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2010年7月

2010-07-31

WESTのケーキ

先週、久々にWESTの生ケーキを買う機会があった。

嬉しくなって写真を撮ったものの、下書きのまま放置して記事をアップできず、実際にいただいてから1週間余り経ってからのアップになってしまった…sweat02


しかし、写真を見ていたら、あの旨さがよみがえって、ああ、また食べたい!!とジタバタしてしまう私。
いつまで経っても食欲魔人なのだ。

いやー、なんでしょぅか、旨さの原点、というか、やっぱこれだねー、的なWESTのケーキなのだ。(←日本語がおかしい)


WEST定番のシュークリームも買ったのだが、写真はなし。
わはは、帰宅するやいなや味わって、「あっ、写真わすれた!」…(笑)

West9

手前がシャルロット ¥420。
で、奥は夏季限定の桃パイ ¥525。

シャルロットトは家人の希望で購入したため、私は一口だけお相伴させてもらった。
ババロアの上にたっぷりの生クリーム、アプリコットのハーフカット。

桃パイ、一目ぼれしてゲットしたのだが、期待どおり。
フレツシュな白桃のハーフカットが、サクサクのパイとカスタードベースのなめらかなクリームに載っている、贅沢なケーキ。
良い加減に熟した白桃の味と香りが甘さ控えめのクリームと共に楽しめて、桃大好き婆の私には、至福のひと時であった。
うーーーん、また、いただきたい。

2010-07-30

暑過ぎるにゃあ。

先週末、夫の実家近くの都内某古刹で見かけたcat

あまりの暑さに(?)爆睡中。
撫でても起きなかった…。

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無防備すぎる寝姿。

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肉球だーheart01

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2010-07-29

察しの良い我が執事① ~ 長崎かすていらの件

『龍馬伝』第30回で、“かすていら”を作るエピソードがあった。

龍馬たちのかすていらは、残念ながら「これは……いかんぜよ。」だったが、生地を作ったり焼きたてを味見している場面を見ていたら、「あーカステラ食べたくなった…」となどと呟いてしまっていたのだ。

すると、横にいた夫が、「駅ビルに●明堂があるから明日の帰りに買ってこようか。」と申し出てくれた。
せっかく言ってくれたのに我儘な姫(←笑うところです)な私は「やだー長崎のカステラがいいんだもん。福砂屋のがいい!」と断ってしまったのである。
夫は「同じカステラじゃん……」と脱力した声を漏らし、その後、カステラの話題は出なかった。

ところが、今夜帰宅した彼が、なにやら紙袋を「はい」と渡すのである。
もちろん、中身はこれですよ。

わぁーー、福砂屋のカステラだ!
察しの良さは、優秀な執事の必須条件。
よしよし、愛い奴ぢゃ。(誰?)

Castera

ふっくらしっとりして、きめが細かい生地。
こっくりとして優しい甘さ。
やっばり、福砂屋のかすていらは美味しいです。

包装紙のデザインがレトロで可愛い。
「ポルトガル人直伝」
「寛永元年の創業」
の文字が効いてますわ~。

Fukusaya

福砂屋のカステラは、ミキサーを使わず、すべて職人さんの“手わざ”で作り上げられるとのこと。
ううむ~、手がかかっているのね。
熟練の技が生む旨さなのだ。

詳しくはwebで。⇒  福砂屋 webサイト 「カステラ文化館」

2010-07-27

踊らなくても面白い!~『総合診療医 ドクターG』

テレビ界で、総合診療医が注目されているようだ。

たとえば、7月からスタートしたTBS日曜劇場『GM 踊れドクター』 では、総合診療医をテーマにしている。
破天荒な設定とストーリーだが、主役・東山さんのキレのあるダンスと医療ミステリ(?)を楽しめて、まあまあ面白く観ている。
まだ始まったばかりだからなのか、ハジけたキャラと設定に頼っている感じがするので、もうひとひねり…とか、もっと整理したほうが良いかも…と思うところもあり、華のある役者さんを揃えているが、それぞれが輝いてくるのはこれからかしら、というのが私の印象。


前置きが長くなったが、本稿でご紹介するのは、ドラマではなくて、本職の医師たちが症例の再現VTRを観ながら模擬の症例検討会の中で、病名を鑑別診断していく過程を見せる、異色のバラエティ番組だ。

総合診療医ドクターG

放送日時
NHK BS hi  毎週月曜日 21:30 〜 21:59

再放送日時
NHK BS hi  毎週火曜日 7:00 〜 7:29
NHK BS 2  毎週木曜日 20:00 〜 20:29
NHK BS hi  毎週金曜日 12:00 〜 12:29
NHK BS 2  翌週月曜日 9:00 〜 9:29

(…ずいぶん再放送しますね…sweat01)

番組HPは こちら




単発のパイロット版を経て、この春からスタートしたとのこと。

30分番組で、内容を欲張らず、1件の症例についての鑑別診断にのみ的を絞って、コンパクトにまとめてあって見やすいと思う。
民放だったら、再現VTRを妙におどろおどろしく不安感を煽る作りにするだろうが、そうせずに、淡々と症状を説明していくのみ。
愛嬌はないが質実剛健な感じで(笑)、これが良いのだ。

素人には難解な病名が続出するが、そこは司会の浅草キッドやゲストが、うまく質問して、医師からの簡潔な説明を引き出してくれる。


医学知識ゼロの私のようなシロウトでも話についていけるレベルに噛み砕いてあるし、論点をコンパクトに整理しながら進行するために、エッセンスのみが抽出されて、討議もサクサク進むので、雰囲気のごく一部だけでも伝われば…的な超×3簡略版カンファレンス、という感じ。
よって、物足りなく感じる向きもあるかもしれない。
それでも、とても興味深くて、あっという間に時間が過ぎる。

第一線で活躍する現役総合診療医(番組内では“ドクターG”と呼ぶ)が、4名の研修医達に、実際にあった症例の再現VTR(患者の基礎情報、問診、症状、が描かれる)を観せ、疑わしい病名を挙げさせる。

そして、ひとつずつ、特徴的な症状や罹患しやすい条件などを検討していき、研修医たちが見落としているポイントに気づかせながら、段階的に正解に導いていく。
VTRの中には、ひっかけの情報も仕掛けてあり、研修医がトラップにひっかかっても、根気よく情報を取捨選択させ、必要な検査を考えさせたりしつつ、指導医役の「トクターG」は、若い医師たちを軌道修正して、自分たちで正解にたどりつけるように示唆する。
ドラマ「踊れドクター」のカンファレンス・シーンの地道ヴァージョン(?)とでも言おうか。
たいてい、最初は4人がバラバラの病名を挙げ、同じ症例を診ても、こんなに様々な答えが出るのか…と驚く。
多くの情報から、論理的に推理を進めていく様子は、名探偵や名捜査官のようで、確かにエンタテインメント性を加味してテレビ番組にしたくなるのも理解できる。


推理を積み上げ回答に行き着く過程を見るのが面白いのだが、面白いだけにとどまらず、私が毎回、感銘を受けるのは、ドクターG達が若き後輩達に贈る真摯な言葉だ。

毎回のまとめで、その回のドクターGから研修医たちに、
「患者さんの声を全身全霊で受け止めなさい。」
「全ての偏見や先入観を排除して問診にあたりなさい。」
「医師は素晴らしい仕事だと思うときが来るように、日々の精進を怠るなかれ。」
というような励ましの言葉が贈られる。
こうして字面で見ると、陳腐な精神論に感じるけれど、他者の命や人生に責任を持つ局面を数え切れないほど経験してきたドクターGが仰るから、実に重い。
ストレートで普遍的な言葉であり、医療関係者でなくとも、誰もが心に留めるべき意味のある言葉だから、私のようなダメ人間の心にまで響くのだろう。

私は、2年前に原因不明の体調不良に陥り、3ヶ月間は地元の総合病院を3軒まわって検査と診察を繰り返され、何人かの医師たちから、誠意ゼロの対応をされた。
やっと検査結果の一つの項目の異常に気付いた若い医師の計らいで、ある大学病院の専門医への紹介をしてもらって、半月の入院を経て、幸い軽快した。
あの3ヶ月間は、病院に行くたびに、医師の人を馬鹿にした態度に腹を立てるだけでなく、病への不安が膨らみ、医師全体に対する不信感がいっぱいになっていた。
最後に行き着いた大学病院では、担当医も看護師も、私のどんな些細な訴えにも親身になってくれたし、検査や治療のことも丁寧に説明してくれて本当に安心できた。
と、同時に、同じ病院と名のつく場なのに、こんなに違うのか…と愕然とした。

ドクターGの言葉は、ごく当たり前のことのように見えるけれど、その言葉を実行してくれている医師だけでははないことを、私は身をもって知っている。

だから、この模擬カンファレンスに参加した研修医の皆さんが、先達であるドクターGの真っ直ぐな言葉に誠実であり続けてくれることを期待する。

2010-07-26

『龍馬伝』第30回「龍馬の秘策」~イケメン・パティシエの前世

前回、武市さんに対する心配をせずに見られて、「ああ、これが大河ドラマの本来の楽しみ方なのかしら…」なんて感じで面白かった。
今シーズンは観たいドラマが珍しく沢山あるので、『龍馬伝』の感想も、特に書きたいと思った回以外はパスするつもりだった。
自分の荒っぽい感想を書くより、他所様で読む価値のある感想を拝読して、時間があればコメントさせてもらったほうが、ずっと良い。

…で、今回は「ふーーん、カステラかぁ。年末のl龍馬伝の食SP(タイトルは忘れた)でも亀山社中のレシピの再現とかやってたしなー。」なんて気楽に観ていて、感想なんか書くつもりもなかったのよ。
どれだけ気楽かというと、『龍馬伝』は第2部までは夕食を終えてからでないと観られなかったのが、前回からは食事をしたり、デザートとコーヒーを楽しみながら、くつろいで観る、という変わりよう。
最初のうちは集中して観たかったからだが、武市さんの扱いが悪くなった(ように見えてしまった)頃からは、食事をしながらだと喉を通らなくなったからである。

そんなわけで、今回も、ゆるーく観ていたのだ。
ある時点までは。
ある時点で、またもや私の堪忍袋の緒が切れそうな発言を主人公がしてくれたのである。
それで、また愚痴愚痴と書いてしまっているのだ。えへへ。
もおー、いったいいつになったら、安心して観られるのだろうか。
精神衛生上、やはり脱藩するべきか?
しかし、捨てるには惜しい長所が多々ある作品だし、とりあえず、もう少し様子を見るか…。
それに、打算的かもしれないけれど、『龍馬伝』が成功しないと、大友さんの局内での評価がナニなことになり、『ハゲタカ』の新作実現の可能性か下がってしまうので、やっぱり観ないとだめかしらん…。


ということで、良かったと思う点を幾つか挙げてから、恒例の愚痴タイム。

相変わらず、高杉晋作が卑怯なくらい(笑)、超カッコイイ。
なんだかわからないけど、とにかくカッチョエエ。
冒頭の長州でのシーンは衣装も含めて、これでもか!というくらい高杉の格好良さを前面に押し出して撮ってるなーー、と感じた。
龍馬との対面シーンでも、龍馬を遥かに凌ぐ説得力と格好良さだったしね。
前回の感想でも少し書いたけれど、伊勢谷さんのクールなヴィジュアルが高杉を理知的かつ不敵に見せ、だけど魂は激熱なんたぜ、みたいなキャライメージがうまくできている。
今や『龍馬伝』チームで、主役よりも注目される男となった鈴木CPの「ソウルメイト」発言を読んだ時には、「おいおい…」と脱力したが、このキャスティングは本当に良かった。


大浦慶(余貴美子)が、期待通りに濃い女傑キャラ炸裂で、今後が楽しみ。
余さんの安定感と貫禄はさすが。
どんな役でも、ご自身の存在感が揺るがずに、きちんと役の肉付けが出来ていて、しかもカッコイイ。
倍賞美津子さんと通じるものがある。
お慶といい、前回から登場の小曽根といい、第2部までとは比べ物にならない濃くて腹の中が読めない人ばかりですよ。
新ヒロインのお元は、なんだか事情ありな感じを匂わせている様子だと思ったら、隠れキリシタンという設定。
うーん、隠れキリシタンのあたり、またまたグローバルな先進の男ということになっちょる龍馬が、ご立派なご高説を披露しそうな予感するな…。
幾通りもの表情を瞬時に使い分けるお元も、龍馬が今まで出会ってきた女性達とは全く違う。
蒼井さんは、先日の『うぬぼれ刑事』での金しか愛せない癒し系女がナイスだったので、複雑そうなお元にも期待大。

根拠レスな私の嫌な予感はおいといて、『龍馬伝』の脇役の多くが、安心して観られる力と、確固たる存在感があって、本当に配役が素晴らしい。
でも、それだけに、強引だったり荒っぽくて苦しい展開も、役者さんに助けられている場面が多々ある気がするなあ…。
脚本が楽して雑になっているところがあるのは、役者への甘えもあるかもしれない。
いや、信頼、ということなら文句はないですけどね、はい。

カステラのエピソードは、亀山社中のレシピから膨らませた創作なのだろうか。
だとしたら、なかなか楽しい創作エピソードだったと思う。
イケメン(一部除く/笑)が集団で、カステラを作ったり味見したりするシーンは、微笑ましくもあり、なかなか面白かった。
なんとなく、私が幼いころから大好きな『ぐりとぐら』を思い出してしまった。
渡辺さんは、こういう賑やかなシーンが得意そうだし、実際、マンガっぽい演出があっていたと思う。
沢村惣之丞が後世、『うぬぼれ刑事』でチャラいパティシエになったのは、この時のカステラ体験のせい?(違)

だが、仲間たちがカステラのことで頭を悩ませているのに対し、龍馬は一人で長州を救う手立てを考える。
そして、薩長同盟の妙案を思いつく……。
って、アンタ、どこまで一人でオイシイとこ取り!?

そんでもって、ひとりだけ大所高所からモノを見られる英傑ってことになっちゃってるぞ。
驚異的な成長を遂げたってことだろうけど、前回でイライラさせられた度を越えた厚かましさや、ボクってピュアピュア少年なんですぅ~な態度が、説得力を削ぐ。
いつまでも少年の心を持ったチャーミングな男ってのは、あのように精神的にオコチャマって意味なんですか?
違う気がするけれどなあ。


いやいや、もう、『龍馬伝』では、そんなことじゃ驚かないので、私が「カチン」となったのは、別のこと。
龍馬が、「武市さん達(=土佐勤皇党)は、志だけで世の中が変えられると思って果たせなかった。我々は、この失敗から学んだはずだ。」みたいなことをぬかしやがって語った時に、私の頭の中で、確かに「カチン」とか「プチン」とかいう音がしたぜよ。
あんたが余計なことしてくれたから、武市さんの最期にケチがついちゃったのに、反省もないんか!
と、ギリギリと奥歯を噛み締める私であった。
やっぱり、体に悪いドラマだぞ。(泣)


さて、来週は、いよいよ龍馬のソウルメイトの座を高杉に奪われた中岡慎太郎が、満を持して登場ですよ。
私のランチメイト(笑)で中岡LOVEのMさんは、「慎ちゃん(←そう呼んでいる)が第二の武市先生になるのではないか…」と怯えている。
だって、例の大物のドタキャン事件から登場って、そりゃヤバイ匂いがするし…。
でも、中岡ファンは武市ファンよりずっと多いらしいし、なにより地元の力の入れようが凄いそうなので、武市さんのようにされたら黙っちゃいないだろう…とのことですよ。(←中岡ファンの弁によるとですが。)

2010-07-25

『美の壺』と仙太郎の水ようかん

NHK教育で放送中の『美の壺』で「夏の和菓子」を取り上げていたのを観て、無性に水ようかんを食べたくなってしまった。

幸い(?)、沿線のターミナル駅近くに出かける用があったので、用事を済ませた後は、一直線でデパ地下の和菓子売り場へ。


歩きまわっていると、いつも混んでいる「仙太郎」の前に、珍しくお客さんの姿が皆無。
おお、これはラッキー。
と、いうことで、こちらで念願の水ようかんを求めることにした。


仙太郎さんの水ようかんといえば、青竹に入った「竹の水」が我が家ではおなじみなのだが、今回は何としても、『美の壺』で取り上げていたような直方体のものでなくちゃダメ!な気分。

なので、こしあんと粒あんの2種類を、迷わず購入。
各160円。
応対してくださったのが、京言葉のオジサマだったので、京都の仙太郎に行った気分が少しだけ味わえて嬉しくなってしまった。(単純です……)


こしあんは、つるりとした舌触りと喉越しが嬉しい。
粒あんは、小豆の皮の食感に和む。
どちらも、上品な甘さで、小豆と寒天だけのシンプルなお菓子、水ようかんの魅力を堪能できる旨さ。
いくらでも食べられそうだ。
…ああ、竹の水も買えば良かった。(←食べ過ぎです。)

Mizuyo

あ、『美の壺』は、再放送がありますよ。

『美の壺』
NHK教育
   本放送   金曜  夜 10:00~
   再放送   日曜深夜  0:15~  ほか   
    
※ 番組HPは こちら

2010-07-24

『ジョーカー 許されざる捜査官』

7月スタートのドラマのうち、最も力を入れて観ようと思っている作品。
だって贔屓の堺雅人さん主演ですもの。
今後、毎回の感想は書かないと思うが、とりあえず第2話まで観ての雑感をば。

『ジョーカー 許されさる捜査官』
 フジテレビ系列
 毎週火曜日  21:00~
  番組HPは こちら

まず、オープニングで

『これをただの作り話と受け取るか
現代の闇とと捉えるかは
貴方次第です。』


なんていう重いメッセージが出て、ちょっとドッキリ。
どこぞで、「勧善懲悪エンタテインメント」なんて紹介されていたし、現代の警察官が必殺仕事人みたいなことをやらかすトンデモ系作品なのかも?
『刑事どん亀』みたいなの??
と想像して、堺さんたら、もう人気は盤石なんだし、そういうテイストのドラマで主演はどうだろう…昔に出演された幾つかの怪作では女優の添え物的な脇役だったから傷が浅かったけど、主演だと……と、ハラハラして放送開始を待っていたのである。
もちろん、私としては、どんな作品のどんな堺さんだって受け入れられるだけの大きな愛があるつもり。(←馬鹿…)

で、しょっぱなに、あのメッセージが出で、おや、恐れていたのと違う方向性なのかしら?
と、まずは興味をひかれて、スタート。
この後は、少しだけネタばれを含みますので、問題ない方だけどうぞ。
たいしたことは書いてないですけど。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

第1話は、いきなり、堺さんの背広にジャージという、堺雅人を応援する女子の萌えツボを押す姿を盛り込んで来て、さっすが貪欲なフジ、狙ってきてるなーー、と。
なんせ、日本一ジャージが似合う37歳だもん。(笑)
端正で知的で品が良いのに、イケてないところがあるとか、モテないかも、とかの雰囲気があるところや、理屈っぽいけど天然なところもある…なんてところが、私が堺さんに惹きつけられる要素の一部なので、もちろん私もジャージにはグラグラっときましたよ。くそー、お台場のヤツらの思うつぼぜよ。

部下たちになめられている伊達警部(堺雅人)だけど、中村主水みたいに昼行燈を装っているというわけてもなく、頭が切れて仕事ができる捜査官の片鱗を見せるし、捜査一課長・井筒(鹿賀丈史)からも認められている。
どうして、こんなに同期の部下・来栖に嫌われているのか。
何か過去にあったのか?
第2話で、「あいつは、とっておきを最後に出す。性格が悪いから。」みたいなことを来栖が言っていたので、伊達の能力を良く知っている、ということなのだろう。
切れ者なのに、力を出していない(ように見える)伊達にイライラしてるのか?
ってことは、昼の伊達さんは家定様キャラ?(違)

井筒との関係も、何かいわくありげな。
第1話での、トイレでの伊達と井筒の会話が、なかなか宜しかった。
『新参者』でもそうだったけど、最近の刑事ドラマはトイレシーンがお約束なんですか?(笑)

第1話は、幼い子供が快楽殺人者の犠牲になり、しかも犯人は法で裁かれない…というストーリーを持ってきて、インパクトと、視聴者の伊達への同調を狙った感じ。
これは子供への残虐な行為の描写もあり、賛否両論あっただろう。
伊達が黒ずくめの衣装で「おまえに明日はない。」と犯人に言って制裁しても、仕事人みたいにカタルシスを得られるわけではない。
伊達本人も正義のヒーローを気取っているわけではなく、犯人に鉄槌を下すことで更に闇を深めてしまっている。
そもそも、悪党を成敗して溜飲を下げることをテーマにしたドラマではないようで、決して、勧善懲悪エンタテイメントではないと思う。

繰り返される伊達の悪夢から察せられる、彼の凄惨な過去。
恐ろしく深い闇を抱える伊達が、自ら同様に罰せられることのない犯罪者を罰する制裁者という夜の顔を持つようになった経緯とは?
彼は、そうするとこで自らを痛めつけ罰しているのか?
行きつけのバーのマスター(大杉漣)と、伊達とワケありっぽいルポライター(りょう)との関係や過去も、これから明かされるのだろう。
と、思っていたら、第2話で、えっっマスターが?な回想シーン。
おっ、意外と速い展開だ。
伊達の過去については早めに明かして、後半は伊達が自らの闇と向き合ったり、追いつめられたりする展開になるのだろうか。


伊達の部下となったキャリア・宮城(杏)のキャラは、ステレオタイプではあるが、杏さんのキリリとした美しさもあって、清新で好感が持てる
彼女が視聴者との橋渡し役なので、好感が持てることは大切。
猪突猛進で、自分や警察組織の限界にぶちあたって無力さにうちひしがれたり…というところはベタだけど、ひたむきで、伊達や来栖、そして井筒たちの諦めの表情との対比もハッキリしていて、悪くない感じだ。
でも、第2話では、ダメ過ぎる感じになってしまってたけどsweat01
かつて井筒の部下で伊達のパートーナーだったという宮城の兄が殉職した事件の真相が、先の展開では肝になってくる予感。
ところで、杏さんが演じる刑事の上司が伊達って…独眼竜つながり狙ってる?(笑)

錦戸さん演じる若い鑑識課員・久遠は、かなり優秀で、こっそり伊達や宮城に協力するところは、『相棒』の人気キャラ・米沢さんみたいにしたいのか…。
彼の使い方は、かなりなご都合主義なのだが、いきなり伊達の夜の顔を知ってしまうようだし、一方、彼にも隠された過去がありなにおいがするので、今後に期待。


第1話では、犯人の次の犯行を読み解くところとか、ちょっと急すぎる展開で、初回の盛りだくさんな内容を時間内に納めようとして、強引な感じもした。
しかし、第2話では、だいぶ締まった感じになって、すんなり見られた。ちょっこし安心。

それから、最初のほうでも書いたが、堺雅人ファンのツボを押そうとして、キュンキュンくる表情をさせまくってて、狙ってるなーー。
ビックリしたり、頬杖をついたり、アヒル口になったり…。
可愛いから、嬉しいけど。(笑)
イチゴミルクを飲ませたりケーキを食べさせたり…ってのも狙ってる感じもするのだが、どうやら“お約束”シーンになりそうな、ラーメンを食べるシーン、あれは、どういう意味があるのかしら。
食べると脳が活性するの?


ま、作品には色々ビミョーな点もあるが、これからどうなっていくか見守っていくつもり。
もちろんも、重いテーマ、ハードな役に挑む堺さんには期待大。

 

2010-07-21

寄り道で夏の実りを発見♪

前記事の続き…かな
この三連休中のこと。
隣の駅まで、いつもはバスに乗る(所要時間5分強)のだが、気まぐれを起こして、20分くらいブラブラ歩いて行くことにした。
そして、途中で、行った事のない裏道へ入ってみた。
私は極度の方向音痴のくせに、すぐに知らない道に行こうとする悪癖があるのだ。(さすがに、全く知らない土地ではやらないが。)

私の住処は片田舎にあるので、一戸建てと集合住宅が並ぶ間に、野菜畑や果樹畑がある。
いずれも小規模で、地主が税金対策で営んでいるようだ。
そんな畑の間を縫うようにある初めての小道を歩いていたら、思いがけず様々な夏の「実り」と遭遇。

キウイの赤ちゃん。

Kiwi

トマトも。

Tomato

ゴーヤもあった!

Goya_2

立派なおヒゲのトウモロコシ。

Cotn

栗の出番はまだ先ですね…。
Kuri

狭い範囲に、ずいぶんとバラエティに富んだ作物があるのでビックリ。
成長のエネルギーが溢れる畑は、見ているだけで元気になる。up

2010-07-20

空を見上げて

三連休中は毎日、買い物だ外食だと、暑い中を隣の駅前まで寄り道しながらブ~ラブラ。
梅雨が明けて、すっかり夏空。

昼の月。

Dsc03986

こちらは夕暮。

Dsc03987_2

わ~綺麗だね~、なんて眺めていたらアッという間に色が変わってきてしまい、なんだか色あせた感じの写真しか撮れず。
まー、超簡単押すだけの私のデジカメでは、こんなもんですsweat01
(カメラのせいか?)

2010-07-19

5分×2回のお楽しみ~0655と2355

この春からNHK教育で放送している5分間番組『0655』と『2355』。
これが、なかなかイカしてて、最近、私の小さな楽しみとなっているのだ。

 NHK教育  月曜~木曜 
  『0655』  朝 6:55~ 7:00
    『2355』    夜  23:55~0:00
   
    番組HP   http://www.nhk.or.jp/e0655/
                  http://www.nhk.or.jp/e2355/

『0655』は、一日の始まりにふさわしい、元気がでる楽しいアニメや歌で構成されている。
『2355』は、おやすみ前にぴったりの、心地よく気持ちがほぐれる映像作品と歌で構成されている。


既に注目していらっしゃる方が多いと思うが、私は相当に遅ればせながら、先月末くらいから時々、観ている。
偶々ザッピング中に何度か『2355』を目にして、これは面白い!何だ?と感じたものの、モノグサなので、すぐには調べなかった。
ただ、「ピタゴラスイッチと似たテイストだなぁ」、と思ったのだが、後日、HPをみたら、 『ピタゴラスイッチ』と同様に佐藤雅彦さんが携わっていらっしゃる番組であった。

今までは、5分間番組だし、毎日録画してまで観なくても…というスタンスであった。
朝の『0655』は、ちょうど身支度最終段階の超手抜きメイク中の時間なので、数回しか観たことがない。
なので、専ら『2355』のほうを(思い出したら)観ている。
『ピタゴラスイッチ』の大人向け版といった趣もあり、『ピタゴラスイッチ』がお好きな方は、きっとお気に召すと思う。
私が特に気に入っているのは、番組IDの映像と、「1 minute gallery」だ。
いずれも、センスの良さと豊かな想像力に感心させられる楽しくて素敵な映像作品。
番組IDは、2355という文字を、様々な手法を用いて表現するアイディアと切り口に毎回、唸らされる。
「1 minute gallery」は、イギリスのアート・ユニット John Wood and Paul Harrison のパフォーマンス等の映像が秀逸で、観るのが楽しみ。
この二人のパフォーマンス動画は、YouTubeでも観られるのだが、『2355』の中で観ると、より一層、イイ感じになるのは私の気のせい?

私の拙い文では、番組の魅力を伝えられないのがもどかしいが、それでも、「おっ?なんだか面白そうかも。」と感じて下さった方、ぜひとも一度、お試しください。

さて、どうして今頃、弊ブログで話題にしたかというと、実は今朝の朝刊のラテ欄で、今日の朝と夜に特番を放送することを知ったからなのだ。

「ノーマークでしたね。」  by 三島由香

という状態で、あわてて朝の特番を観たら、いやー、やっぱり面白い。
てなわけで、こんなギリギリのタイミングで記事にするのもどうかと思うが、取り急ぎ。



「2355・0655 かなり傑作選」

 NHK教育   7月19日
   再放送   23:30~23:55  
 ※ 続けて23:55~0:00は、レギュラー放送あり。

『龍馬伝』第29回「新天地、長崎」~元祖・法人担当サカモト

結局、第2部最終話についてと、『龍馬伝』での武市半平太の描かれ方についてはまだまだ思うところがあるが、前記事で一区切りとしたので、今後は気楽に気が向いたときに雑感を書こうと思う。
とりあえず、第3部スタートということで、だいたいの印象を。

武市半平太のいない『龍馬伝』は初めてだ。
こんなに楽な気分で『龍馬伝』を観ることができたのも初めて。
そうかー、武市ファンや武市ウォッチャー以外の方々は、こういう気分で観ておられるのか…と思った。
たぶん、こういう気持ちで観るのが、良いんだろうなぁ。
半平太の祖母としては、ちっくと口惜しいけれど、ゆるーく観ていたら面白かった。
相変わらず、説明セリフが多いのと、主人公の厚かましさに鼻白むところがあったが、テンポ良くイベントが起きて、どんどん話の流れに乗って行けた。

第3部初回ということで、エキゾチックな長崎でのロケ撮影、そして濃厚な曲者ぞろいの新登場キャラが続々と顔見せで、派手だし見せ場の連続だし。
大友さんたら、サービス大盤振る舞い。
第3部からは、いよいよ皆が知っている坂本龍馬の活躍が始まるので、ワクワク度が一気に高くなる、ということだろう。

灸治療を受けている弥太郎の“せくすぃーしょっと”に続いて、相変わらず美しい佐那さんの登場、そして「熱いっ熱いっ」⇒「我慢しなさいっっ」の、つかみはOKなショートコントがオープニング。
お佐那さん人気で、彼女を登場させたのではないかと思うが、私はお佐那さん派なので、嬉しかった。
ずっと龍馬を慕い続けている一途な姿に、グッと来ましたよ。

でー。
例によって、口では龍馬キライじゃー、と言いながらも龍馬ファンの弥太郎が龍馬の変貌を説明してくれて。
便利なシステムだよ、本当に。

エキゾチック・ジャパン長崎の華やかで珍しい風景に、純朴な修学旅行生みたいに目を丸くしてワーワー言ってる海軍操練所OB脱藩チーム。
ここまでは、相変わらずうるさいけれど、ど田舎の中学男子みたいで、微笑ましかったかも。
しかし、薩摩の船に乗って長崎に着くなり、「自分たちで稼ぐんで、ご意見無用、ヨロシク」なんて言っちゃう龍馬くんですよ。
これに始まって、グラバー邸や丸山の料亭で次々と無茶やらかす。
ますます厚かましいKY男だ。
今更だけど、このあたりがイラッとする。(笑)
いや、龍馬ってKYでジコチな男だったろうと思うし、それだから、あの時代に大きな商売や薩長同盟を成功させたんだろうけど、あまりド厚かましい男な描写がすぎると、ちょっとね。

初登場キャラの小曽根乾堂も長崎奉行・朝比奈も、今まで龍馬が相手にしてきた人たちよりも、かなり曲者な感じで、今後が楽しみ。
そして、アラン…じゃなくてグラバーが登場。
髭も似合ってるし、アランの時よりちゃんと貫禄あって、おぬしもワルよのぉ~なグラバーっぷり、お見事。(笑)
四大ヒロインの四人目、芸子のお元も、ワケありな様子で興味をそそって、待て次号ってことね。

さて、色々と書いたが、とにかく今回は

高杉晋作が超カッコイイheart04

ことに尽きる。
もう、龍馬より、ずーーっと格好いいんですけど。
クールな外見の伊勢谷さんが、炎の革命戦士・高杉を演じると、こうなるのかー、と納得。
やはり、『龍馬伝』のキャスティングは絶妙ですよ。
料亭で「薩摩ー!」「長州ーー!」と一触即発になった時も、なんだかわからないけど(笑)、とにかくカッチョエエのよ。
理屈じゃないヒーローのカッチョ良さが、この高杉にはあるんだなあ。
残念ながら、主人公には、まだ゛それが無いと思うので、第3部の若社長編での成長に期待しちょります。

2010-07-18

再びの『龍馬伝』第28回で毒の吐きおさめ?

11日に観た『龍馬伝』が、よーわからんぜよー、なことだらけだったため、気持ちの整理がつかないままになっていた。
すっきりしたいので、 辛いけれど、もう一回観て腑に落ちるようにしたいと思ったし、可能ならば、短めに追加の感想を記事にして毒を吐き終わりにしたいとも思っていた。
(毒を吐くこと前提ってのも、どうかと思うけど…sweat02)
しかし、今週は、仕事のほうで珍しく(?)考える力とか集中力を使い果たしてしまい、帰宅しても録画を観る時間も気力も足りなかった。
堺さんの主演ドラマも観なきゃなんないし。(義務ではない、愛です。)

そうこうしているうちに、もう土曜日だよーー!
朝からあちこち出かけて用事を済ませ、午後一時過ぎに地元の家電量販店へ。
ヘッドがイカレてしまった掃除機を買い替えるという中規模事業(笑)だ。
現地で夫と落ち合うことにしていたのだが、少し早く着いたので店内のテレビ売り場でブラブラしていると、なんと『龍馬伝』の再放送が始まったじゃあーりませんか!
超大型テレビの前に仁王立ちになって余計なことを色々してくれている龍馬くんを睨みつけていると、店員さんが「こちら、お買い得でございますよ。」と言いながら横から近寄ってきた。
だが、龍馬に向けていた目をそのまま彼に向けてしまったため、彼は小さな声で「何かございましたら、お声をかけてください…」とつぶやきながら後退していった。

そんなわけで、無事に掃除機をゲットして、帰宅するとすぐに録画してあった第28回を観たのであった。

私は超×3回くらいの雑な人間だ。
決して謙遜などではなくて、自他ともに認める真実である。
なので、ドラマを何回も観て感想書くなんていう真面目なことは、決してしない。
そんなアバウト上等!な私が、珍しいことに、一回観たドラマをまた観ようという気持ちになったのは、なんでああなったのか良く理解できずに入り込めなかったのだから、理解できて納得できれば感情移入して観られるのかな?と思ったからだ。

で、もう一度みて、どうだったかというと。

やっぱり、わからん。
腑に落ちてこない。
なんで、こうなるの。

……ではあるが。
前記事を書いた時は、怒り疲れたり、がっかりしたり、そして武市半平太の最期に没入できなかった自分の冷血さが、祖母としては悲しくもあった。
なので、良かったところを前面に出して書いてみよう。

容堂と武市の牢内対面シーン。
容堂の目的が何かは私には結局、不明なままだが(アル中の爺さんが愚痴を言いに来たのか?)、二人の場面は緊迫していて見ごたえがあったのは確かだ。
近藤さんも大森さんも、互いの出方を、全神経を張り詰めて感応しあいながら演じている感じだった。
濃密なお芝居により、理性がねじ伏せらてしまい、なぜ、その自白しちゃうの?以蔵や他の勤皇党員はなんのために拷問に耐えてきた?という疑問や怒りが薄まるのがすごい。
この後の武市、弥太郎、龍馬の別れのシーンもそうなのだが、役者の名演熱演に、脚本のボロが見えにくくなっていた。
役者の力ってすごいぜよ。

半平太の最期を聞き、手紙を読んだ富さんが本当に素晴らしかった。
決して泣き崩れたりせず、夫の分まで生きると静かに語る
凛とした姿。
だから、半平太からの手紙も、あれほど甘いものではなく、立派なサムライの妻として毅然として生きていって欲しい、というような一文が入っていて欲しかった。
いまどきの愛情表現と同じにする必要はなかったんじゃないかな。
このことに限らず、この脚本は、あらゆることを現代的価値観のもとで、単純明快に、表層的に描こうとする。
そうしないと、視聴者にはウケないのだと思っているからだろう。
物語とそこに生きる人物の深みは、舞台の時代の空気や、複雑さや陰影に富んだ人物造形から生まれると思うのだが。
視聴者のリテラシーを、もう少し信用して欲しいものだ。

武市半平太の切腹シーン。
武市が白い裃姿で牢から出ていくところに始まり、大森さんの所作がすべて綺麗で惚れ惚れした。
何よりも私が心をつかまれたのは、切腹直前の諦観に満ちたような目の表情。
ドキッとさせられた。
白い装束に紅が広がって、土砂降りの雨が半平太を濡らす。
大友さん渾身の場面だろう。
ここだけ切り取って観れば、サムライとしての誇りを貫けた美しいシーンだったと思う。

だけど、やはり、切腹こに至る経緯かどうしても飲み込めない強情な私であった。
武市が勤皇党を結党した動機の中には、表看板の攘夷の裏に、下士という身分を撤廃したいという思いもあったのだと私は想像していた。
なので、容堂が牢に現れて自分と同じ地べたに座って「長宗我部の者でなければ可愛いがっていたのに」みたいなことを言われて感激しているのを観て、「えっ、それはちゃいますがな!」と突っ込んでしまった。
結局、容堂と半平太の思いは交ることがなかった、という意味しかあのセリフからは汲み取れなかった私は、頭が固すぎるのだろうか。
あんなことを言われたら、あそこで半平太は、自分の思いが通じなかった無念に静かに怒りを燃やし落涙でもするのかと思ったんだが。
あれだけ「大殿様と会わせてつかあさい!」と言っていたのだから、あり得なくたって、最期に直接対決(?)があったっていいんですよ、別に。
ていうか、会うんだろうなー、とは思ってた。
だけど、信念を曲げられない半平太さんは、会って決裂するんだろうと勝手に想像していた。
史実より以蔵と武市の関係をキレイに見せるために、あれだけ自分の正義と信念を貫き続けた武市が、大殿さまに認められたからって、自白ってさあ……それはないよなぁ…。
どんなにヘタレに描かれようとも、彼の信念、彼が信じる正義はブレていないのだと思って応援してきた私には、あまりにもショッキングだった。
今まで半平太が表現してきた大殿さまheart01は、あくまでも土佐の象徴としてとの容堂への愛だと解釈していたのだけど、まさか生身の容堂にあんなにメロメロとは(泣)。
武市先生は、最愛の(!)大殿さまに「良い家臣」と認められるために、勤皇党の活動をしてきたわけじゃなかっはずでしょぅ?
容堂は決して、土佐勤皇党を認めたのではないと思うんだけどなー。


「伝わらない愛情もあります。」 (by 鷲津政彦)

ということを思い知らされた半平太の無念と、蔑まれてきた下士であっても誰よりも立派な武士であるという矜持を見せつける意味での、三文字の切腹だったと、私は思っているので、やっぱり納得いかんせよ。

色々と毒を吐いたけれど、武市半平太を演じた大森南朋さんの素晴らしいお芝居は、本当に心に残るものであった。
半平太のいない『龍馬伝』に対しては、正直なところ今までよりも熱意が冷めてしまっているが、異常にカッコイイ高杉晋作は気になるし、かつては熱烈な半平太信者だったのに影も形もなかった中岡慎太郎が、どのように突然登場するのかも気になるところだ。


第3部は、気楽に観ていきたい。
感想も、たまーに書くかもね。

2010-07-17

朝日新聞 土曜版「be」7月17日に大友さん登場

時間が無いので、とりあえず速報(?)。
午後に追記できるかもしれませんが…。 (←できませんでした…)
(
朝日新聞の土曜版『be』の「フロントランナー」に、『ハゲタカ』や『龍馬伝』など担当されているNHKディレクター大友啓史さんのインタビューが掲載されています。
大河ドラマに対する姿勢や、福山さんのことなど語っておられます。

朝日新聞を購読していらっしゃる方は既に目にされていることと思いますが、ちょっこしうれしかったので、取り急ぎ投稿しました。

残念ながら、「be」の記事は、著作権の関係からなのか、朝日新聞のサイトには掲載されないようですが、新聞社はとくに著作権に厳しいので、自分で記事の写真を撮って載せることは、控えます。

訓覇さんのコメントも載っていて、大友さんは「思考の筋肉が強い」のだそう。
そして、「しゃべるのが好きだから、しゃべりすぎて誤解されるのが不安」というコメントに、ニヤリとしました。

取り急ぎ、ご報告~~

2010-07-12

『龍馬伝』第28回「武市の夢」~だったら、そうなんでしょう。

「この時から龍馬は、あの坂本龍馬になっていったがぜよ。」(by 岩崎弥太郎)

「だったら、そうなんでしょう。」 ( by  鷲津政彦)


確認する気力が無いので、うろ覚えの記憶で申し訳ないが、『龍馬伝』が始まる前の宣伝スポットで武市半平太に与えられたキャッチフレーズは
悲運の革命家(または革命児?)
だった。

今夜の第28回、第2部最終回を観て、私の脳裏にそんな言葉が浮かんだ。
放送日が参議院選挙の日だとか、サッカーのワールドカップ決勝(現地時間で)だとか、大相撲名古屋場所初日だとか、そういう注目されるイベントと日にちが被るから、だけではない。
『龍馬伝』での武市半平太の最期、いや、最期に至る経緯があれでは、あまりに酷い、酷すぎる、という思いからだ。


『新選組!』での山南さん(堺雅人さん)の切腹の時のような、全国のファンから助命嘆願がNHKに送られるというような「えー?」な現象も起きず、武市半平太は逝った。

武市の最期の日の様子は、牢番への感謝の言葉や三文字の切腹など、恐らく記録に残っている半平太の姿に近づけて描かれていたのだろうと思う。
武市半平太殿は、立派にお腹を召された。
毅然とした、そして凄絶な、武士らしい姿であった。
そして、最後まで愛妻・富さんのことを大切に思い続けていた。
サムライ半平太としては、ちょっとスウィートすぎる手紙だったが、まあ、これくらい我慢しよう。(偉そう)
目頭はジワッと熱くなったけれど、山南さんの時にのように、感情が内側から津波のように高まって押し寄せてきてしまって滂沱の涙を流してしまうような、みっともないことにはならなかった。

山南さんに対する気持ちと武市に対する気持ちが、恋する乙女(ツッコミはなしでよろしく)と祖母兼ウオッチャーとして、という大きな違いはある。
しかし、私の気持ちを冷めさせたのは、なんといっても前回であきれ返ったところに追い討ちをかける今回のアレでナニな仕打ちの数々。
もう、怒る気力もない。
ただ、茫然自失、脱力している状態だ。

番組HPや『ウィークリーステラ』を見て、たいそうイヤーな予感はしていたのではあるが、゛まさかあそこまで龍馬を持ち上げるエピソードにされるとは。
そして、切腹に至る展開が、全く納得できない。
史実通りでなくてはいけないとは言わないが、経過があれで、最期だけ立派に仕上げても、納得できんぜよ。
大殿様との対話も、龍馬と弥太郎との対話も、頭を抱えてしまった。
とにかく、武市半平太が言ってはいけないセリフが出るわ出るわ。
もう、私の半年を返して!状態だ。
・・・・・・、ある意味、本当に龍馬が起した奇跡ぜよ。


そして、脚本家先生が、「武士道」と武市が勤皇党を結党した動機を、恐ろしく誤解しているか、あえて無視しているらしいせいで、半平太の侍のとしての尊厳が最期でまた崩されてしまった気がする。
武市半平太が、吉田東洋暗殺を自白、それも大殿さまが牢屋にフラリと現れて地面に座って、自分を褒めてくれたから自白???

「ふざけるなあっっっ!!!」 (by 鷲津雅彦)


あー、私も久しぶりに、新渡戸稲造の「武士道」を読みたくなりました。
『武市半平太伝』と一緒に買うつもりだ。
読書意欲を高めてくれたフクダ先生に感謝ぜよ。


せっかく、武市半平太という複雑で陰影に富んだ人物を、物語前半の中心人物として取り上げたはずなのに、結局は、武市の勤皇党盟主としての働きと社会的歴史的意義は殆ど描かれなかったし、人間的に弱い面ばかりを描く時間が多すぎて、人間が誰しももつ光と影のバランスが悪い印象が残り、彼の複雑な内面が表されなかったまま終わってしまったのが残念。
それでも、武市半平太に心を寄せて観続けられたのは、大森南朋さんの、時に熱く、時に繊細な、素晴らしい演技が゛あったからだ。
同じく、今回でラストだった、以蔵役の佐藤健さんも、本当に素晴らしかった。
以蔵が最期に思い浮かべたのが、なつとの時間であったのは、せめてもの救いだった。
お二人には、心からの賛辞を贈りたい。


気持ちが萎え気味なので、このまま日が経つと何も書かずに終わりそうで、とりあえず、粗しぼり感想もどきをアップしてみた。
少し冷静になれたら、加筆・修正したものを投稿し直すかもしれない。

2010-07-10

久々の『篤姫』で、『龍馬伝』を思うのはいけないことでしょうか!?

昨夜は、夫が珍しく接待で帰りが遅かった。
そこで、一人で夕食を撮りながら、『ゲゲゲの女房』を観て和んだ後、録画番組のうち、観終わったものをHDDから消去する作業をした。

タイトルを一つずつ確認していると、『篤姫』が録画されていた。
うちのBraviaさんに、堺雅人さんが出演されている番組を録画するように頼んであるので(笑)、ハイビジョンでアンコール放送中の『篤姫』も勝手に録画してくれているのだ。

『篤姫』は本放送の時には、最初のほうは、堺さん御登場のパート以外は流して観ているような状態であった。
そして、篤姫が将軍の御台所になった後は、家定様がお隠れになるまでは毎回みていたが、後はフェイドアウト。
要するに、あまりちゃんと観ていなかったのだが、それまでの大河ドラマでは考えたこともなかったことを意識させられた大河ドラマでもあった。
それは、演出するディレクターの個性が出るものなのだ、ということ。
観ている間は特に調べなかったが、放送終了後に、妙にひっかかる回、他の回とは明らかに違う次元の意識で撮られている回が幾つかあったので、気になって調べたら、それら全てが堀切園Dの担当回だったのだ。
堀切園さんにとっては、天璋院様の逆鱗に触れるという受難もあり、思い出したくない作品かもしれないが、私は大河で「ザラッと来る」(by 「少年ランド」編集者・豊川/ゲゲゲの女房)経験をしたのは、堀切園さん担当回が初めてだったのだ。

そして、昨年6月に映画→ドラマで『ハケダカ』にハマッた私は、ドラマ『ハゲタカ』の第4~5回を演出されたのが堀切園さんだと知り、ちょっと驚いたりもした。
こんなところからも、自分が『ハゲタカ』にハマるべくしてハマったのだと運命を感じたものだ。(おいおい)
ちなみに、鷲津政彦の元雇用主・クラリスの先祖が薩摩に来航して追い返され、憤怒の余り、「日本を買い叩け!」という遺言を子孫に遺した……というのは真っ赤なウツだ。(爆)


話がそれたが、そんな『篤姫』の再放送、もちろん、今までの回も録画されていたが、すっ飛ばして、堺さんがご登場されている場面だけ観て、即、捨てていた。
それが、昨夜はどうしたことか、「久々に観てみるか…」と通常速度で再生した。
第14話「父の願い」。
担当Dは佐藤チーフD。
堀切園さんの回でないので、古新聞・古雑誌を片付けたりしながら、緩めの意識で観ていて、堺さんが登場されたらリフレイしようか…といういい加減な態度であった。(すみません。)
主な話は、薩摩藩江戸上屋敷で、将軍への輿入れの話が進むのを待ちながら、老女・幾島以外は味方のいないような心細い思いをしていた篤姫に、江戸に来た養父・島津斉彬が実父が亡くなったことを告げる…というもの。
流してみていたが、全体的には、それなりに面白く、また、実父に関するエピは目頭が熱くなったりもした。
もちろん、堺さんの奇矯で奥底が不明な上様ぶりを、喜んで観ていたのだが。


で、久々に『篤姫』を観て、改めて思ったことが幾つかあった。

eye 全体にま~ったり、お~っとりと、進む
eye 女優さんだらけ
eye 女優さんが皆バッチリメイクで、衣裳が煌びやか
eye 薩摩人でも、身分が高い人は標準語
eye 薩摩の下級武士は、コーンスターチをまぶれさていない
eye 大御所たちの演技が、全員、“大きい”“暑い”芝居で濃厚
eye 絵がやや平板?


てなところだろうか。
他にもあった気がするが、流して観ていたので忘れた。sweat02

同時代のお話である『龍馬伝』のことを思い出しつつ、自然と比較するような視線で観ていたかもしれない。
お姫様が主人公で、主な舞台は城や藩邸の奥なのだから、当然なことばかりだけど、『龍馬伝』を毎週視聴している目で観ると、こうも違うものかと驚嘆する。
決して、『篤姫』が良くない、と言っているのではない。
このテーマ、このストーリーとしては、当然の王道な描き方だ。

つまり、『龍馬伝』がそれだけ、様々なチャレンジをしている新しい大河を目指している作品だ、ということなのだ。
特に、映像、美術、人物デザイン、音楽、SE…を含む一部演出については、斬新な切り口で、意識も技術も、かなりの高レベルのプロたちによって創り上げられていることに、毎回うならされる。

だが、今回、『篤姫』を久しぶりに観にて、最も『龍馬伝』との違いを感じたのが、女優さんのメイクのことだ。
『龍馬伝』をご覧の方々は御承知のとおり、横浜や祇園の芸妓以外、女性達は、ほとんどノーメイクで出演していらっしゃる。
土佐の屋外シーンでは、『龍馬伝』で最も目立っている出演者(者?)と言われるコーンスターチが、たっぷりとまぶされる。
もちろん、女優さんたちはスッピンでも本当に美しいし、観る側も、すっかり慣れてしまったのだが、改めて、女優さんたちにとっても、この作品は大きなチャレンジなのだと気づいた次第である。


最後に小ネタ的なことを。
『篤姫』をゆるーく観ていたので、ついつい邪念が入りまくってしまった。

大久保が、2年後に、あんなにクールでカッコイイ近藤さんになるとは…やはり、『龍馬伝』のキャスティングと人物デザインは神がかっている。

小松帯刀(この時点では未だ肝付尚五郎)を演じている瑛太さんは、やっぱり良い感じだ。
だけど、他作品ではフェミニンすぎて、私には全くピンと来ないんだなぁ。
不思議なものだ。


名君・島津斉彬を重厚に演じておられる高橋英樹さんを観て、『竜馬がいく』では武市半平太だったのか~と気持ちが逸れてしまった私。
(関連記事はこちら )
高橋英樹さんもそうだが、かつて武市半平太役は、やや昔風な濃い目のハンサムさんが演じることが多かったみたいだ。
ちなみに、その時の竜馬は、来年は家康として水木しげる先生の父上になられる白い犬なお父さんで、『篤姫』たでは勝海舟でしたよ。(←混同しすぎ)

そのほか、幾島を見ては「こみち書房」のことを思い出し、小松先生を見れば「セクスィー部長」を思い出す(沢村さんも武市役を経験しておられるとのこと)…という邪道すぎる視聴者な私であった。

ともかく、こうして『龍馬伝』の自分にとっての大きな区切りである第28話を待つ不安を紛らわせて、金曜の夜のひとときを過ごしていたのであった。

2010-07-09

ランチ@RACINES Boulangerie Bistro

下書きのままにしていたランチ・レポをアップ。

小洒落てて美味しいお店を見つけるのが難しい池袋。
デパートや家電量販店に行ったときに、ササッとデパート内でランチを済ませることはあっても、滅多に駅の外では食事をしない。
なので、いまいち、池袋の飲食店事情には詳しくない私であるが…。
池袋には稀な、若い女性のお眼鏡にも叶うお店を、先日お邪魔したオーガニックイタリアンダイニング『GRIP』が昨秋オープンして大人気、との評判を聞いて、若くないけど行って来ましたよ。(笑)
池袋にだって、可愛いくって美味しいブーランジェリービストロはありましたよーsweat01(←必死?)


池袋駅東口、ジュンク堂書店脇の東(あずま)通りには、人気のラーメン店や讃岐うどん店など、狭い道に行列店がずらり。
こちらのお店も、ランチタイムはあっと言う間に行列が。


RACINES Boulangerie Bistro
(ラシーヌ ブランジェリー ビストロ)
 
 
           豊島区南池袋2-14-2
     ジュンクドウ書店池袋ビル  B1

可愛い看板でしょ?
ここから、ハーブなど沢山の鉢植えに彩られた階段を下りていくと、お店に入ってすぐに香ばしい空気が漂うブーランジェリー(パン屋)がある。

吹き抜けの大きな窓から外光が入り、地下でも閉塞感は無い。

Dsc03856
土曜日の11時30分に、急に思いついて行ってみたのだが、テーブル席は予約で一杯で、カウンター席の最後の2席に運よく滑りこみセーフ。
カウンターといっても、大きな木のテーブルで席もゆったり。


その後、続々とお客さんが来店して、私たちがお店を出た13時少し前には、10人以上が待っていらした。
待っているお客さんにも、若いスタッフが気を配ってメニューを見てもらったり、にこやかにパンや料理の説明をしている様子が見えて、好印象。


店内も待っているお客さんも、まあ見事に老若の女子ばかり。
男子はカップルの片割れの数名のみ。


休日ランチメニューから、「無農薬野菜のサラダランチ」をお願いした。
ドルチェとドリンク付で¥2000。

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バゲットとたっぷりの根菜が入ったスープ。
薄味で、ベーコンと野菜の旨みが楽しめる。
これだけでおかずになるくらい具沢山。
風邪気味の時なんか、いいなぁ~誰か作って。(ダメ主婦)

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メインのサラダプレート。
プレートの一品を肉または魚介から選べる。
この日のお肉料理は蒸し鶏のマンゴーソースマリネ。
マンゴーの甘酸っぱいソースがさっぱりしていてヘルシー。
パストラミとサラミも添えてあった。
連れは魚介料理を選択。
小海老のマリネ…だったかしら。(記憶が薄れて…)

こちらのお店は、ビオ・ワインに力を入れているそうなので、ワインと一緒にいただいても楽しそうなプレートだ。
生野菜だけでなく、ナスや大根のグリルもあり、多彩な食感と旨みを楽しめた。
どの野菜も旨みたっぷりだったので、そのままで十分だが、控えめに掛かっているドレッシングも美味しかった。
縦半分にカットされたニンジンを、何もつけずに齧っていたら、ピーターラビットになった気分happy01。(←図々しい)


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自家製パンの盛り合わせ。(2人分)
無添加、天然酵母のパンが焼き立てで運ばれてくる。
んーー良い香り~~。
焼きたてパンの香りを嗅ぐだけで幸福度MAXになる私。
どれだけ簡単に幸せになれるんだか。(笑)

奥から、バゲット、食パン、フォカッチャ、ダークチェリーデニッシュ。
どれも、 とーっても美味しかった。
食パンはトーストしてあって、外はカリッサクッ中はふんわりもっちり。
自然な甘味があって、いくらでも食べられちゃう。
テーブルに、瓶入りの、なかなか旨いバターが出されていたが、どのパンも殆ど何もつけないでいただいた。
最近、パンheart02に目覚めた連れが、夢中になって口に運んでいたのでビックリ。
どちらかというと食が細い人なので、パンは残す事が多いのに、ペロッといただいてニコニコ御満悦。
勿論、大食漢の私(漢じゃないけど食欲は漢前なのよ。/笑)も完食。
お替りしたいくらいだった。(←食べすぎです。)

最後に、アイスコーヒーとレアチーズケーキ。
こちらは、まずまず、といったところ。
コーヒーの量がケチケチしてないのが良かった。(そこかい!)

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食事を済ませてから、是非ともパンを買って帰りたかったのだが、この日は大きい荷物があったため、断念。
調理パンも色々と魅力的なものが揃っていた。
今度はパンだけ買いに来てもいいな。
お気に入りの和菓子屋さん『すずめや』にも近いし。


『GRIP』同様に、食事はなかなか美味しいし、若いスタッフさんたちが、少々、素人ぽいながらも快活に一生懸命サービスしていて好感が持てる。
ただ、お店のつくりのせいだと思うが、賑やかを通り越して、お客さんの声が煩すぎるのが難点。
これも『GRIP』と同じ。
適度に賑やかなのは、食欲を増すし楽しいのだが、あまり声が耳に響くと、疲れてしまうし、第一、連れと話が通じない。
この一点だけが残念。


階段上の入口にあったボード。
後姿がラブリー。

ごちそうさまでした。

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2010-07-06

『龍馬伝』第27回「龍馬の大芝居」~容疑者Sの献身?

いつからか、私の心にしばしば浮かぶ標語。
それが

ストップ・ザ・サカモト!

えーー、ザ・サカモトって何?間違っちゅうー、とかいうツッコミは無しでよろしくね。
ほら、「ストップ・ザ・温暖化」とか、「ストップ・ザ・飲酒運転」とか、あの手の標語の仲間と思ってくだされ。(爆)
武市半平太(以蔵もだ)ラストまで2回、という大切な回なのに、不安を煽る、サブタイトル「龍馬の大芝居」ってなんじゃー!。
以前の記事で、福山さんが特技を駆使するのか?と予想したのだが(「龍馬の大芝居って、こーゆーこと?」)、残念ながら違ったようだ。(あたり前)

そして、あの内容。
そりゃー、“ストップ・ザ・サカモト!”と叫びたくもなるってもんです。
龍馬は心優しい友達思いの三十路かもしれんが、余計なことばかりしてる気がするのは、私だけ?


ある時は武市半平太の祖母目線で、またある時は黒半平太(黒マフラーのアレの事じゃないですよ)推進委員として、 『龍馬伝』における武市半平太をハラハラしながら見守ってきた武市ウオッチャーの一人としては、もうここまで来たら、ただひたすらに静かに、半平太が己を貫いて誇りある生き様を全うできるようにしてあげて欲しい、ということだけを願うのみであるが……。

なので、前回の感想で、いったん、半平太の描き方への不満をある程度は排出してしまい、静かにラストを迎える準備をしておいたつもりだった。
幸い、大友さん担当回ということで、心配の種も少なそうだし…。 (観るまではそう思っていた…)
前回ラストの予告で、ほぼ完全に創作エピソード回で、破天荒な展開らしいと予測できたことでもあり、とにかく今回は1話完結のお話として、割り切って楽しもう、孫への愛(笑)由来とはいえ、見苦しいツッコミは控えよう…と決心してテレビの前に座った45分間であった。

だが、やはり、全てを飲み込めるほど私は器が大きくなかったのである。
今更なにを言っても遅いが、ちょっこし言わねば。
物言わぬは腹ふくるるわざなり、である。(苦笑)

選挙日程絡みで第2部を1回増やしたという噂だが、ならば、今まで放置していた武市半平太をじっくり描いて欲しかった。
龍馬に余計なことをさせんでよろし。
龍馬が大切な人たちに迷惑をかけて演じた“大芝居”でも、結局、武市の運命も以蔵の運命も変わらない。
もしかして悪化するのかもしれない。
そしたら、龍馬の株も下るのではないのかなぁ。
誰も得しないエピソードだったように思ってしまった。

CPと脚本家先生は、いったい、どう収拾をつけるつもりなのだろうか…あー次回が怖い、怖くて観られないかも…(涙)

それにしても、第27回なのに、武市先生ほんとうに放置されっばなし。
ラスト回に、武市エピをギュウギュウに詰め込む魂胆かもしれんが、それじゃ観てるほうが置いてきぼりだ。
今更ではあるが、脚本家先生お得意の月9かなんだかみたいな現代的な、それも薄いセリフで強引な話を説明されるので、もうどんどん心が離れていってしまうのだ。
大河ならではのスケール感とか、史実と創作をつなぐ、少し力技でも秀逸な展開とか、そういうものに「おっ、やりおったな。」とニヤリとさせられたいのに、なんだろうか、この勿体無さ満杯の気分。
本当に良い役者さんとスタッフを揃えているというので尚更だ。


龍馬が土佐で後藤をひっくり返さなくても、友情や武市の志と夢を尊んで自分がそれを受け継ぐ、という着地はできるし、そのほうが、よっぽど感動的で爽やかになると思うのだが…間違ってるかしらん。

まあ、これ以上、この回を差し挟んだ意義とか、ここまで来て半平太放置ってどうよ、とか、大殿様が龍馬以上にトンデモなことしでかしたりしそうな匂いとか、…愚痴っても仕方ないので、このへんで終わりにしておく。
まだまだ疑問を呈したいところはある。
だけんど、我慢我慢。

でもね。
『新選組!』の山南さん切腹の時みたいに、もっと前の回から本人と関係者の気持ちや周囲の事情とかをしっかりと描いて、登場人物たちと視聴者の思いを「その時」に向かって自然に盛り上げつつ、一点に収れんさせていく、というオーソドックスな手法の選択肢だってあったと思う。
そのほうが、登場人物の心情に視聴者が寄り添っていけて、逝ってしまう人の姿を目と心に焼きつけようと真摯に見守ることができると思うのだ。
ドラマの中であろうと、逝く人の心を無視した、その人の最後の描き方には、私は納得できないし、したくない。
次回のスートリーが、そうでないことを祈っているが…。


さて、長々とグチってしまったので、簡単に、今回の感想。

割り切って、1話完結のエピソードとしては、大友さん担当だけあって映像も締まって美しかったし、スピード感もあったし、楽しい要素ももあって、全体的には、ちゃんと面白くみられた。
ただ、終始、前述のようなことをモヤモヤと考えてしまい、没入して純粋に楽しむことは難しかった。
まだまだドラマ視聴者としての修行が足りない。(笑)



嬉しかった事2つ。
その1
珍しく、「紀行」に行った事がある場所が取り上げられた。
旧多摩聖跡記念館も護国寺も、散策の途中で何度か立ち寄ったことがある場所だ。
以前、調布に住んでいたので京王線沿線の多摩市の散策コースをあちこち歩いたし、護国寺は私のお気に入りスポット雑司が谷の近くなので、足を延ばす事があるのだ。
単に、散歩のコースにあった、というだけで特別に土佐勤皇党や田中光顕に興味があったわけでもなかったのだが。
で、今も特に思いいれがあるわけでもないが(冷たいなー)、ちっくと嬉しかった。

その2.
ピエール溝渕が人々に登場したこと。
やはり、この人の独特の空気感、私は好きだなー。
なんたって、鞍馬天狗みたいな黒頭巾で登場ですよ。
予告で、鞍馬天狗モドキを観た時には、龍馬が、あの格好で土佐に潜入するのかも?まさかね…。
とか、少しだけハラハラしていたのだが。
考えてみれば、今の龍馬伝キャストでアレができるのは滝さんだけよね。ナイス鞍馬天狗。(笑)
溝渕の人物設定そのものは、ザックリ言えば、マジメだけど融通が利くところがある大人。
でも、お人好しで、龍馬に頼まれると断れない(笑)…ってところだろう。
で、そこにピエール滝特有の人を喰ったようなところや、良い感じに力が抜けているところとか、適当なところも含めての懐の深さとか…が加わるので、特別な味がでるんだなー。
龍馬も土佐の人々も絶望的に煮詰まってしまい、弥太郎の爆発力をもってしてもどうしようもなく沈鬱で停滞してしまっっている状況を打破して、次のステージに話を運ぶには、ピエール溝渕の脱力系突破力(矛盾した表現だけど…)で強引に進めるしかない!って感じで脚本が利用したくなるのも理解できる。
だけと、今回はずいぶんとムチャさせれられましよ、溝渕さん。
関所、どうやって通したのかしら。
ま、御都合主義へのツッコミは空しいので、スルーしときますが。(笑)
長崎でも龍馬に利用される…いや、頼りにされるとのことなので、第3部で脱藩後も、溝渕さん登場回は観ようかな。


そのほかに、印象に残ったこと。

絶縁状?
本当にそんなもので、容疑者サカモトの家族は罪に連座させられないのか?
龍馬に限っては、脱藩も殺人容疑もライトに描かれるているぞ。

大好きな坂本家のお食事シーン全員ver.。やっぱり和む。

長次郎さん夫妻に可愛いい赤ちゃんが誕生していた。
赤ちゃんと初対面みたいだったから、長次郎さんは殆ど神戸から大阪に戻ってきてなかったようだね。
新幹線通勤かと思うくらいに頻繁に京都と往復していた龍馬とは対照的。
ちっくと調べたら、息子さんの名前、百太郎くんなのかー。
霊力強そうだ。(違)

ダメモトで龍馬に手紙を書きながら叫ぶ弥太郎。
娘が起きるだろうが!
それを読んだ龍馬も、やたらと咆哮してたし。
もぉー、二人とも、赤ちゃんが起きちゃうじゃないのー!
ってのは置いといて…。
弥太郎が手紙を書いた事等は優しさからの行動と説明されているが、今まで彼が見せなかった弱さ、でもある。
意地悪な言い方をすれば、自分の苦痛を減らしたいからとか、卑怯だとも言える。
それでも、観ている側が彼の人間くささや愛らしさとして受け入れられるのは、この人が一番筋を通して描かれてきて、観る側の心に完全に入り込んでしまっているからだ。
もちろん、香川さんの力が大きいが、弥太郎は脚本家はじめ制作陣すべてのイメージが統一されて愛されてもいる、ということを改めて感じる。


以蔵が後藤にみせた不敵な笑み。
前回も書いたが、彼はボーダーラインを超えてしまって、もう彼岸の境地に近いんじゃないか。
失うものも畏れるものもない。
この精神状態を繊細に表現する佐藤健くん、君はやはり凄い。



富さんが板の間で寝ているエピソード、ここで入れてきた。
投獄後の武市夫妻のエピソードは、史実そのままで心を打つのだから、他のエピソードも、うまく入れて欲しかった。


武市さんか獄中で描いていた絵。
あれは有名な獄中自画像だろうか。
次回、登場?
あの絵は、どんな苦境にあっても、妻への労わりもセルフツッコミする冷静さも保ち続ける悠揚迫らぬ武市半平太の大物ぶりを示す、とても素敵な絵なので、最後にムリに押し込んで欲しくないのに…。
ちゃんと活かしてくれていることを切に望む。

と、こんなところだろうか。
書けていないパートも多々あるし、全然まとまらないのだが、思い出すほどに、次回への不安tが膨らんでしまうので、強引にこの状態でアップしてしまう。
ここまで読んでくださった奇特な方がいらしたら、(いつものとことではあるが)読みにくくて、ごめんなさいね。


なお、次回「武市の夢」の総合での放送時間は19時10分~です。
総合でご覧の皆様、お忘れなきよう。

2010-07-05

天は我らを見放した!?

『八甲田山』の有名なセリフを引用してしまって、すみません。sweat01
でも、今の私の心の叫びなのだ。

このところ、立て続けにプチ不運が続いている。
幸い、仕事面でも、健康面でも、ついでに家庭でも、快調とはいえずとも、まあ普通に過ごしているのだが、ある一方面のみ、トラブル続きなのだ。
で、言い直すと、こうなる。

家電は我らを見放した!impact

5月に給湯器の調子がおかしくなったのが始まりのように思うが、これは家電ではなくガス機器。(ちなみに、すぐ修理してもらった。)
6月中旬から、怒涛の家電故障ラッシュだ。
キッチンとリビングの照明器具が壊れて一部しか点灯しなくなった。
蛍光灯を換えても点かないので、照明器具自体がおかしいらしい。
ところが、近くの電気店では照明器具の修理をしていないというし、ネットで調べた隣町の電気店は、電話で問い合わせたら、ひどい対応で、「ふざけるなあっっ」と叫んで携帯電話を壁に投げつけそうになるのを抑えるのが大変だったし。
で、放置中。(おいおい)

続いて掃除機のヘッドが故障。
結構の年数が経っている物なので、これを機会に新しいのに買い換えるべきか、部品を取り寄てもらうべきか検討中。

更に、いろいろ面倒だからと、先延ばしにしてきた自分専用PC購入をを、やっと実現したのだが、なんと、誰でもできるはずの無線LANの設定がどうにもうこうにもならない。
ちゃんと電波の送受信はできているのだが、インターネット接続ができないという、生殺し状態だ。
頼りにしていた工学系の夫(名刺の英語面にEngineerって書いてあるけど…)も全く役立たずで、すっかり意気消沈して、昼間から酒を飲んでは山内容堂みたいに極楽浄土図を眺めたり…はしてないが(笑)、「ボクはIT系じゃないから。」とか言って目を泳がせている。
しかたなく、今までどおりPC部屋兼夫の書斎を占拠して、共用のデスクトップPCを使っている。
(最後の手段、出張サポートを受けるかどうか、検討中…。)

で、更なる悲劇が私を襲った。

PC部屋のエアコンが壊れたっス……sweat02

かなり高齢のエアコンなので買い替えの方向で、とり急ぎ、価格調査をしたところ、7畳弱の小さな洋室だけで使うので、エアコンを買い換えても無問題そうであるが、すぐに工事に来てもらえるかどうか難しそう。
と、いうこで、昨夏に購入した除湿機兼マイナスイオン涼風扇なるものを出してきて、背後から涼風を当てつつ部屋の除湿をして、しのいでいる。
…ところが、これがクセモノなのだ。
こやつ、前面からはクールな風を出しておいて、背面からは熱気が吹き出るという、なんともアンビバレントなヤツなのだ。
クールな表面の奥深くに熱い魂を宿す鷲津みたいねっheart01……とか、アホな妄想をしたくなるが、部屋の気温は上げちゃうし、除湿機能のお陰ですぐにタンクに水か溜まって止まるしで、シャレになんないぜよーーcrying
こうして、ブログの記事を書いていても、通常の3倍、集中力が減退している。
瀕死の我が家の家電たちを救いに来てくれるスペシャリストを探さなくては…。

『龍馬伝』第27話と第28話の感想は書けるのか!?
いや、別に義務でもないし、弊ブログには、待っておられる読者さんがいらっしゃるわけでもないので、遅くなっても構わないと思うが、早くアウトプツトしないと、自分が満タンになっちゃうので…。

2010-07-01

『マネとモダン・パリ』@三菱一号館美術館

この4月、丸の内ブリック・スクエアにグランド・オープンした三菱一号館美術館に、6月になって、やっと行く事が出来た。
鑑賞当日に作った下書きメモから記事に起こしたのだが、訪問してからかなり時間が経ってしまったため、印象が伝わりにくいかもしれない。
まあ、いつものことなので、ご容赦くだされ。


マネとモダン・パリ
三菱一号館美術館 開館記念展<Ⅰ>

2010年4月6日~7月25日
http://mimt.jp/manet/



ブリックスクエア自体には、もう何回か出かけたが、ブログで話題にするのは久しぶり。
今回は、庭にいる人が随分と多くてビックリした。
気候が良かった(訪問日は晴天で暑かったが…)せいだろうか。
庭のところどころに薔薇をはじめとした花々が彩りを添えていた。


「三菱一号館」は、鹿鳴館を設計したことで知られる英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920)の設計により、1894年(明治27年)に竣工しました。
クイーン・アン様式を用いた赤煉瓦の建物で、丸の内に初めて誕生したオフィスビルでした。

一号館建設ののち、次々と煉瓦造のオフィスビルが建設され、その街並みは「一丁倫敦」と呼ばれ親しまれていました。
丸の内オフィス街誕生から百年余り、1968年(昭和43年)に解体した一号館は、当時の設計図面や保管部材、写真資料などから明治期の姿を忠実に復元、2010年4月6日、三菱一号館美術館として生まれ変わります。
三菱一号館美術館HPより)

 …ということで、生まれ変わった三菱一号館。

Dsc03778

美術館入口。

Dsc03787

複数のテレビ番組で取り上げられたせいか、建物に入ってすぐに大行列。
美術館スタッフが逐次、入口で丁寧に案内してくれているので、皆さん大人しく4列に整列してじわじわ進む。
到着から展示室入場まで30分程度かかっただろうか。

チケットカウンターのある部屋に入るところで、人数がコントロールされ、更にチケットカウンター前で適宜、空いた窓口に案内されるので不公平感もなく、窓口前が混雑することもなかった。
私は知人から招待券を頂戴していたのだが、招待券や前売券もチケットカウンターで入場券と引き換えてもらう必要があるのだ。
電車の改札のような入場口で、入場券を通してもらって中に入る仕組み。
ここを通ると3階の展示室に上がるエレベーターに案内される。

このように、建物の都合上、ところどころで関所(?)があるので、どうしても入口で行列になるのだが、一度にどっと入場させずにコントロールするから、展示室でひどく混雑して身動きできない!という状態にはなっていなかった。

もちろん、人気の作品前は混んでいたけれど、皆さんオトナの鑑賞態度で、うまく譲り合って作品を楽しんでおられた。
マネの作品数は決して多くないため、所蔵する美術館では目玉作品と位置づけされていることが多く、貸し出してもらうのが困難なので、約80点もの作品が一堂に会する本展は、とても貴重な機会だ。
…と、書いたが、正直なところ、不勉強なもので、マネの有名な絵は知っていても、彼の画家としての足跡とか個人的な背景などは、あまり知らなかった。
なので、今回の展覧会で初めて知った事が沢山あったし、純粋に作品を楽しむという側面からも、改めて、というか初めてマネの魅力を実感できて、充実した展覧会だった。

では、印象に残った作品をいくつか挙げてみる。



【第1章 スペイン趣味とレアリズム】で、17世紀のスペイン絵画、とくにベラスケスにマネが傾倒していたことを、初めて知った。
マネの絵というと、私には、黒い衣装の人物画の印象が強い。
ベラスケスの、対象の人間性をクローズアアップする描写力や、黒の使い方などには大いに影響を受けたようで、やがて、それらの要素を自分のものとして、マネ独自の人物画の魅力になっていったたことも理解できた。

スペイン趣味+美女(笑)な一枚。

Ppc01_3

「ローラ・ド・ヴァランス」 オルセー美術館蔵

今回、初来日とのこと。
マドリード王立劇場のプリマ、ローラ・ド・ヴァランスの肖像画。
黒に赤の花模様を配したf華やかな衣裳をまとった黒髪のイスパニア美女の艶やかなこと。
いやー、ほんと、マネは肉感的な美人大好き!だ。(笑)


こちらも印象的だった。

Pic01

「エミール・ゾラ」 オルセー美術館蔵

マネと親交のあったゾラの肖像画。
ゾラの背後には、酷評された「オランピア」のレプリカや、パリのオトナ♡なビクニックを描いたセンセーショナルな「草上の昼食」のポーズの参考にしたラファエロの版画「バッカスの勝利」、そしてジャポニズムをうかがわせる浮世絵が貼ってあり、横には屏風も。
事前に観たテレビ番組で紹介されていたとおり、裸婦オランピアのオリジナル画は鑑賞者を観ているが、この絵のオランピアはゾラに視線を向けていた。
(忘れずに確認して御満悦の私/笑)
大胆に新たな表現を試み続けたマネの苦闘を理解し擁護し続けてくれたゾラへの想いが見える。
マネはドガとも同志的関係の親友だったとのことで、こういう才能ある表現者同士の篤い友情って、凡人の私は憧れるな。

さて、最も人気が高かったのは、やはり【第2章 親密さの中のマネ・家族と友人達】だ。
特に、本展のポスターになっている作品のモデル、ベルト・モリゾの肖像画5点は、小さめの展示室に集められてあり、華やいだ雰囲気。

Pic03_2

ポスターになっている「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」(オルセー美術館蔵)の前は、予想していたほどに混んでいなかったので、じっくり鑑賞できた。
意志の強さを映す瞳が、観るものをひきつける美しいベルト。
グレーの背景に黒い帽子とドレスの美女が映える印象的なポスターに、目を奪われた方も多いのでは?
美女大好き♡の伊達男マネは、ルーブル美術館で模写をしていた彼女を見初め、知人に紹介してもらってモデルを依頼したそうだ。
これがきっかけで、ベルトはマネに師事するようになった。
ベルトはマネ同様に裕福なブルジョアの子女で、ベルトの母は娘がマネのモデルを務めることに眉をひそめていたそうだ。
画家とモデル、画家と女性の弟子…って世間に色々と想像されやすいものね。sweat02
マネは出あった美女達に詩や絵を送ったりするマメなパリジャンだったが、そこまでを楽しんで、終わり。
モデルたちとも深い関係になることはなかったらしい。
きちんと家庭を守る紳士だったのだ。
そして、魅力的なベルトに深入りしないためにか(?)彼女を弟に紹介し、結局、ベルトはマネの義妹になるのだが…なんたがマネは屈折してる気がする。(笑)
そして、ベルトは結婚後、マネのモデルを務めることはなかった。

今回、ベルトの肖像画を一度に複数、見ることができたのだが、やはりマネが描く他の女性モデルだちと、一線を画している。
ベルトの肖像画は、絵の題材に合わせてモデルをセッティングしているというのではなく、ベルト本人の美しさと内側から溢れ出るような生命力にマネ自身が魅せられているのが、絵の前に立つと伝わってくるのだ。
「オランピア」や「草上の昼食」でモデルを務めた、お気に入りモデルのヴィクトリーヌ・ムーランも、物怖じしない視線を鑑賞者に投げてくるが、これはマネが指示した挑発的で謎めいた視線だ。
一方、ベルトの肖像画は、とても自然で柔らかい。

私が特に気に入った一枚は、こちら。

Pic04

「横たわるベルト・モリゾ」 マルモッタン美術館蔵

活発で聡明なお嬢さんらしい表情を浮かべていて、彼女の人柄が伝わってくるようだ。
ベルトも、自身の肖像画の中で、この作品が最も気に入っていたとのことだ。
それだけ、この絵がベルトの魅力を描き出している、といううことだろう。
描かれるベルトも構えたところなく自然体で快活そうな表情を浮かべている。
マネへの信頼と敬愛があってこその表情だ。
ベルト自身も印象派の画家であり、日本で展覧会が開かれたこともある。
彼女の作品も、改めて、観たくなった。


【第3章 マネとパリ生活】が、この展覧会のテーマの中心部ともいえる。
経済的にも文化的にもリッチな環境で育ったダンディなパリジャンのマネは、急速に発展して近代的な大都会へと変貌していくパリの生活を楽しみ、また、そこで暮らす人々の姿をリアルにクールに、キャンバスの上に描いていく。
マネや同時代の作家の作品とともに、当時のパリの写真も多数展示されていて、絵に描かれている時代の空気を感じる一助となった。
晩年の傑作「フォリー・ベルジェールのバー」の習作もこのコーナーに、完成版の写真と並べて展示してあり、面白かった。

私が抱いている画家・マネ像は、都会のクールな人間観察者、というイメージなのだが、こんな軽妙で分りやすい作品もあった。
展覧会の解説では、この頃、自然主義的な作品を描いていたとのこと。

Pic05_3

「ラティエ親父の店」 トゥルネ美術館蔵

晴れた日、オープンカフェでグラス片手に女性を口説く伊達男。
もう一方の腕は、さりげなーく女性が腰掛けている椅子の背に回されている。
少し離れて、注文をとりにいくタイミングを見計らっているようなギャルソン。
パリのカフェの“あるある”な光景?
なんだか微笑ましい。


このコーナーで、不思議と、目と心が惹きつけられたのが、この小品。Pic06

「レモン」 オルセー美術館蔵

鮮やかなレモンが黒い皿に置かれているだけで背景はない。
小品なのに、不思議と目をひく。
多くの鑑賞者が長く立ち止まっていた絵だ。
もちろん、私も。
晩年、病で歩行が困難になったマネは、身近な画題を好み、特にレモンは良く描いていたそうだ。
マネといえば、人物画のイメージだが、このような静物画も描いていたことを、初めて知った。
ミニマムで静謐な作品。
この時のマネの心境を映したものなのだろうか…。


今まで、あまり多くを観ることがなかったマネ作品を間近に見ることができて、作品の背景と彼の画業の歩みを知る機会を得て、本当に充実した時間だった。
ちょっと大げさな表現だげれど、私にとってのマネを“発見”した場だったような気がする。
マネ・マニア(?)の方々はもちろん、私のようなマネ初心者も楽しめる内容だった。
まんぞく、まんぞく。
さすがに開館記念展。
三菱一号館美術館の、並々ならぬ力の入れようや熱意がしっかり感じられた。
今後の企画にも期待しています。
(それにしても、オルセーのお宝の多くが来日しているなあ。六本木のほうも早く行かなくては…sweat01


鑑賞後はミュージアム・ショップ「store 1894」へ。
企画展の特設スペースでは、絵葉書や文房具のほかに、エコバッグやTシャツなどのオリジナルグッズを販売しており、大盛況。
そして、常設コーナーは、オシャレで可愛いステーショナリーやアクセサリー、アート関連書籍などのコンセプト・ショップになっていて、こちらも立錐の余地がない混雑ぶり。
いろいろ気になるものがあったが、もう少し空いている時にゆっくり見たいので、今回は何も買わずに一通り見ただけで通過。

それにしても、ブリックスクエア全体が大人気で、三菱さんホクホクだろう。
あの世で岩崎弥太郎も笑顔になっている違いない。happy01

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