出るたびにしらける。
今更だけど、もっとセリフの言葉を大切にして欲しいですたい…。

でも、「薩摩人でごわんで。」と日本人・龍馬くんを一蹴した西郷さん、それでよかでごわす。(笑)

そして、映画『ハゲタカ』ファンおなじみのタッキー(滝藤賢一さん)登場ですよ!
つい数日前には江戸城常磐橋門の前でイケメンを刺して金を奪っていた(違うってば)男が、今や大藩・薩摩の切れ者家老ですよ。
出世したのう…。
『篤姫』の小松帯刀がお好きだった方には、「えっっ」という感じかもしれない。
実は、私も小松帯刀のイメージが『篤姫』で出来上がってしまっているので、タッキーの小松様を観た時には、「小松帯刀というより、大村益次郎っぽい……」と一瞬、思ったけどさ。(笑)
今後、小松帯刀のイメージが、タッキーで上書きできるかどうか、楽しみ。
とかいいつつ、第3部を観るかどうかは第28話次第かな…。
とにかく、滝藤賢一さんは職人肌で雰囲気のある役者さんなので、彼を御存知ない方も、ぜひとも注目してくださいね♪(母な立ち位置)


それから、なかなか味のある(?)おフランス語を操っていた小栗忠順(上野介)を斉藤洋介さんが演じておられたのが、目をひいた。
小栗上野介といえば、徳川埋蔵金伝説…と俗な連想をしてしまう私。
だが、この人が、今風に言えば大量の不良債権を含め経済問題を山ほど抱えて腐りかけた瀕死の幕府を、組織の内側から救おうとして必死に奮闘し、薩長に好き放題にされていく社長…じゃなかった将軍・慶喜様に異を唱え.る姿は、なんだが『ハゲタカ』の芝野さんを思い出させる。
…ちょっと強引?
(そもそも、龍馬伝で、そこまで描く可能性は低い。)
あ。
でも、小栗の末路を思うと、芝野さんと重ねるのはダメだなぁ。
芝野さんを失ったら、鷲津はもう再生できないかもしれないし。
…って、まだ『ハゲタカ』祭の後遺症が。
失礼しました。


さーて、来週の『龍馬伝』は~~。
不吉なサブタイトル、「龍馬の大芝居」。
番組HPによれば、龍馬が土佐に戻って武市を救おうとするらしいけど、もう、龍馬くんは余計なことしないで欲しい。ぶーぶー。
予告映像を観ただけで、危険なムードが漂いまくっているでごわす。
ただでさえ、第25回から武市さんへのパーソナル面での毒饅頭絡みのまずいフォローで、武市半平太の格が落ちているのに、龍馬くんが暴れて、続く武市さんの終章を台無しにしてくれたら、取り返しがつかないじゃないのさ!
お龍さん、そいつに後ろ回し蹴り(「SP」じゃないぞ)を喰らわせて、寺田屋の布団部屋に閉じ込めておいて頂戴。(乱暴者)

唯一の楽しみは、myお気に入りキャラhappy02ビエール溝渕さん久々の登場ってことだけですよ。

2010-06-25

東京都渋谷区神南から毎夜やって来る鷲津政彦

サッカーsoccerワールドカップで日本代表チームが決勝トーナメント進出決定したことに沸いている日に、薄ら寒いタイトルの記事を投稿して申し訳ない。
だが、これが今週(6/21~6/24)の『ハゲタカ』祭(BS hiでの一挙放映のこと/笑)を無事に終えた私の気持ちを、最も的確にかつ端的に表現するフレーズだ。

何べんも書いているが、ドラマのDVDも映画のBDも持っているし、ドラマは、この1月にハイビジョンで一挙再放送したときに録画したのが、つい先ほどまでHDDに入っていた。
過去形なのは、今回新たに録画した分と差し替えたからだ。
(なんでそんなバカバカしいことをしたかと言えば、1月放送時は、うかつにも裏番組が優先されて、最高画質で録画してなかった回があったからだ。)

昨日・24日は『ハゲタカ』祭のメインイベント、映画『ハゲタカ』がNHKで初めて放送される日だったので、私の意気込みも相当なものであった。
定時に勤務先を退出して、出来得る限り早く帰宅し、突貫工事で食事のしたく等の家事を済ませなければならない。
なのに、25日から海外旅行のため休暇をとる上司から諸々の申し送り事項を承っていたら、予定時刻をオーバー。
S室長(芝野先輩ではない)、もう少し早くお願いしたかったですぅ…。

今週の恒例のコース、手抜き夕飯を準備して、帰宅した夫を入浴させ夕食を食べさせて片付けて…バタバ゛タしているうちに22時になってしまった。

いよいよスタート。
もう数えることはしていないが、かなりの回数、目にした東宝→nepの文字を観るだけで条件反射なのか(笑)、胸がキュンとした。

前日までのドラマ視聴ではチャチャを入れていた夫も、映画鑑賞では神妙にしていた。
…途中までは。gawk
自分が行って実際に目にした場所が登場し始めたら、やはり嬉しくなったらしい。
鷲津がフォーシーズンズ丸の内で着替えて出陣の支度をするシーンでは、「あ、このホテルで映画のDVD観たよね!」とややコーフンした口調で言う。
…はいはい。

ホテルの部屋で着替えを済ませてバーン!とドアを開け、鷲津が助さん格さん…じゃなかった中延さんと村田さんを引き連れて颯爽と歩くフォーシー゛スンズ丸の内客室エリア廊下のシーンでは、「この廊下の写真も撮ったよね!やっぱり斜めに撮れば良かったなー」とか言ったり。
…はいはい。

マンダリンのシーンも鍛冶橋駐車場のシーンも、劉が悲劇に見舞われる常盤橋公園と常磐橋も、自分が行った場所のシーンでは、テンションupで御満悦な彼。
……ロケ地めぐりした後も、何回もBD観てるじゃん…なのに何故、今日はそんな嬉しがるのだろうか。

とか、コッソリ突っ込んでいたが、実は私も同じであった。
これも、鷲津が、わざわざ渋谷区神南から毎夜我が家に来てくれているheart01という感激からだろうか(アイタタタタ…。)

鷲津がいた場所に、時間は遅れても自分もいたのだと思うと、感激してドキドキしてしまう。
あっ…退かないでくださいね…sweat01

いやー、しかし何回観ても、どっぷり浸って感情を揺さぶられたり考えたりできる作品だ。
そして、どれだけ観ても、やっぱり鷲津に惚れ直すのである。
ラストでメガネを掛けて、再びファンドビジネスの一本道を足早に歩み出す鷲津に痺れつつ、無事に鑑賞終了。

いやー、鷲津が4日間だけ通ってきてくれて、毎晩2時間の逢瀬を楽しむというのは、最高に幸せな体験だった。
隣にお調子者の執事がついているのが、玉に瑕だったが。
あっっ、ドン退きしないでぇ…sweat01sweat01
良いニュースがあるんですから~。


鷲津と毎夜の逢瀬を楽しみたかったのに、ハイビジョン視聴環境下にないとお嘆きの老若男女に朗報ですsign03

番組HPで告知されているのでご承知の方が多いと思いますが、NHK総合でも『ハゲタカ』祭(そういうイベント名ではない)が開催されますぞ!!


土曜ドラマ「ハゲタカ」アンコール放送
【総合テレビ】
8月3日(火) 午前0時15分より  第1回(※8月2日(月) 深夜)
8月4日(水) 午前0時15分より  第2回(※8月3日(火) 深夜)
8月5日(木) 午前0時15分より  第3回(※8月4日(水) 深夜)
8月6日(金) 午前0時45分より  第4回(※8月5日(木) 深夜)
8月7日(土) 午前0時50分より  第5回  午前1時50分より 
                    第6回(※8月6日(金) 深夜)

※広島県では8月7日(土) 午前1時20分より第5回、午前2時20分より第6回(※8月6日(金) 深夜)放送


映画「ハゲタカ」~SPECIAL EDITION~
【総合テレビ】
8月7日(土) 午後9時00より10時58分

※中国地方では8月8日(日) 午前0時50より2時38分(※8月7日(土) 深夜)放送

放送時間を見ると、映画が16分もカットされている模様なのが気になる。
プロダクトプレイスメントが目についたし、ホテル名を連呼してたので、皆様のNHKとしてはマズイので修正するのだろうか……なんて、悪い癖が出て、想像を膨らませかけてしまった。(苦笑)
このような先入観を持たず(てへっbleah)、どういう仕上がりになっているのか、注目したい。

もちろん、私は次の『ハゲタカ』祭でも、熱帯夜に負けない情熱で鷲津を毎晩、お迎えしちゃうんだからぁ~heart04

あっっ、完全に同情の目で見られている気配か…sweat02

2010-06-24

14 Juillet Tokyoのエクレール

新規記事を書く余裕が無いので、溜め込んでいる下書きの中から、スイーツ関連の最近のものを引っ張り出すことにした。

季節感のあるものは、ぐずぐずしているうちに時期が過ぎてしまうし、他所様で偶然に同じタイプの美味しそうなお菓子が立派に紹介されているのを拝見すると、もうすっかり満足してしまって、自分の駄文を書く気が失せてしまい、結局は写真とメモだけがたまっていくばかり。

やはり、自分のような大雑把でボンヤリしている人間は、食べ物ネタはずぐに書かないと記事に出来ないぞ……と反省する今日この頃である。
そもそも、自分用のメモも兼ねている弊ブログなので、開き直って写真とお店情報だけでアップしちゃえばいいじゃん!とは考えるのだが、キーボードの前に座ると、ついつまらん感想もどきなど付けてみたくなる困った性分なのである。
とほほ…。
愚痴はこれくらいにして。

本稿では、つい先日、夫が買ってきたものを取り上げた。


14 Juillet (キャトーズ・ジュイエ)Tokyo
(新丸ビル B1)


店名から想像するとおり、フランス菓子のお店。

こちらのお店、何回か前を通ったことがあり、華やかなショーケースが魅惑的だったが、店内をのぞいたことは無かった。

先日、夫が東京駅周辺での仕事帰りに立ち寄って、おみやげを買ってきた。
打ち合わせが早く終わって直帰することになり、嬉しくてふらふらと丸の内近辺の地下通路を歩いていたら、偶然に前を通りかかったお店のショーケースが鮮やかで目が吸い寄せられ、マダムや若いお嬢さんたちに混じって頑張って買ってきた、と威張っていた。(笑)
フレッシュフルーツを使った華やかなケーキが色々と並んでいたが、持ち帰るのに1時間はかかるため、保冷財を入れてもらっても、クリームもフルーツもdownしてしまいそうだからエクレールを購入したとのこと。
要するに、彼はシュー系のお菓子が好物なのである。

Dsc00935

エクレール  300円
カシスと塩キャラメル(正式名称は違うかもしれない。)

皮はややハードなタイプ。
中には軽めのクレームがたっぷり入っていて、塩キャラメルは微かに苦味と香ばしさがあって普通レベルに美味しかった。(わかりにくい表現ですみません)。
カシスは鮮やかな色が目をホ引き、甘酸っぱくて爽やかで、ちょっと目先が変わってなかなか良かった。
確かに近場へのおみやげにも良いかも。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

以下は蛇足で、スイーツとは無関係です…。coldsweats01

さて、こちらのお店は、埼玉県越谷市に本店があるそうだ。

同じ彩の国の住民だけれど、越谷って行った事ないなぁ~と思ったが、そうだ、深谷シネマに『ハゲタカ』を観に行った時に通ったな…と思い出した。
今更ながら、全ての基軸が『ハゲタカ』になってしまっている自分の脳は、やはり『ハゲタカ』脳化が相当に進んで゛いる…恐ろしや…。

2010-06-23

『ハゲタカ』祭、折り返しで思ったことは。

自分専用のテレビ視聴ルームが必要だっ!

今まで何回か記事に忍ばせて(堂々と、だったかな…)、NHKの手先となって告知のお手伝いをしてきたが、今週は『ハゲタカ』祭ですぞ。


NHK BS hi
 午後10時~ 
  6月21日~23日 ドラマ『ハゲタカ』 
  6月24日 映画『ハゲタカ』
 詳細→ http://www.nhk.or.jp/hagetaka/cinema/index.html

もちろん、不肖ワタクシも、リアルタイム視聴。
1月の一挙放映時も、体力を消耗するくらい鷲津に萌え萌えで悶絶しまくったというのに、またですか…とセルフツッコミをしてしまうが、もう、これはビョーキだから仕方ないのだ。
あきらめてつかあさい。(誰に言っている?)
DVDだって持っているけれど、その時間と場所に縛られて観る、というのは格別なのだ。
油断できない、真剣勝負ですよ。

そんなわけで、今週の月~木は諸々手抜きしますけんど、御了解ください♡と夫に言い含めておいた。
だいたい、私の標準帰宅時間は8時少し前。
10時までの2時間で、家事をこなし、食事も済ませてお風呂も入って…はムリ。
仕方ないからお風呂は0時から入るか…ということにした。

21日は、夫も8時過ぎに帰宅したので、強引に風呂に入れさせ、その間に突貫工事で夕飯もどきを用意し…食べて片付けて、洗濯物もたたんだり……あー、なんとか10時に間に合いました,~~。
と、テレビ前のソファに腰を落ち着けて、第一話冒頭の銃声を聞いてドキドキしていると、隣に座った夫がウルサイ。
彼も『ハゲタカ』が好きなので、ドラマと映画のセリフが結構な分量、アタマに入っているくらいなのだが、ゆえに、いちいちウルサイ。

救急車で病院に運ばれてきた鷲津の前髪付近について要らぬことを言ったり(内容は自粛。)、その後も、様々な名シーンのセリフを先に言っちゃったり、私もよーく知っている豆知識を披露してくれたりして、もう我慢ならん。
それでも、『ハゲタカ』と鷲津へ強烈な愛の力で集中を保って1話終了。
頼むから静かに見てくれ…と言うと、「自分だって鷲津~素敵すぎるうぅ~とか暴れながら気持ち悪いこと言ってるじゃない。」と反撃してきた。
ムカつく。
第2話でも、クールな策略家の鷲津に萌え.る私のツボをつくシーンが目白押しで、ワールドカップの観客なみの騒ぎだった。
が、夫は「えー、性格悪いじゃん。」とか言うので、思わずクッションで殴ってやったら静かになった。
性格が悪い(というのではなく、複雑に屈折しているというのが正しい)は承知だよ。
こんな感じだったので、0時に見終わって、夫を寝かしつけた後、入浴した後で、髪を乾かしたりパックしながら、思わず録画しておいたのを一部、再生して、一人でニマニママしながら観てしまった。
興奮して寝付けないのでネット徘徊もしてたら、気づけば3時だよ!
ちなみに(by 加賀恭一郎)、私の起床時間は5時半だ。

おかげで、火曜日はデスクでPCに向かっているときも、資料に眼を通しているときも、宇宙人にさらわれたらしく(笑)、時々、意識不明に。sweat01


今日(22日)こそは、集中して観たかったのに、また夫の邪魔が。
3話は、お気に入りの>アイアン・オックス代表・日下部さんが登場するのにぃ。

ウチのお調子者は、3話の記者会見シーンでは、「あ、和助が武市先生にケンカ売ってる。」、4話で塚本社長が登場すれば「フミエちゃんのお父さん。」と手を叩き、工場見学中の鷲津が加藤さんに一目ぼれ(大違)する場面では「武市!わしゃおまんが大嫌いじゃあ!」と画面にエアーキックをかまし…。
おもわず、大木会長…じゃなくて菅原文太さんが若かりし頃にご出演された広島を舞台にし映画の登場人物みたいに、ドスの効いた声で「…静かにせんかい。」と言ったら、即、大人しくなりましたとさ。

さて、23日と24日は、集中して観られるだろうか。

  

2010-06-21

『龍馬伝』第25回「寺田屋の母』~美しすぎる“母”

前記事でも触れたのだが、今回は決してダメな回だったわけではないのiに、なーんか気分が乗らなかった。
やたらと主人公はじめ、多くの登場人物が叫んでばかりいて煩かったせいかなぁ?とも思ったが、ま、珍しいことではないし、別に原因があると思われる。
とはいえ、感情の高まりを叫んだり走ったりだけで表すってのも、なんか子供じみた感情表現だと思うのだが。
せっかくの野郎系大河ドラマなんだから、もっと渋くふつふつ滾る情熱や野望を表して欲しいと思う事がたびだひだ。

内容としては、龍馬が直接に関わらない蛤御門の変と、龍馬が関わった海軍操練所閉鎖という、二件の事変を描き、その合間に、龍馬が今後、懇ろにする船宿・寺田屋とお龍についての布石を打っておく、というものだった。
いずれも、きちんと真面目に描こうとしているのは分かった。
特に、蛤御門の変については、主人公が関係しない事件のわりには、限られた時間の中で、分かり易く説明もされたし、予想よりちゃんとしていてホッとした。
なのに、なんざましょう、この「うーーーん、どうでしょう?」という気分は…。
いや、私だけなのかもしれないのだが。
この、何かひっかかる感じについてぼんやり考えつつ、時間がないので、急ぎ足で大まかな感想を。
なぜ時間がないかといえば、それは今日22時から鷲津政彦と会うからだ。(本当にバカ。)


龍馬のマザコン炸裂

予告である程度は覚悟していたが、やはり薄ら寒いというか、アイタタタ…であった。
龍馬って三十男でしょ?
海軍操練所でも、勝先生に一目置かれてて、勉強はイマイチでも、何故か皆に暑苦しく説教たれたりするリーダー格なんでしょ?
そう思うと、いくら幼い頃に身を持って大切なことを教えてくれた美しく儚い印象が強い亡き母iにソックリだとしても、ですよ。
あれはどうだろうか。
「いやん、龍馬さんたら、カワイイー」って世間の人は思うんだろうか。
少なくとも、私は思わんかった。
ただし、初対面の男から「亡母にそっくりだ。母上って呼ぶので、龍馬♡って答えてつかあさい。」とかいう、普通ならドン引きのお願いを、さすがに船宿の女将らしく、困惑しつつも引きうけた気風の良いお登勢さんの「龍馬♡」を聞いた後の龍馬の言動は、珍しく(?)納得できて良かったと思う。
あそこで、「全然、違う。」とキッパリと自分を納得させてスッキリして去って行く、この自分勝手さ。
だけど、憎めないのよ~みたいなキャラこそ龍馬らしい気がする。
他人を説教したり、「まちがっちゅー!どーしたらええがじゃー」とワーワー叫んで走り回っているのは、らしくないと思うぜよ。

そんなじゃ、日本の夜明けは来ないぜよ?
それにしても、草刈さんのお登勢さん、美しすぎるので、龍馬が「母上♡」となって錯乱しているときも、なんか違う方向性(笑)が匂ってしまうんだなぁ。
爽やかな福山さんだから許容範囲だったけれど、もっと濃厚な役者さんだったら、ヤバイ雰囲気だったかも…考えすぎ?


龍馬と長州、熱さの違い

蛤御門の変の描写と説明については、、前述のとおり、『龍馬伝』という坂本龍馬を主人公とし龍馬の個人的な視点や感情を前面に持ってきている作品の中で、龍馬が立ち会わない事件としては、きちんと描いていたと思う。
コンバクトながら、迫力ある市街地戦の映像だったと思うし、角田さん演じる勇猛な来島又兵衛も、見た目も雰囲気も、役柄に良くハマッてたし。
とにかく長州の暑苦しさ熱さと、天子さま(=日本国)への愛の重さたるや、もう画面からあふれ出してきそうだった。
その熱く重い愛ゆえに、御所に攻撃しても天子さまを長州陣営に奪えば、自分達が官軍になるという理屈のもと、、出陣してしまっての悲劇なわけです。
さすがに、出兵に至る経緯とか、会津と薩摩の詳しい動きとかまでは描く時間もなかったけれど、龍馬の大きな功績である薩長同盟をこの先で描くためには、この事変はきちんと説明しておかないといけないことだから、少し安心。

長州の熱さについては、こういうふうに、荒っぽいながらも動機が説明されていたり、松陰先生の闘魂注入以来、こちらが刷り込まれているからなのか、熱すぎる…とは思うけれど、ウザいとは感じない。
別に私は長州贔屓でも何でもないのだが。
一方、龍馬くんはというと、前回の感想でも書いたが、この人、突然に熱血漢に変身していて、これが、どんどんウザくなってきてイライラしてしょうがない。
私のごく個人的な考えだが、熱さの表現方法が、大口開けて叫んで走り回っているだけなのがウザいのと、そもそも彼の熱さの動機が薄いというかハッキリ言うと不明だから、何でこんなに騒いでんの?という違和感のせいではなかろうか。
そのへんが、今回、私が醒めてしまった原因かと思う。
資本主義の…じゃなかった、長州尊王攘夷の焼け野原を都で目の当たりにした龍馬が例によって「なんちゅーことじゃー!」とか、ワアワア一人で騒いでいるシーンも、なんか醒めてしまった…。
だが、あそこで、ルパン3世並みの変装の達人・レイヤー小五郎またはコウジ・タチバナ(違)がホームレスに身をやつして悄然として座り込んでいるのを瞬時に発見する龍馬の眼力は特殊能力というべきか。
…恐るべし。
あ、でも桂さんてば、長州f藩旗の下に座り込んでちゃ危険なんじゃあないのか?(苦笑)

その他に印象に残ったこと

容堂公の壊れっぷりには、ついつい深読みしたくなるが、だんだん「アル中ってだけなのでは?」という気がしてきた。
美しい硝子の色違いの酒器で酒を飲む場面では、眼が節穴の私には江戸切子なのか薩摩切子なのか、それぞれなのか、判然とせず。
たぶん、徳川と島津を示している小道具だとは思うのだが。
慧眼の方なら、一瞬でお判りなのだろう。
無知で汗顔の至りである。
武市のことなど聞きたくも無いという言動も、どういう心境なのか。
番組HPでの近藤さんの説明どおりに、もう飽きて次を見据えている、と解釈してよいのか…どうなんだろうか。
容堂も近藤さんも、一筋縄では行かないからねえ。

お龍一家を伏見の寺田屋に預けるエピソードは、強引だけれど、お龍をなんとかして寺田屋に置かないといけないので、それなりに苦心してまとめた流れだとは思う。
前回、龍馬がお龍の家に匿ってもらって、病の母や弟妹に大人気になったという下地をとりあえず作ってあるし…。
家族のもとに帰れない自分の、擬似家族みたいに勝手に思って親切にしてるのだろう。
お龍が、そういう龍馬の気持ちに、ちょっと退いているところから、やがて、少しだけ彼に心を開いていく様子は、真木よう子さんの戸惑いがちな表情から伝わって、なかなか微笑ましかった。

さて、ついに出ました、武市半平太からの毒饅頭差し入れ。
大きくてふっくらしたお饅頭を見て、「おいしそー」と思ってしまった私は、毒饅頭を食べてコロッと逝くマヌケかしら。
この、毒饅頭エピソードの扱いについては、次回の感想で書こうと思っている。(できれば)
しかし、武市さんたら、弥太郎が罪に問われるとか、考えてあげなかったのかね。
弥太郎に同情する人はいないのか。かわいそう。

TBS日曜劇場『新参者』全話を観終わっての粗い感想

本来なら、記憶が薄れる前に 『龍馬伝』の感想を書いておきたいところだが、なんですかね……ちっくと書きたい気分が盛り上がらないんだなー。
駄目な回だったというのではないが、うーーーん、どうでしょう?(ナガシマさん?)みたいな感じだったので。
後日、時間があるときに、そちらのほうは書けると良いのだが。
なんたって、6/21からの4日間は『ハゲタカ』スペシャルなので、鷲津政彦のことで頭が一杯になって、他のことを考えている余裕なんかなさそうだしなぁ…。(笑)

なので、まずは『新参者』最終回を観終わっての雑な感想を書いてしまおうと思う。

第一回の後にも記事を書いたのだが、その時に抱いた期待どおりに良い感触が続いて、最終回を迎えた。
第一回の記事で不満をもららしていた、宣伝も含めた過剰な点も、自分が慣れたせいなのか、控えめになっていったと思うし。
今思うと、第1回が一番テンションが高くて、少し煩かったかも。(笑)
なにより、「泣ける」という宣伝をあまりしなくなったのは良かった。
その一言で、安っぽくなってしまうからね。

ちかみに(笑)、未見の方もおられるだろうから、ストーリーにはあまり触れないで、それ以外のことを。

まず、豪華なキャスティングがちゃんと生かされていたのが良かった。
実力者・巧者が多いゲストスターの魅力を殺さないような、手堅く浮ついところのない演出を保っていた。
木村祐一さん演じる主任のトイレでのお約束のクスッと笑えるシーンも、毎回の小さなお楽しみ的アクセント程度で、邪魔にならないように抑えていたのも好印象。ちなみに(しつこい)、最終回に大物司会者MMがゲスト出演と聞いて、正直なところ「えーー」とおびえていたのだが、いわゆるカメオ出演で、ウザくならなくて安心した。

最終回では、第1回ゲストの香川照之さんも少しだけ出演されていた。
ついさきほど、武市先生の牢の前にいた弥太郎の姿を観たばかりだったけれど、人形町では、ヘルシア緑茶を毎日飲んでいそうなサラリーマンだから、違和感無し。(笑)
そして、向井理さんが登場すると、「あ、水木先生…」と呟いてしまった私…sweat02
草刈民代さんや谷原章介さんも出演されていたし、驚くほどNHKと出演者が被ってるけど、ま、しかたありません。


一言で言えば、最初から最後まで、家族の愛情、家族の絆がテーマの作品。
そこに的を絞って、余計なことをせずに、てらいなく描いていたので、制作陣が伝えたいこと、観せたい事ががしっかり伝わった。
登場人物にあまり余計にことをはゃべらせてなかったし、ふわふわ浮ついた感じとか、ブレたところも無かった。
派手さや目新しいところは無かったし、シーンによってはクサいと感じるところもあったかもしれない。
でも、それをマイナスに感じさせず、逆に魅力と感じさせてくれたのは、ちゃんとテーマを伝えるための、一本の芯が通っていたからだと思う。
阿部寛さんを贔屓にしている私としては、最初はデカイ変人に見えた(失礼な…)加賀恭一郎が、回を追うごとに魅力を増していったのが嬉しい。
加賀は、事件の被害者のためだけでなく、遺された関係者の心の傷を癒すために真実を明らかにしようと心を砕く。
そして、それによって関係者が加賀に心を開いて些細なように見えて重要な情報をもたらしてくれる。
私の拙い文章で書くと、つまらない感じになってしまうので申し訳ないのだが…。
加賀の鋭い洞察力、器の大きさを表現する阿部ちゃんの、相手を包み込むような無言の微笑と深い瞳の表情が、毎回とても印象的だった。
相手に何かを問われても、加賀は無言の微笑を返すだけのことが多かった。
観る人に、その答えを委ね想像させる、阿部ちゃんの微笑と瞳の表情がとても素敵で、作品に更なる味わいを与えていた。(すいません、贔屓なので…)

ミステリなのに、ハラハラドキドキは少なかったし、犯人も動機も意外ではなかった。
最終回で、笹野高史さんが見せた、凄まじいとしか言いようのない、人間の業と複雑さを表した笑顔には、ドキドキしたけれど。

このドラマの制作陣が最も描きたかったのは、殺人事件の謎ではないと思う。
ラストでの、被害者の手紙を遺族が読むシーンと、加賀と被害者の元夫(三浦友和)との会話に、ドラマのテーマが集約されていた気がする。
本当に、何のてらいも駆け引きもなく、ストレートに描かれていたけれど、それだけに、冷血な私も、目頭がじんわりとなった。
殺人事件を通して、様々な家族や将来の家族の小さなヒミツが浮かび上がり、それによって新たに強い結びつきが生れていく。
そして、被害者を、様々な人物の眼から見て、その姿を浮かび上がらせていく。
この展開も、セオリーどおりだったけれど、これは、観ている誰にでも共感できる部分が少しずつあって、物語に参加しやすかったと思う。

久々に、民放ドラマで満足度の高い、安心して観られる作品だった。
…っていっても、私は元々、ドラマ自体あまり観ないし、民放のドラマは更に見る本数か少ないのだが…。
なのに、えらそうなこと書いて、すんません。(笑)

とにかく…阿部ちゃん、ありがとう。
そして、加賀さん、いつか鯛焼きの行列の謎が解けると良いですね。

2010-06-20

丸の内の薔薇を、1年前に出会ってしまった男に捧げる。

今日は、私が愛して止まない男と出あった大切な記念日なので、愛をこめて(笑)、お花の写真をアップしてみた。
先週、丸の内ブリックスクエアの中庭に咲いていた薔薇。
訪問したのが、風の強い日で花がじっとしておらず、ピンボケせずに撮れたのが少なかった…sweat02

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6月20日は、私が『ハゲタカ』と鷲津政彦に出会った日である。
そう、あれから1年が過ぎた。

あの日から、私の足りない脳の9割(残り1割は食欲脳)がハゲタカ脳と化し、まともな生活が送れずにいる。
はまった直後に何度も観たかったのに、7月は全く自由にできる時間が無い状況が続いて、数回しか映画館に足を運ぶことができず、相当に飢餓感が強まった。
おかげで、鷲津を求めて深夜にネット徘徊し、呆れた夫から教育的指導を受け続けても、こっそりとドラマDVDやネット上の映像を観倒し、果ては休止中だったブログを新装開店して、くだらない妄想の類を撒き散らす始末。

初回鑑賞から随分たっても熱は冷めず、ブログ記事ネタという言い訳を自分にして、映画のロケ場所に行ってみたりもした。
自分の誕生日が鷲津政彦とすごく近いのをいいことに、誕生日イベントとして、映画『ハゲタカ』ロケ地見学ツアーを、夫を執事として同行させて強引に2名参加で開催。(笑)
撮影に使用された2軒のホテルのスタッフに、映画撮影のことをしつこく聞いてみたり…なんていう、恥ずかしいこともした。
殺風景な八重洲口近くの駐車場に、駐車もしてないのに入っていって、ブヅブツと「お前は誰なんだ!?はどこなんだ…」とか言っているアブナイ人になって、夫に他人のふりをされたりもした。

どんどん、異常行動が増えて、異常が通常になっていっているのが怖い。
…いや、正直なところ、楽しい、かな。

一時は、禁断症状がひどくて、どうにかなりそうだったが、映画のBDとドラマのDVD/BDのお陰で、まあ、なんとか生きている。(笑)
特にひどいのは、肉体の加速度的な加齢である。
深夜ネット徘徊したり、こっそり禁断の映像をみたりという、ちょっこし中学2年生の男子みたいな行動(爆)を続け、睡眠時間がナポレオン並みで出勤する毎日を過ごしていれば、そりゃあ、肌も荒れるし、全体的に老けるわさ。

私のように、『ハゲタカ』のことを何も知らずに映画館で鑑賞して、一回でどっぷりとはまったドアホウは世界に一人しかいないようなので、相変わらず孤独ではあるが、『ハゲタカ』廃人と呼ばれる上級者様たちのブログを読ませていただくようになり、(実は、敷居が高くて御挨拶もしていないところが多いけれど)、だいぶ孤独感は薄らいできたようだ。

それにしても、先達の皆様の『ハゲタカ』道を極めんとする求道者としてのお姿には、初心者の私は呆然とするばかりだ。


私は生来のボンヤリなので、天然ボケな『ハゲタカ』ファン、しかし、熱い鷲津ファンとして、雑多なことをダラダラ書くことしかできない。
有益な情報提供もしないし、鋭い考察もできないので、ひたすらに鷲津政彦への愛を叫んでいくことしかできない。
内容はどうにもなならないとしても、なんとか、もう少し文章が上手になるように修業をしたいと思っているが、なかなか難しいのう。
そんなわけで、ブログのリニューアル1周年の日には、もう少しちゃんとした記事を書きたいと思っているのだが…。

ま、とりあえず、6月21日~24日のNHK BS hiでの怒涛の『ハゲタカ』スペシャルに備えるとしよう。
(詳細⇒http://www.nhk.or.jp/hagetaka/cinema/index.html

2010-06-17

ランチ@GRILLうかい(丸の内ブリックスクエア)

記事にするのが遅くなったが、週末のおでかけランチ・レポ。

丸の内に出かける用事ができたので、その合間にランチ。
同行の夫が、年末から諸々で大変なので、励ますためにランチを御馳走してあげる、と申し出たら、珍しく肉をガツンと食べたいとのことで、「グリル料理」の、こちらを指定された。

GRILL うかい
(丸の内ブリックスクエア 2F)



彼も私も、初めてのお店だ。
彼は腸が弱いので、男性にしては珍しく肉より魚や豆腐を好む。
自ら分厚いお肉!と言うのは、一年に一度くらいだ。
今回は、よほど体が肉を欲していたのだろう。
夜は接待に利用されることが多いお店らしいが、昼は比較的リーズナブルなランチコースがあるので、マダムでにぎわっているらしい。
接待客中心のお店の雰囲気はたいてい、好みに合わないのだが、一度くらいは行ってみてもいいかな、と予約をして出かけた。

重厚なムードの入口。

入ると、目の前に暖炉の火が赤々と燃えていた。

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案内されたのは、ブリックスクエアの中心にある中庭を見下ろす席。
暑かったので、ついついビールをオーダー。

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天気が良く、週末のブリックスクエアは大人気。
驚くのは、ベビーカーを押している方が多いこと。
大昔、学生の頃に岩崎弥太郎に連なる某企業にてアルバイトしていたころは、週末の丸の内に大勢の人が居るのはもちろん、ベビーカーを見かけるなんて、想像もつかなった。
世の中はどんどん変わっているなあ。

内装は、うるさくない程度に重厚だが、こうして外の緑が見えて、明るく開放感もある。
週末ランチ客のほとんどが、女性またはカップル。

メニューを検討して、主賓(笑)の夫の希望どおり、\4,730のコースに決定。
オーダーの際、アレルギーや苦手で食べられないものはないか尋ねてくれた。
私は生の魚(フグを除く)が苦手なのだが、選んだコースに生魚は出ないとのことで、そのままでお願いした。
前菜が来る前に、パンに付けるオリーブサイルが小皿に注がれた。
どういうオイルか、聞けば答えてくれるのだろうが、無言で現れて、無言で去っていかれたので、なんだか不思議だった。(笑)

前菜の車海老とアボカド、グレープフルーツのサラダ。
…といってもグレープフルーツサラダは映し忘れた…。
海老とアボカドのお皿は、クラッシュドアイスを敷き詰め,花をあしらったたガラスの大皿にのせてテーブル横に運ばれ、その後、各自の前にサーブされた。
大皿は一瞬だけの登場。
ゴージャスな演出…というべきなのか…?

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もともと、海老とアボカドの取り合わせが好きな私は、期待していたお皿。
プリプリの海老と、とろーりクリーミーなアボカドの食感の違いが楽しいし、甘いカクテルソースが合って、なかなか美味しかった。
グレープフルーツのグリーンサラダは、ドレッシングににグレープフルーツ果汁が使われていて、果肉もたっぷり入っていて爽やか。
前菜は、普通においしいという感じ。

続いて、サザエのオーブン焼きブルゴーニュ風。

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エスカルゴ風に、エシャロットとパセリを利かせたガーリックバターと共に焼いてある。
サービスの方から、このバターソースをパンにつけるとおいしいので、ぜひ試してみてください!と笑顔で勧められたので、勧められるままにパンをおかわりした。
パンは柔らかめのカンパーニュ風(説明下手…)のものをカットしてあった。もちろん温かい。
サザエの身は適度にカットしてあるので食べ易かったし、火の通り加減もちょうど良かった。
ソースは確かにパンに合う。
でも、さすがにパンのお替りでおなかがふくれた。

続いてメインの蝦夷豚の炭火焼。
十勝ポークのロースだそうで、コンディメントとして、ピスタチオの粉を混ぜ込んだ岩塩が出された。

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添えてあるのは、巨大なローストポテト。
このお肉が、さすがに美味だった。
きめが細かくて旨みが濃厚でジューシー。
焼き色はロゼで、ほぼ言うこと無し。
肉質と焼き加減が良いので、味付けはシンプルが一番。
なので、ソースも、ポークに合うフルーツ系の甘酸っぱいソースが少量添えられているだけで、あとは好みでピスタチオ塩を添える。

ピスタチオのお塩を少し添えると、風味がちょっと変わって、大ぶりのお肉を飽きずにいただけた。
ローストポテトも、美味しかったのだが、とにかく大きくて、なかなか減らなかった。
見た目ワイルドで良いのだが。(笑)

最後はデザートを2種類から選び、飲み物はコーヒーまたは紅茶。
2人で別々のデザートを頼み、半分いただいたところで交換した。
夫は、こういう女子同士みたいなことを、ためらいなくしてくれるから、嬉しい♡

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私が選んだのは、クレームダンジュ。
中心にクランベリーのシャーベットが入っている。
ふわふわ淡雪みたいで、やさしい食感。
冷たいスープのようなソースに浮かんでいる。

こちらは、夫が選んだシフォンケーキのブルーベリーソース添え。

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シフォンケーキは、きめが相当に細かくてすごくソフトだったので、ちょっと違和感が…。
もう少し荒っぽい手作りらしい食感のシフォンケーキが私の好みなので…すみません。
悪くはなかったですよ。

窓の外、中庭の緑や行きかう人々を観ながら、ゆっくり食事ができたので楽しかった。
夫も元気が出たみたいで、良かった良かった。

お店の雰囲気も内装も良いし、サービスも笑顔を絶やさずそつがなく、お料理も美味しかった。
料金に見合ったランチだったと思う。
料金を超えるような感激とか驚きがあるところまでは行かないが、気分良く楽しい週末ランチに使うには、合格点。

2010-06-16

『龍馬伝』第24回「愛の蛍」~はんなり度マイナス100の京女

今回のサブタイトル「愛の蛍」に、先週からビビッていた方も少なくないと思う。
私も、その一人だ。
『龍馬伝』のサブタイトルの、今回のような狙った寒さや、「海軍を作ろう!」みたいなキャッチーとかポップとは違う軽々しさは、ある意味、目玉になっている気もするので、鈴木Pの戦略成功かもよ。(笑)

今回は、大きな事件も進展もなかったが、蛍の儚い光に託された深い愛と祈りを情感たっぷりに描いた静かで美しいシーンが印象的な回だった。
血なまぐさい池田屋の後に、こういう回で、しっとり落ち着いて、今後の変転に備えるのも良いだろう。
まあ、いつものように、セリフで説明しすぎなところは気になってしまったし残念でもあったが。
特に、武市半平太の愛妻伝説の有名な逸話を、乙女さんが渡鬼ばりの長セリフで披露してくれた時は、唖然呆然ぜよ。
乙女さんは、すっかりNHK解説委員化(笑)してしまっているようだが、せっかく寺島しのぶさんを配しているのに、なんと言うもったいない使い方だろうか…と嘆息してしまう。
銀熊が怒るんじゃないか。(笑)
…予想はしていたが、第28回に向けて、武市半平太好感度upキャンペーン中!
先に落としておいて、切腹カウントダウンのタイミングで上げるって…計算ミエミエすぎ。
しかし、先に落としてしまったがゆえに、「武市さん嫌な人ね。キライです。」と拒絶反応を示す方も少なくないようだ。(特に若い女子)
今更、「以蔵に人斬りをさせたけど、奥さんには優しいんだよ。」みたいなことを言われたって、なんだか自分の身内対してだけ良い人みたいに見えるんじゃない?、なんて心配もしていたが、大森さんと奥貫さんの素晴らしい演技により、脚本のクサさも計算も全部ふっとんでしまって、武市夫妻が血の通った人物として深い陰影をもって浮かび上がり、この2人のことは全てが真実なのだとすら思えてくる。
やはり、この作品は脚本の甘えや薄さを、役者の演技と演出が補って余りある。
脚本家先生はラッキーぜよ。(笑)

しかし、しっとりした中で、しっとりもしっくりもしない主人公どす。
全48回放送予定の『龍馬伝』。
いよいよ半分まで来たわけだが、いつまで経っても主人公の腰が定まらない感じには、他人事ながら心配にもなるってもんです。
なーんか、肝が据わってないというか…。
…って、書き出したら、生意気な(いつもだけど)長文になるので、ここでは我慢(笑)。
主人公や武市半平太の描き方について思ったことなど、第二部終了後に気力が残っていれば、記事にしようと思う。


まずは、今回のカッコイイ2トップ。

冷徹な近藤局長 vs ドスの効いたお龍さんどす。

前回、幕末の大事件のひとつである池田屋事件を、長州中心の過激攘夷派の謀議シーンまでしか描かず、新選組が襲撃してからの凄絶な戦闘シーンはスルー、という画期的な演出方法には度肝を抜かれた。
だが、幕末ものの小説や映像作品に馴染みが無い視聴者は、置いてきぼりだったかもしれない。
実際、私の同僚のA嬢(帰国子女で近代日本史に興味極薄)は、先週月曜日のランチを一緒に食べているときに、「池田屋で、九州の言葉でしゃべっていた恰幅の良いオジサンが斬られてたけど、まさか、あれは西郷さんじゃないよね!?薩摩と長州ってケンカしてるから変でしょ?…」とマジメに心配して聞いてきたので、コーヒーを吹きそうになったくらいなのだ。
同席していた幕末マニアM嬢が冷静に、「あそこで西郷さんが亡くなったらパラレルワールドになっちゃうよ。あの人は熊本藩士で宮部鼎蔵といって…」とひとしきり教えてあげると納得し、「相変わらず、歴史的事実の解説が不親切なドラマねえ」と柳眉を逆立てていた。
「きっと次回、少しはフォローがあるわよ…」と根拠レスなことを言って宥めた私とM嬢であった。

果たして、前回の池田屋事件の戦闘シーンや亀弥太が逃げる場面がアバンタイトルでサラリと映され、弥太郎が新選組って何でせう?ということを一言で説明していた。
このサラッとドライな描き方がメチャメチャ素敵ぃ~。
『龍馬伝』の新選組はサブキャラで、各個人は無くて、組織でひとつのキャラとして血を通わせずに描くことができるから、強固にクールとスタイリッシュを徹底できるのだ。
それにしても、ニクイよ、このこの~。(笑)

アバンで流れていた襲撃シーンは、前回の謀議シーンとの続きで撮られていたようなので、前回の真鍋Dと今回の梶原Dが一緒に撮ったのか、事前にきっちり打ち合わせて編集したのか、あるいは脚本が良く練られていのか、私にはわからない。
が、このところ、流れが良い感じにまとまっているのは、ディレクター陣の総意をしっかりまとめたり、各回の演出をすり合わせるということを、しっかりやっているからなのだろうと推察される。
たいへんケッコウ。(どんな立場?)
っと話がズレた。

お龍さんが勤める宿屋「扇岩」に、御用改めに踏み込んで来た傍若無人な新選組・近藤局長とお龍のガンの飛ばしあい、迫力満点でゾクゾクした。
原田さんが喋って、地の大らかな好青年ぶりが滲んだらどうしようかと失礼な心配もしたが、さすがに、美人のお龍さんにデレデレもせず(笑)、眼に一ミリのスキも無い冷徹な新選組局長…カッコ良かった~。きゃーっ近藤さん、さすが調布のスターだよ!

近藤さんのブリザード視線を受けるお龍さんの豪胆さが、まーたハンパなく格好エエ。
「~どす。」と言ってても、はんなり度マイナス100くらいのドスの効きっぷりがナイス。
手に汗握る好勝負、引き分けどした。


急性熱血漢・龍馬くん

で、前回のラストからの流れで、隊列を組んでカッチョよく引き上げる新選組に「なめたら…なめたらいかんぜよ!」と殴りこみに行きそうな龍馬を止めたのは、頬かむりでプチコスプレした桂さんであった。
ここで私はうっかり、山科けいすけの『サカモト』を思い出してしまい、桂さんに止められた龍馬が「誰???」となったらどないしょーとアホな心配をしてしまった。
『龍馬伝』では、桂小五郎の自己申告どおり、池田屋にはいなかった説を採用した模様。
「実は現場に居た説」を採用して、屋根伝いに素早く逃げる桂さんの姿も見たかった気もするが。
次回以降、ホームレスから夜の蝶まで、“あらゆるものに身をやつした”コスプレイヤー小五郎が見られるのかしら。ワクワク。(なんの期待?)

とりあえず、お龍が奉公する「扇岩」に忍んでいった二人は、幕府のやり方に憤り、望月亀弥太の死を]無駄にはしない!と熱く確認するわけだが。
「長州は戦う!」と燃える男・桂さんは、まあ置いといて。
毎回、こんなこと言ってるのだけど)、龍馬と亀弥太が仲の良い幼馴染という前提が、私の中にはあまり出来ていなかったので、急に龍馬が「かめやたー」とワアワア騒いでも「ハア?」なのだ。
前回は、音尾さんの渾身の演技で、それなりの説得力はあったけれど、急性熱血漢・龍馬についていけない冷血な私であった。
さて、宿の主人夫婦の計らいで、龍馬はお龍さんの自宅に半日ほど匿われるのだが、ここでもスターのオーラを振りまいて、月琴を弾いて歌を披露し、皆に白米のおにぎりを分けて、お龍一家を悩殺(違)するのであった。
オープンマインドで屈託ない笑顔を見せるかと思えば、幼くして病で母を失ったことなどもナイーヴに語り、女子の心を掴むポイントを絶妙に突く天然タラシの龍馬に、微かに心を動かされ、それでも鉄壁のディフェンス力で龍馬フェロモンを防ぐお龍さん。
うーーん、コロッと参らないのが素敵です。
でも、微妙に揺れている感じが女っぽい真木お龍…私が惚れそう♡。


大殿様は何を恐れるのか?

極楽浄土図にスリよって、仏様に恐る恐る手を伸ばしたり、茶人を招いて一服の茶に感嘆の声をあげたり。
大殿様の御様子が、ちっくと妙です。
これが何を表しているのか、今のところ、私には分からない。
ただ、私には、容堂が怯えているように見えた。
容堂もまた、かつての半平太のように、もう引き返せない処に来てしまったことに慄き、今まで自分が流させた、そして、これから自分が流させようとしている夥しい血を思って立ち止まりそうになり、そんな自分と向き合うことに躊躇っているのではないか。
だから、仏に、一服の茶に、救いを求めているのではないか。
そんなことを考えてしまった…。
うーーん、深読みしすぎだのう。(笑)


今週の半様受難 ~

「それは、私に、死ねということだ。」  by 鷲津政彦

後藤ドS二郎の拷問は、ますます本格化。
新選組にも火盗改メにも負けないレベルを目指しているらしい。(嘘)
以蔵の苦痛に満ちた絶叫…
もう不憫というレベルじゃありませんよ。
目にするだけで、こちらも痛い。
拷問の様子を聞かされる武市先生の精神的ダメージは限界ぎりぎりに近づいている感じで…見てられないです…。
それでも耐える勤皇党の不屈の精神に業を煮やしたドS二郎は、すっかり放置していた弥太郎を脅して半平太のもとへ差し向ける。
ああ、なんて酷い男だ。
この、牢で格子を挟んでの半平太と弥太郎の対面シーン、両者が真に迫って凄みがあり、息を呑んだ。
上手い表現が見つからないのだけれど…真剣勝負、という感じ。
うん、そうだ。
竹刀でなくて真剣で一対一の勝負をしているみたいだった。
2人の表情を眼にして、声を耳にするだけで、鳥肌が立った。
富さんの健気さに心をうたれているる弥太郎は、彼らしく、自己中心的な振舞いの下に武夫妻に楽になって欲しいという真意を忍ばせる。
もちろん、半平太もそれを感じ取るけれど、屈するのは己が侍でなくなるということだと半平太は言うのだ。
それは、自分が自分ではなくなるということ
そんなことをして、富を悲しませることはできない、と。

捕縛覚悟で土佐に戻る決意を表明した時から、武市半平太の武士道一直線が続いている。
もっと早くから、こういう芯の在る人として描いてくれれば…(泣)
彼の言葉も、表情も、信念を貫くものの美しさに満ちている。
彼の美学は、裏を返せば独善的な面があるのだが、そもそも、誰であれ、己の美学を貫くことは独善的な行為だとも言えよう。
今時のおなごからみれば、自己満足みたいにも感じられる。
でも、富さんは、不器用で、己が譲れない線を曲げる事ができない夫を深く愛し、夫に最後の一瞬まで、彼らしく在り続けて欲しいと思っている。
それを夫・武市半平太に伝える使者が、和助に託した蛍なのだ。
…って自分で書いてて恥ずかしいなあ…でも、本当にそう感じたのだ。
『龍馬伝』版・電ボ三十郎…?(意味不明な方はこちら参照)

蛍のシーンは、美しく切なかったが、たった一つ、和助さんが渡した手拭を半平太が開いて蛍がふわりと飛んだとき、「和助さん、潰さないようにもってくるの大変だったろうな」と余計な心配をしてしまった。
蛍を目にした時の半平太の表情、特に眼の表情がとてもデリケートで、魅入られてしまった。大森南朋さん、さすがです。
半平太の表情を見れば、ふわふわとはかなく光る蛍が、確かに富さんの愛情と、無事でいてくださいという祈りを半平太に伝えたことが、言葉なんてなくてもわかったのだ。
夜の帳の下、土佐の岩崎家、京都のお龍の家でも、大切な家族への無言の祈りが満ちる。
そして…龍馬の無事を願う家族や、不思議な男・龍馬を警戒しつつ気になるお龍の思いをのせているかのように、蛍は伏見に向かう船上の龍馬のもとへ。
ここまで、情感溢れるシーンだったのに、龍馬が「亀弥太、おまえの命を無駄にはせんきに。」とかいう、それこそ無駄で無粋なセリフを言っちゃったので、台無し…。
しかも、この直後、蛍に誘われた龍馬くんに運命の出会いが!
そして、予告でなんだかマザコン龍馬がキモいことになってるし。
あーあ。

2010-06-15

歯が痛くて眠れない夜なのさ。

いやはや、このトシになって歯痛で苦しむことになろうとは思わんかったぜよ。crying
(婆とはいえ、まだ入れ歯にはなっていないのである。)

土曜日の晩から歯茎がうずいていたのを騙しだまししていたが、、日曜日の就寝後に猛烈な痛みに襲われ、市販の鎮痛剤を服用して、薬効が現れるまで深夜のネット放浪。
せっかくPCの前に座っていても、『龍馬伝』の感想を記事にまとめる力が出ず、なんとかダラダラした下書きを書くだけで断念。
巡回先で教えていただいた『新参者』で阿部ちゃんがマンダリン37階の「センス」に居るシーンをチェックして、「くそうー、なぜシグネチャーのウエイティングバーでもこみちを待ち伏せないんだ。」と、映画『ハゲタカ』ファン以外には意味不明の苦情を呟くので精一杯。
(いや、無粋を承知で真面目に言えば、たとえ阿部ちゃんの加賀さんにだって、鷲津のパクリはして欲しくないけどね。笑)

月曜日の夜に、予約が満杯のかかりつけの歯科医院で無理やりに診て貰ったら虫歯でなく、以前、治療した詰め物が割れてしまい、歯茎が炎症を起こしているとのこと。
とりあえずの処置はしてもらったが、まだ痛むぜよ。

そんなわけで、感想が書けないでいるうちに、歯痛で、見ていたときの感情がどっかにいっちまった。あらら。
原則、一回視聴で書いている私の“粗しぼり感想”。
ついに、二回目視聴をしなければならない時が来るのか?

観るスタンスや観て受容したものを自分の中にどう落とし込んだり消化したりするかは、人それぞれ。
観かたが粗い私は、細かい点は見逃してしまっているけれど、幼少期からの悪癖で、時々、登場人物の気持ちに深くもぐりこんでしまう傾向がある。
要するに、妄想とか、脳内補完てヤツですな。
度が過ぎると、捏造とか二次創作に近くなるんだな、これが。(笑)
悪いことに、中途半端な回数を観ると、それがひどくなるのだ。
『ハゲタカ』も1桁鑑賞回までは、妄想天国だったなあ。
あ、今もか。(笑)

時間が足りないのが第一だが、そんな自分の悪癖を知っているので、なるべく第一印象だけで粗い感想を書いているのだ。
それでも、暴走気味なので、もっと簡潔に小気味良い感想が書けるといいなあ、と、文章が上手な方々に憧れてしまうのだが、ま、無いものねだりってやつかのう。
まあ、どうせ自分の覚書なんだしね。(開き直り。)

とりあえず、日曜夜に痛みを紛らわせるためにポチポチ打っていたメモを元に、日を改めて記事にできるか試してみようかと思っているところ。

2010-06-12

「龍馬の大芝居」って、こーゆーこと?

大河ドラマ『龍馬伝』で坂本龍馬を演じる福山雅治さんの多才さについては、皆様御存知のとおりで、改めて述べることもない。
だが、余りある才能の一つに、“モノマネ”があることを、私は先日、初めて知ったのである。

ネットコミュニティに参加しておらず、巨大掲示板も滅多に覘かない私の貴重な情報源、それはリアルな友人・知人だ。
福山さんがモノマネ名人であることも、数日前に仕事関係の知人のオジサマから教えていただいて、初めて知ったのだ。

このオジサマ・Kさんの一人娘(20代)が福山さんのファンで、ゴリゴリした野郎大河ドラマを好むKさんと、久々に共通の話題ができたということで、Kさんもホクホクなのだとか。
先日、Kさんとランチを御一緒した際、そのあたりのお話をとっくり拝聴して、福山さんが『龍馬伝』の登場人物のモノマネをご自身のラジオ番組で披露されている、ということを教えていただいた。
そして、そのモノマネが、投稿サイトで聞けるという情報に、私が飛びついたのは、もちろんブログネタになるからだったのであるが…。
聞いてみたら、かなりのレベルの高さ。
玄人はだしとは、まさにこのこと。
またまたぁ~オオゲサだのぉ~、と疑っているそこのアナタsign01
是非、一度お試しださいませ…って何かの通販みたいになっちょりますが、聞いて損は無いと思いますわよ。

福山さんファンの方々は勿論、情報通の『龍馬伝』ファンの方々も、御承知のことだろうから、ちっく古いネタだとは思う。
しかし、自分が楽しんだり感心したりしたので、まだご存知ない方にもお知らせしたかった…という、婆さま特有のお節介精神で、記事にすることに。(苦笑)

モノマネの完成度が高くて面白いのはもちろんだが、私が前々から気になっていた些細なことの回答が得られたのも嬉しかった。
part 3 の中で、龍馬が「ふたりの京」でススキを持っていたl理由が、語られているのだ。
聞いて納得。{
「なるほど~、さすが~」って感じですよ。

てなわけで、まずは一献。(笑)

『龍馬伝』モノマネ part 1

まだまだ、あるぜよ。

『龍馬伝』モノマネ part 2

『龍馬伝』モノマネ part 3

『龍馬伝』モノマネ part 4


勝テツヤ、近藤容堂、香川弥太郎…どれも絶品。

Part 4には、武市富こと奥貫薫さんがゲスト出演。
夫・半平太さんが、京都の藩邸で大殿様に拝謁して、完全にテンパッている様子を福山さんがマネをすると、大笑いしていらっしゃいました。
富さん、龍馬に元気づけてもらえたようだ。(違)
あー、あの後、菓子を賜って過呼吸でぶったおれたんだったっけ…と思うと、ちっくと複雑。(泣)

あれっ…もしかして武市ファンや武市ウォッチャーを不安にさせている第27話「龍馬の大芝居」って、まさか龍馬が容堂の声色を使って半平太さんを助けようとするトンデモ話じゃないよね??(爆)

2010-06-11

途中参加のあなたと私に朗報!『ゲゲゲの女房』ダイジェスト

以前の記事にも書いたが、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』にGWからハマってしまった。
途中参加でも十分に楽しめているが、やっぱり、ヒロインの子供時代のことや、2人のお見合いを見てみたい。

そんな私に、ぴったりの番組が。


「ゲゲゲの女房・安来編ふたたび!〜布美枝の結婚までの物語〜」
6/20(日) 午後5:00〜6:00  NHK総合

物語の原点となったヒロイン・布美枝(松下奈緒)の故郷・安来での
少女時代から結婚して東京に旅立つまでの数々のエピソードを再編集して放送します。

番組HPより)


既に御存知の方も多いと思うが、ちょっこし嬉しかったので、僻地の拙宅でも告知して、NHKに協力しませう。
だから、武市先生のことをよろしくね>NHKさん。(笑)

なにはともあれ、途中からハマッた私にとって、これは必見。
もちろん、録画予約しなくちゃ。

必見!といえば。(強引です)
二度目のお知らせですが…。


6月24日(木) 午後10時~0時15分  NHK hi

shine映画『ハゲタカ』shine 

リアルタイムで鑑賞&最高画質で録画しちゃう。
これで、我が家のBraviaさんのHDDに映画とドラマの美しい鷲津heart02が宿るってわけなの。(笑)

2010-06-07

『l龍馬伝』第23回「池田屋に走れ」~壬生村には走るな!

久々の真鍋さん担当。
演出面は、新撰組の描写を含めた池田屋事件関連全般で、新しさと潔さが感じられつつ、尖がり過ぎず上ずったりもせず、見やすかったと思う。(偉そう)
ただねぇ…前回もそうだっけれど、脚本のラクしすぎな粗さと強引さに(´ρ`)ポカーン…とする場面が多々あり、これを補うための演出のご苦労がしのばれた。
特に、龍馬のズレっぷりと、「おまえ、何様だー」と一発殴りたくなる(あら、失礼…私としたことが…)傲慢な言動が、もう、ナントカしてくれ状態。
ま、要するにヒーロー龍馬君を池田屋事件に絡ませるための回だったわけだが、肝心の龍馬が出るたびに、せっかくの演出の苦労が台無しな感じになり、イライラムカムカするっちゅうのは、私の胃酸が出すぎたせいだけでもあるまい。


annoy「後戻りしているのは、おまえじゃないのか。」(鷲津政彦風)

開放的な海辺での訓練生の活力あふれる姿に元気がでるのお…と婆が目を細めているところに、イジワルなイケメン(笑)陸奥クンが登場だ。
ここからは、恥ずかしいくらい熱血学園ドラマ化。
武市先生や勤皇党の仲間のことを思って、訓練に身が入らない亀弥太は、陸奥クンや長次郎さんに突っかかったりして、浜辺に走り去る。
で、龍馬クンが二人きりで熱く諭しちゃう。
ここで、なんだかもう武市先生はいなくなった人みたいな言い草だし、相変わらず自身の土台がグラグラなのに、価値観押し付まくりで、まー、腹が立つ。
「時代はどんどん進んでいて、もう攘夷でもないだろう。後戻りはいかんぜよ!」みたいなこと言っちゃってるんだけど、この人の言葉が、軽く感じるので、コイツに説教されたくないぜよ…な気分になってしまう。
グローバルな視野を持ってるとか、時代の風を感じる能力があるとかいうことにしたいのだろうが、いかんせん説得力が無い。
本人が自分で言っていることを本当に理解して信じているのか、言動に責任持てるのか、心もとない感じなのに、平気で説教たれているように見えてしまうので、そこに私は腹が立つんだと思う。
演じる俳優さんには責任はない。
けど、脚本に書かれていることが上滑りだから、熱演するほど、ムッとさせられるのだ。
龍馬に言わせていることの底に、負けた人たちは間違っていたという決め付けが、またしても透けて見えるのがどうもなあ。

亀ちゃんだって、時勢のことは分ってるよ。
でも、精神的支柱である武市先生が率いる勤皇党の旗印だった攘夷を、あっさりと過去のものとして葬れる器用な人間だけじゃないでしょう。
そして、この人間の機微がわからない龍馬の言動が傲慢にしか見えないのは、私の龍馬への愛がゼロだから?
その後、京都に行って過激攘夷派の集会(っていうのか?)に参加するらしいという亀弥太について、皆が「自己責任でしょー放っとけ。」的な反応なのに対して、「それは違うゼヨー!」と一説ぶつ場面はもう、唖然。
確かに、友情も仲間も大切ですよ。
だけど、欧米列強が日本を買い叩きにきている今、その薄っぺらな正義感を振りかざしている場合じゃなかろう。
せっかく第二部に登場したときに凄みのある男になっちょって、もう青臭い少年じゃなくなったはずだけど…。
後戻りしてるのは、おまえじゃないのか。
龍馬さん、折り返し地点でこんな感じで、本当に大丈夫なの?
富さんに頼んで、『外事警察』の住本警部補に喝を入れてもらうがよろしい。(笑)



クール新撰組、やっぱりイイ!

前回の予告映像で、池田屋での壮絶な戦闘場面が無かったし、恐らく事件後に龍馬が“走れ!”で現場に行く、という話なんだろうなあ…無理やりに龍馬を池田屋事件に遭遇ざせるんだな…と予想はしていた。
でも、予想以上に、池田屋事件の最中はバッサリと無しにして、直前までで場面を切り、凄惨な事後を見せるというやり方。
これは、なかなか良かったと想う。
中途半端に、屋内での大人数の大立ち回りを見せたら、かえって台無しだもの。
池田屋事件は、新撰組目線の作品であれば、絶対に外せない事前のエピソードがてんこ盛りだし、池田屋に踏み込んだ後も、お約束の見せ場が沢山あり、更に近藤隊あわや全滅か!土方さん早く来て~!とかのスリリングな経過があって、とても具沢山だ。
だけど、そこは全部飛ばして、ずっと新撰組の気配が皆無で、祇園祭で賑わう京の市中を、隊列を組んで壬生村の屯所に引き上げていくところで、初めて新撰組が登場する。
このストイックさが、本当にニクい。
いろいろと映像化したいエピが満載の池田屋事件の描写を、ここまで我慢して抑えた真鍋さん、エライ。
そのストイックさが、『龍馬伝』における新撰組の役割は、あくまでもプロの冷徹な戦闘集団なのだという点を見事に表していて、近来稀に見るスタイリッシュでクールで、ゾクゾクするほどカッコイイ新撰組像を作り出しているのだ。

事件の描写も、謀議最中にただ事でない何かが起きたらしい音がしたところで切ってしまい、新撰組が引き上げた後の現場の凄惨さを、哀感あふれるBGMと映像のみでゆっくり見せるところも、声高にならなくて、かえってゾッとした。
祇園祭で華やぐ都に、返り血を浴びた新撰組が無言で去っていく姿が、またまたカッコイイ。(カッコイイしか書けなくてすみません。)
新撰組の映画やドラマでは、池田屋襲撃時に喀血する描写が必須の沖田も、血を吐いた形跡なく歌いながら元気そうに歩いていた。
この沖田は、前回に以蔵を追い詰めたときもニヤリとしていたし、かなり怖い印象を与える美剣士だ。
『新撰組!』の沖田と同じニュアンスがあるような。
藤原竜也さんか演じた『新撰組!』の沖田総司は、早熟の天才ゆえの無邪気と無神経さと孤独さが、『アマデウス』のモーツァルトに通じる絶妙な人物造形だった。
それを思い出したのは私だけかな。(笑)
沖田の健康事情も含め、新撰組については、すべての固有名詞的なことは削ぎ落としているのが潔い。
それでいて、土方の衣裳は綺麗で、戦闘がほぼ収束してから駆けつけたというところをちゃんと踏まえているのが、さすがですよ。
今までの新撰組の描写と一線を画す『龍馬伝』の新撰組、やはり秀逸。
ただねー、ラストで龍馬が新撰組に殴りこみに行く(?)みたいな流れに、「えっっ壬生にも走るのか?それはマジでやめて…」とゲンナリしたけど。

と、ここでひとつ前回の記事に訂正。
「近藤、土方、沖田が3人揃って市中に出ていたのは有り得ない」と書いたことについて。
その後、幕末史や新撰組に詳しい同僚M嬢と学生時代からの友人、それぞれに、そのことを言ったら、「あの時点では新撰組はまだ創成期だったので、可能性は低いけど有り得る。」と指摘された。
なるほどー。
失礼致しました。



feat.亀弥太…


さて、今度は亀弥太を中心に見てみると。
亀弥太さん、今回突然にフィーチュアされた感じであったが、良き仕事ぶりでしたぞ。
龍馬の説教はナニだったけれど、受けて立つ亀さんの表情は、とっても素晴らしかった。
いちおう初回から登場していたらしいのだが(すみません、私はよく覚えてません)、あまりにも、その他大勢期間が長く、せっかく「武市先生が自分に夢を与えてくれた」みたいなことを言っているときも、勤皇党員の想いがジンジン伝わるいいエピソードなのに、ちょっと急な感じもしてしまって、残念。
収二郎の切腹の時もそうだったのだが、今まで、亀弥太たちにとって武市と勤皇党が精神的支柱であったことが、僅かずつでも、きちんと伝わるように描かれていたら、もっと効いたと想うのだけれど。
このへんは、やはり脚本の細部補強の甘さのせいかと。
でも、亀弥太役の音尾さん、実に良かったですよ。
しかし、「後戻りはいかんかった。」とかいう言葉を最後に亀ちゃんに言わせたら浮かばれないでしょう。
また、龍馬だけが真・善・美のルール適用ってことだな。
いつだって、龍馬が正しいんだから。
負けた人は間違った人、という「勝てば官軍理論」が支配する『龍馬伝』の脚本の、こういうところが、私はどうしても納得がいかんぜよ。
そりゃ、日本人のDNAのせいで判官贔屓なところもあるけどさー。
池田屋事件では、体制側だった新撰組だって、いずれは朝敵とされてしまい、近藤は切腹も許されなかったわけですよ。
こういうふうに、情勢がどんどん変わっていって、どちらが正しいとか、何が正義だなんて、時と共に移ろうものなのだ。
現代の価値観、現代の史観だけで物語を平板に紡いでいって、過去に精一杯生きていた人たちに、体制側に残れなかったというだけで、違うぜよー眼を覚ませー!と龍馬が叫び続ける空しさは、いかんともしがたい。


今週の半様受難とドS二郎の作戦


ついに半様になっちまいました。(笑)
随分とやつれた半平太さんのもとに、頼もしい助っ人が。
先日の記事で役を伏せて御紹介したが、東洋テレビの野中Pこと小市慢太郎さんが、武市に協力する牢番・和助として登場。
さすがに、野中Pと違って朴訥で誠実な男にしか見えん。(笑)
和助さんのお陰で、愛妻・富さんに「心配するな、風邪ひくなよ♡半」なんてお手紙が届く。
手紙を読む富さんの表情がいつもながらにすばらしく美しい。
大丈夫、と書いてあるけれど大丈夫でないことを、富さんは瞬時に感じるわけですよ。切ない…。

さて、これから武市の獄中ミッション・インポッシブルwith野中さん、スタートですか。
後藤ドS二郎さんの計略(?)で、以蔵と再会した半平太さんは、拷問される弟子の絶叫を聞きすぎて音の調節が出来にくくなっているのか(違うだろうな)、ちっくと大き目の囁き声で以蔵に口止めをする
で、それを怪しく眼を光らせたドS二郎が聞き耳を立てていて…。
どうやら、精神力が一番弱そうな以蔵を責めるべし、と踏んだのか?
どんどん悪くなるドS二郎の作戦は?

さて、次回サブタイトルは「愛の蛍」。
鈴木Pがサブタイトルつけとるな。(笑)

2010-06-05

今期、NHKドラマは税務調査にこだわる。(←大嘘)

この春、NHK土曜ドラマ枠で放映された『チェイス~国税査察官』

『ハゲタカ』や『外事警察』といったハードでシリアスな題材で人間を描く骨太な傑作を生んだ枠で、熱血国税査察官と冷徹な脱税コンサルタントが世界を舞台に頭脳合戦を繰り広げる話、ということで、期待していた。

結果、面白く見られたのだが、当初、期待していた向きとは違う方向にベクトルが向かい、あれよあれよと言う間に、びっくりするほどスゴイことになっていった。
ちゃんと緊張感はあるのだが、途中、ついつい「そういえば、『新撰組!』では江口さんが龍馬で麻生さんがお龍さんだった。」とか、余計な雑念が入ったりしたが、ま、そういう余裕をもって楽しめるドラマだったと言えよう。
『ハゲタカ』や『外事警察』では、観てるときに、そんな余裕ないもんなあ。
『外事警察』なんか、初回では、息するの忘れたくらいだ。(死にますってば。)
でも、そういうドラマは体に悪いから。(笑)
『ハゲタカ』だって中毒性が強くて、これまた体に悪いしね。
私なんか、禁断症状が相当にひどくて、おかけで肉体年齢が10歳は増えた。(笑)

さて、『チェイス』では、ラストの主人公・春馬のプロフェッショナルっぷりにシビレたが、なんといっても、真の主人公・脱税コンサルタントの村雲の強烈な存在感と、岡田以蔵といい勝負具合の不幸さに唖然呆然。
村雲を演じたARATAさんのことは、映画『ピンポン』でのイカしたメガネ男子以来、久々に拝見した。
深く大きな闇を内包しつつ、光を求め続けていた村雲と一体化していた彼の独特の魅力から目が離せず、主役の江口さんは気の毒なくらいだった。
もちろん、江口さんの熱演も、ワキを固める渋い役者さんたちも良かった。
まあ、なんと言っても、作品世界の80年代(かな?)っぽいバブリーな感じとか、(わざとだと思うけど)あざとくてベタな演出とか、「カリブの手品師」なんていう某大河ドラマのプロデューサーみたいなベタベタな言語センスとかに、「これはもしかして、ツッコんで欲しくて、狙ってやっているのか?」と思ったくらいだった。
いや、マジで褒めてるんですよ。
後半は、力技と飛び道具だらけだったけど、ツッコミつつも、ハラハラドキドキもしたし、安っぽくならなかった一因は、巧くて味のある渋い役者さんたちを要所に配してあったことかな。
特に、奥田瑛二さんが、私には印象深かった。
『白州次郎』での破天荒な父もよかったが、今回、酸いも甘いもかみ分けていて、くたびれているけど、完全には割り切っていないような、複雑な上司を味わい深く演じておられた。
この方、若いときはネチっこい感じで苦手だったのだが、現在は、いい感じにくたびれていて良い存在感があると思う。
……ところで、木村多江さんの薄幸オーラは、奥貫薫さんと双璧ですな。

この作品を、某お台場電波城あたりでやったら、チープでグズグズになっちゃって、目も当てられなくなったと思う。(決め付け)
けど、さすがに「皆様のNHK」が誇るドラマ部ですよ。
不思議な魅力のある異色作でした。
いろいろとお腹いっぱいになったけど、NHKがこういうの、作るんだってのもわかったしね。(笑)

さて、本稿は、『チェイス』の雑駁な感想を書こうとして、書き出したのではない。
ま、例によって、気づけば長くなっちゃった、てことなんスけど。(汗)

で、本題。
毎日、楽しみにしている『ゲゲゲの女房』の話なのである。

ご覧になっている方は御承知のとおり、現在、水木しげる夫妻は、赤貧洗うが如し、だ。
間もなく赤ちゃんが生れるというのに、ヒロインの嫁入り道具の大切な着物まで質入することに。
6月4日放送の第59回では、貧乏神にとり憑かれたような村井(水木)家に、なんと税務調査が!
水木さんの申告書に記載された所得額が低すぎるので、過少申告をしているのではないか?と疑った税務署員がやって来て、イヤミたっぷりにネチネチと「こんな低い所得で生活できるワケないでしょう?別に収入があるんじゃないですか?」と、半笑い顔で責め立てるのである。

働いても働いても報われず、河原のハコベを摘んで食すような節約生活をして、ついには妻の大切な着物まで質入して忸怩たる思いに沈んでいたところに、その言い草。
温厚な水木先生もブチ切れて、大量の質札を投げつける…。

ここで、無知は私は、「こんなに苦労している人からもむしりとろうとするのか…」と憤然とするとともに、税務官吏の水も漏らさぬ調査に驚いたのであった。
そして、そんなに赤貧生活だというのに、「なんとかなるさ」と頑張っている水木夫妻のおっとりとした逞しさに、感嘆するばかりだった。

一見、『チェイス』とは真逆の税務調査の話だったが、裏を返せば、税務官吏が申告書等の書類から疑惑を見つけ出し、地道に裏を取りながら調査していく姿を見せられた、という点では共通していたかも。
もっとも、『ゲゲゲ…』のほうの税務官吏には、全く好感が持てなかったけど。(笑)

ここで思い出したのが、大昔、私の実家で家屋の建て直しをした時のことだ。
無事に新しい家が完成してしばらくした頃、税務署員がやってきて、使用している材木等を検分していったそうだ。
現場に居た母によれば、ざっと屋内外を見て、「あ、こことここはヒノキを使ってますね。」とか恐ろしいスピートで見抜き、ざっと材料費の概算をはじき出したそうだ。
以来、母は、ことあるごとに「税務署員はすごい」と言うのである。(笑)
私も、2つのドラマを見て、ちょっこし、同感である。
『チェイス』のほうは、すごいの意味が違うかもしれんが。

2010-06-03

『カーザの猫村さん 1』

以前、弊ブログで紹介したことがある『きょうの猫村さん』の外伝というか、姉妹編というか…。

猫村さんファンであり、『Casa Brutus』を時々、購入している私としては、待望の単行本化だ。

カーサの猫村さん 1 (ほしよりこ 著)

猫の家政婦さん、猫村ねこ(4歳)が、雑誌『Casa Brutus』編集部からの依頼を受けて、月に1度の出張ご奉公。

犬神家での御奉公のメインストーリーと同様に、まったり微笑ましくもシュールな世界観はそのままに、月刊連載らしく、起承転結が(いちおう)ある1話完結になっているので、ある意味、読みやすいかも。

不思議と超アナログなオフィスで、編集部の雑務をお手伝いする猫村さん。
仕事熱心で、向上心がある彼女は、雑誌編集のお仕事に興味深々。
外国語が堪能で海外出張が多い編集者さんたちに憧れを抱き、三輪車で近所に配達に出かけたり、デジカメの練習をしたり…と、努力家の猫村さんは、新たな経験を積んでいく。
前向きで意欲的だけど、ガツガツしていなくて、素直でおっとり上品なところが、猫村さんの魅力だ。
その魅力に、編集部の皆さんも、徐々に惹き付けられているようだ。

建築やインテリア、アートにグルメなどを扱うオシャレな雑誌の編集者さんたちは、華やかで有能だけれど、ちょっと(というか、かなり)変わり者揃い。
なんでも、『Casa Brutus』編集部の方々をモデルにしているらしい。
うーーん、ちょっと編集部を覘いてみたいですね。(笑)


なんでも『ハゲタカ』につなげてしまう私の『ハゲタカ』脳。
猫村さんが『鷲津ファンド』に御奉公に行ったら…と想像してみたが、あの緊迫したオフィスには、似合わないなあ。
でも、中延さんと村田さんと茶飲み友達になりそうな気もする。japanesetea
あ、村田さんがミルクをくれるな、きっと。
鷲津は、普段は猫村さんにもクールに接しているが、たまにこっそり代表室に呼んで、皆に隠れて(笑)猫村さんを膝に乗せて癒されてたりするかも。
で、猫村さんに、「政彦ぼっちゃま、ちゃんとお食事を召し上がらなくてはいけませんよ。」と心配されたりするといいなぁ。
(すみません……妄想+願望が炸裂中ですsweat01sweat01

2010-06-01

『龍馬伝』第22回「龍という女」~イゾーとタイゾー、そして武市の受難

前回のラストで、「龍馬ぁ~~!」と叫ぶ以蔵を取り囲む超クールな新撰組に釘付け&以蔵が心配!と婆はドキドキしながら「次週を待て!」状態にされ、「うーーむ、ここでブリッジとは、週刊少年ジャンプか?」という感じ(笑)で、ワクワクして待っていた。

期待に違わず、今回は大友チーフDご担当だけあって、映像が極めて美しく、見せ場山場の連続で、緊迫感もあったし、消化不良感もなく、とても面白く観られた。

これだけ全体のレベルが高いがゆえに、私の悲しいツッコミ体質のせいなのか、ところどころで、脚本のご都合主義というか、ラクしすぎ主義(?)が目に付いてしようがなかったぜよ。
演出と役者さんたちの演技で、説明セリフ多用や、やたらと“運命の出会い”だらけな強引さを救ったとも言えるかも。

全体の出来栄えや見栄えは、本当に良かったと思う。
美術、照明、人物デザイン、BGMやSE…の全てのクオリティの高さを最大限に生かして纏め上げる大友さんの手腕、さすがです。
上述したような、脚本の細部での粗さも、第20回のようなモヤモヤ感までは至らず、小姑(私)の小さな文句くらいのレベル。

だからドラマの要である脚本に、もっともっと工夫があってくれれば、もっともっと良いドラマになるのになあ…と思ってしまう。

たとえば。
龍馬が以蔵を必死に探すシーン。
龍馬の仲間を大切にする気持ちは、福山さんの熱演でよーく伝わってきた。
ここに限らず、この回は、叫んでいる人が多かったのだが、それでもうるさいとかウンザリしたりしなかった。
無意味な叫びではなかったからだろう。

だが、都の街中で通りすがりの人を誰かれ構わず捕まえて「岡田以蔵を知らないか?」とか、人相書きを見せたりするところは、「このアンポンタン、なにやってる!あんたのせいで以蔵が捕まったらどうすんの!!」とあきれ返ってしまった。
土佐藩や幕府から「WANTED」の以蔵を捜すのに、いくら必死でもあれじゃあマズイっしょ。
攘夷派の浪士を匿うという扇屋のことは、そんな龍馬君を見かねたどこかの攘夷派の浪士が、そっと耳打ちしてくれたのか?
もしかして、ホームレスに身をやつして橋の下に隠れていたという桂小五郎さんが教えてくれたとか?(笑)
とか、こんまいことが気になる意地悪婆さんの私。
龍馬だって、一度は命がけで脱藩した人なんだから、こういう時の密かな情報収集のやり方とか知っていそうな気がrするんだけど…ま、そのあたり気になる人は各自で脳内補完しろということでしょう。
毎度のことだから、もういいか。(溜息)


可哀想なイゾー


なんといっても、以蔵が実に素晴らしかった。
不憫萌えでない人々(私を含む)の涙も誘ったであろう。
本当にキャスティングの勝利だと思う。
既存の粗暴でおバカちゃんな以蔵のイメージを踏襲せず、若くてナイーヴで純真な、小犬のような以蔵が武市の愛(師弟として、父や兄のように、という意味)をひたすらに希い、人斬りになって苦悩する姿を、佐藤健さんが見事に表現してきたから、ここまで観るものをひきつけ、皆が彼のことを本当に心配してしまうのだ。
これをむくつけきオッサンが演じていたら、いくら上手な役者さんだったとしても、成立しない。
新撰組から逃げ、たった一つの拠り所のなつにも頼れず、一人、錯乱状態で逃げ惑う姿は、健くんの体を張った演技と、眼の表情が、とても雄弁で観ているだけで辛かった。

しかし、以蔵が新撰組や捕り方に追われる舞台は、美しく彩られていて、辛く哀しい場面が、同時に、鮮やかで流麗たった。
くすんだ緑の竹林の中に、小さな神社の鳥居と幟の鮮やかな赤。
黒っぽい路地にひしめく町家の軒先を縫うように、ジグザグに干してある染物や、並べてある傘の艶やかな赤や赤紫。
なんだか、夢幻的な舞台のセットのよう。
単純な私は、色や形が美しいというだけで感激して、思考停止気味。
赤系の色がアクセントとして使われていたので、血を暗示しているのだろうか、くらいしか想像できなかった。
私は、暗喩に気づけるほど聡くないので、そのへん適当な推測。
大友さん、間違っていたらすみません。(笑)

映画『ハゲタカ』のコメンタリでもわかるように、大友さんは、本当に色彩にこだわりがある方のようだ。
今回は、特に色彩の美しさの表現に力をいれておられたとお見受けした。
艶やかな傘が散らばり、その前で捕縛される、怯え疲弊しきっている黒ずくめの以蔵、そして捕り方たちも黒ずくめ。
色のコントラストが眼に焼きつくようだった。


有り得なさがカッコイイ新撰組


新撰組の三大スター、近藤勇、土方歳三、沖田総司と、坂本龍馬、岡田以蔵が全員集合して剣を交えるなんて、幕末もののゲームかパチンコみたいじゃないすか。
私のように、豪勢な大盤振る舞いに喜んでいる方もおられるだろうが、大河ドラマにも史実への完璧な忠実さを求める方々は怒り心頭かも。
大河は娯楽時代劇なんだから、あまり窮屈なことは言わず、ストーリーに無理がなく面白くて意味もある創作だったら、楽しむべし!という私のような輩は成敗されるかも。(笑)

私は新撰組ファンではないが、新撰組マニアが友人に多く、また、大河ドラマ『新撰組!』を全話観ていたので、ちょっこし、新撰組に肩入れしちゃうのである。
近藤、土方、沖田が市中視回りで一緒に、しかも自隊の配下も同行させずにいるというのは、どう考えてもありえないのだが、そんなこと関係ない。
だって、格好いいもん。
先週、無言で無表情に、威圧感たっぷりに以蔵を追い込んでいた新撰組は、衣裳がとてもスタイリッシュだし、文句なく格好良い登場だったと思う。
なつの部屋に逃げ込んだ以蔵が語っていたとおり、恐ろしく強くて、得体の知れない不気味さを放出していて、壬生狼そのものだった。
冷徹に任務を遂行するオフィシャル人斬り集団として、ひたすら格好良く新撰組を描いているのが、成功していると思う。
多数の人を斬ってきた以蔵も震え上がる新撰組。
徹底的にクールなプロの戦闘集団として人間味を消して描くために、極力、固有名詞を出さず、セリフも最小限、というところが、また渋くてイカすぜ。

そんなふうに、クールにかつ恐ろしく描かれた前回の新撰組に満足していた元・調布市民(3年だけ)の私は、調布が生んだスター・近藤勇に、それなりに思い入れがある。
なので、原田さんが喋った途端にクールさが台無しになったらどうしよう?という失礼なことを心配していた。
まあ、結果はそう悪くはなかったが、殺陣では、正直、龍馬に気圧されている感じだったような。
天然理心流の四代目宗家にしては、ちょっと残念な感じもしたけど、ま、『龍馬伝』ですからね。主役に花を持たせないとね。
原田さん、頑張ってましたし。(上から目線)

それから、近藤の去り際のセリフが、最初、良く聞こえなくて「おまえは……だ!」としか聞き取れなかった。
隣の夫に尋ねたら、「おまえが好きだっheart01」と聞こえたという。
えっっ、近藤局長、イケメン龍馬に一目ぼれっスか?
まあ、新撰組には、そっちの噂も色々と…ってヲイ!
で、全部観終わったところで、そこだけ再生して聴いてみた。
「おまえは次だ!」らしい。
うーーん、ここといい、土方と沖田に「行け!」と指示を出したときといい、叫ぶよりも低い声で渋く言ったほうが、クールでよかったかな。
あくまでも、私の願望ですけど。

人間味を消してあるところが格好いい『龍馬伝』の新撰組だが、 近藤が龍馬と対峙しているときに、ついつい新撰組のバックグラウンドを思い、龍馬を飛び越えて、半平太の勤皇党と似ているところも沢山ある集団なんだよね…と余計なことを考えてしまった。
そのへんの思いは、長くなるのと番組の感想から外れるので、いずれまた、独立した記事にするかもしれない。

とにかく、『龍馬伝』の新撰組には、そういう感傷は一切、無用。
どこまでも、冷徹に格好良く、そして恐ろしく、強くあれ。

なのに、私ときたら、以蔵が、なつに
「あいつら、誰ぜよ!?」と言ったとき、
ついつい
「♪は~ら~だ、たいぞうです!」
と口ずさんでしまった。
…ごめんちゃ、以蔵。
ごめんちゃ、近藤局長。


極太だよ!お龍さん

いよいよ、本命ヒロイン・お龍さんの登場。
真木よう子さんのお龍さん……なんというか……太い
いや、もちろん体型の話ではなく、声と存在感が、である。
龍馬より凄みがあって男前ですよ。いいねえ。
この太かオナゴ(なぜ薩摩弁?)が、どうやって龍馬と恋に落ちるのか?
龍馬とお龍の馴れ初めエピソードでは、坂本家から送金された5両を、龍馬がお龍に妹を取り返すために使え、と渡すところは、なるほど、うまく回してあったけれど、やっぱり強引だなあ。
なんか水戸黄門みたいな…。違うか。
龍馬が、自分は実家から援助を受けられて、勝塾の仲間が居て、と恵まれているのに、武市や以蔵のことを心配するたけで、何もできないもどかしさや忸怩たる思をこめた5両が恋のアイテムってのも、うまいこと回しているな…とは思うけど、ちょっこし、何だか釈然としない気もする。
ま、恋愛パートはあまり興味ないから、別にいいんですけど。
だったら文句言うな? 
すみませんねえ…ツッコミ体質なのて許してつかぁさい。
でも、ラストの「以蔵…以蔵…」で食事も喉を通らない龍馬には、珍しく(!)いらっとせず、かわいそうになりましたよ。
まさか、お龍さんは、これで完全に惚れちゃった…なんて、脚本がまたラクしすぎな展開はないだろうね。
あ、それに、以蔵が捕縛された責任の一端は、やっぱり騒ぎすぎた龍馬にもあると思うぜよ。(ぼそり)



武市半平太の受難

美しく荘厳なオープニングの映像と音楽。
録画してあったものを再生しているはずなのに、リモコンのボタンを押し間違えて、ハイビジョンで放映中の別番組が画面に映っているのかと、一瞬勘違いしてしまった。
ドラマ『ハゲタカ』で、キリスト教を想起させるモチーフがいくつもあったのを、思い出してしまう。
私が、そんな思いを沸き立たせているところへ、入牢する髭面の半平太の静かな表情。
信念を貫き、侍の誇りを汚さぬ決意を秘めた瞳。
BGMと大森半平太の表情が、武市の明鏡止水の如く揺ぎ無い精神を感じさせる。

さて、武市を投獄してホクホクしているのかと思った大殿様だが、どこか憂いを帯びている。
藩祖・山内一豊の失策に始まる土佐の特異な身分制度が、長年に渡って育ててしまった巨大な歪みのパワーを背負う勤皇党と武市を、容堂は畏れているのかもしれない。
下士が憎い、ということは下士が怖い、ということではないのか。
だから、徹底的に弾圧するのではないか。
だが、どれだけ叩いても、下士の力を抑えきれなくなっていること、そして自身が加担しようとしている新たな時代への前進が加速するほど、この身分制度の枠が崩壊する日が近づくことも、明敏な容堂は知っている。
その時のことを考えて、容堂は遠いような空ろなような目をしていたのかもしれない。
なんだか、そんなふうに深読みさせられてしまう、近藤容堂の空虚で哀しげな瞳の表情が、素晴らしかった。
そういえば、(観ていなかったけど)大河ドラマ『功名が辻』で山内一豊を演じた上川隆也さんが、『龍馬伝』では、龍馬と共に暗殺される武市道場門下生で土佐勤皇党員・中岡慎太郎を演じる。
(登場は9月からだそうです。)
不思議な縁なのか、意図的なキャスティングなのか?


どんどんアブナイ人になっている(?)後藤さまに、武市は、「上士は拷問できない決まりだから」という、残酷な宣告を受け、代わりに、弟子が目の前で残忍に拷問される様子を見せ付けられる。
怖いよ…後藤さんをこんなキャラにして大丈夫か?
もしかして、この先、龍馬と近しくなり、土佐藩とのパイプ役になるという史実は無視しちゃうのか?
そのあたり、気になる。

強烈な精神的苦痛に耐え、自分は間違っていない、主のために働いているだけ、という信念を貫けるのか…と自分の最深部と向き合う半平太の壮絶な姿を見ていて、私の心に浮かんだ言葉は“受難”だった。
やはり、オープニングの映像と音楽が効いているらしい。(苦笑)
大友さんの思うツボな単純な私である。

最後に。
実際の半平太は切腹までの間、カリスマ性と有能さを発揮して、ものすごい獄中闘争を繰り広げたそうだが…やっぱり、そのへんは無視されちゃうかしら。
だとしたら、どういう展開にするのたろうか。
でも、「龍馬…わしが間違っちょった…」とか言わせたら、絶対に許さんぞ。(何様)
そして、以蔵との関係も、史実とは違うものになっているので、この先どうまとめていくのか、脚本家先生の手腕が楽しみだ。

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