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2010-06-21

『龍馬伝』第25回「寺田屋の母』~美しすぎる“母”

前記事でも触れたのだが、今回は決してダメな回だったわけではないのiに、なーんか気分が乗らなかった。
やたらと主人公はじめ、多くの登場人物が叫んでばかりいて煩かったせいかなぁ?とも思ったが、ま、珍しいことではないし、別に原因があると思われる。
とはいえ、感情の高まりを叫んだり走ったりだけで表すってのも、なんか子供じみた感情表現だと思うのだが。
せっかくの野郎系大河ドラマなんだから、もっと渋くふつふつ滾る情熱や野望を表して欲しいと思う事がたびだひだ。

内容としては、龍馬が直接に関わらない蛤御門の変と、龍馬が関わった海軍操練所閉鎖という、二件の事変を描き、その合間に、龍馬が今後、懇ろにする船宿・寺田屋とお龍についての布石を打っておく、というものだった。
いずれも、きちんと真面目に描こうとしているのは分かった。
特に、蛤御門の変については、主人公が関係しない事件のわりには、限られた時間の中で、分かり易く説明もされたし、予想よりちゃんとしていてホッとした。
なのに、なんざましょう、この「うーーーん、どうでしょう?」という気分は…。
いや、私だけなのかもしれないのだが。
この、何かひっかかる感じについてぼんやり考えつつ、時間がないので、急ぎ足で大まかな感想を。
なぜ時間がないかといえば、それは今日22時から鷲津政彦と会うからだ。(本当にバカ。)


龍馬のマザコン炸裂

予告である程度は覚悟していたが、やはり薄ら寒いというか、アイタタタ…であった。
龍馬って三十男でしょ?
海軍操練所でも、勝先生に一目置かれてて、勉強はイマイチでも、何故か皆に暑苦しく説教たれたりするリーダー格なんでしょ?
そう思うと、いくら幼い頃に身を持って大切なことを教えてくれた美しく儚い印象が強い亡き母iにソックリだとしても、ですよ。
あれはどうだろうか。
「いやん、龍馬さんたら、カワイイー」って世間の人は思うんだろうか。
少なくとも、私は思わんかった。
ただし、初対面の男から「亡母にそっくりだ。母上って呼ぶので、龍馬♡って答えてつかあさい。」とかいう、普通ならドン引きのお願いを、さすがに船宿の女将らしく、困惑しつつも引きうけた気風の良いお登勢さんの「龍馬♡」を聞いた後の龍馬の言動は、珍しく(?)納得できて良かったと思う。
あそこで、「全然、違う。」とキッパリと自分を納得させてスッキリして去って行く、この自分勝手さ。
だけど、憎めないのよ~みたいなキャラこそ龍馬らしい気がする。
他人を説教したり、「まちがっちゅー!どーしたらええがじゃー」とワーワー叫んで走り回っているのは、らしくないと思うぜよ。

そんなじゃ、日本の夜明けは来ないぜよ?
それにしても、草刈さんのお登勢さん、美しすぎるので、龍馬が「母上♡」となって錯乱しているときも、なんか違う方向性(笑)が匂ってしまうんだなぁ。
爽やかな福山さんだから許容範囲だったけれど、もっと濃厚な役者さんだったら、ヤバイ雰囲気だったかも…考えすぎ?


龍馬と長州、熱さの違い

蛤御門の変の描写と説明については、、前述のとおり、『龍馬伝』という坂本龍馬を主人公とし龍馬の個人的な視点や感情を前面に持ってきている作品の中で、龍馬が立ち会わない事件としては、きちんと描いていたと思う。
コンバクトながら、迫力ある市街地戦の映像だったと思うし、角田さん演じる勇猛な来島又兵衛も、見た目も雰囲気も、役柄に良くハマッてたし。
とにかく長州の暑苦しさ熱さと、天子さま(=日本国)への愛の重さたるや、もう画面からあふれ出してきそうだった。
その熱く重い愛ゆえに、御所に攻撃しても天子さまを長州陣営に奪えば、自分達が官軍になるという理屈のもと、、出陣してしまっての悲劇なわけです。
さすがに、出兵に至る経緯とか、会津と薩摩の詳しい動きとかまでは描く時間もなかったけれど、龍馬の大きな功績である薩長同盟をこの先で描くためには、この事変はきちんと説明しておかないといけないことだから、少し安心。

長州の熱さについては、こういうふうに、荒っぽいながらも動機が説明されていたり、松陰先生の闘魂注入以来、こちらが刷り込まれているからなのか、熱すぎる…とは思うけれど、ウザいとは感じない。
別に私は長州贔屓でも何でもないのだが。
一方、龍馬くんはというと、前回の感想でも書いたが、この人、突然に熱血漢に変身していて、これが、どんどんウザくなってきてイライラしてしょうがない。
私のごく個人的な考えだが、熱さの表現方法が、大口開けて叫んで走り回っているだけなのがウザいのと、そもそも彼の熱さの動機が薄いというかハッキリ言うと不明だから、何でこんなに騒いでんの?という違和感のせいではなかろうか。
そのへんが、今回、私が醒めてしまった原因かと思う。
資本主義の…じゃなかった、長州尊王攘夷の焼け野原を都で目の当たりにした龍馬が例によって「なんちゅーことじゃー!」とか、ワアワア一人で騒いでいるシーンも、なんか醒めてしまった…。
だが、あそこで、ルパン3世並みの変装の達人・レイヤー小五郎またはコウジ・タチバナ(違)がホームレスに身をやつして悄然として座り込んでいるのを瞬時に発見する龍馬の眼力は特殊能力というべきか。
…恐るべし。
あ、でも桂さんてば、長州f藩旗の下に座り込んでちゃ危険なんじゃあないのか?(苦笑)

その他に印象に残ったこと

容堂公の壊れっぷりには、ついつい深読みしたくなるが、だんだん「アル中ってだけなのでは?」という気がしてきた。
美しい硝子の色違いの酒器で酒を飲む場面では、眼が節穴の私には江戸切子なのか薩摩切子なのか、それぞれなのか、判然とせず。
たぶん、徳川と島津を示している小道具だとは思うのだが。
慧眼の方なら、一瞬でお判りなのだろう。
無知で汗顔の至りである。
武市のことなど聞きたくも無いという言動も、どういう心境なのか。
番組HPでの近藤さんの説明どおりに、もう飽きて次を見据えている、と解釈してよいのか…どうなんだろうか。
容堂も近藤さんも、一筋縄では行かないからねえ。

お龍一家を伏見の寺田屋に預けるエピソードは、強引だけれど、お龍をなんとかして寺田屋に置かないといけないので、それなりに苦心してまとめた流れだとは思う。
前回、龍馬がお龍の家に匿ってもらって、病の母や弟妹に大人気になったという下地をとりあえず作ってあるし…。
家族のもとに帰れない自分の、擬似家族みたいに勝手に思って親切にしてるのだろう。
お龍が、そういう龍馬の気持ちに、ちょっと退いているところから、やがて、少しだけ彼に心を開いていく様子は、真木よう子さんの戸惑いがちな表情から伝わって、なかなか微笑ましかった。

さて、ついに出ました、武市半平太からの毒饅頭差し入れ。
大きくてふっくらしたお饅頭を見て、「おいしそー」と思ってしまった私は、毒饅頭を食べてコロッと逝くマヌケかしら。
この、毒饅頭エピソードの扱いについては、次回の感想で書こうと思っている。(できれば)
しかし、武市さんたら、弥太郎が罪に問われるとか、考えてあげなかったのかね。
弥太郎に同情する人はいないのか。かわいそう。

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