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2010-07-12

『龍馬伝』第28回「武市の夢」~だったら、そうなんでしょう。

「この時から龍馬は、あの坂本龍馬になっていったがぜよ。」(by 岩崎弥太郎)

「だったら、そうなんでしょう。」 ( by  鷲津政彦)


確認する気力が無いので、うろ覚えの記憶で申し訳ないが、『龍馬伝』が始まる前の宣伝スポットで武市半平太に与えられたキャッチフレーズは
悲運の革命家(または革命児?)
だった。

今夜の第28回、第2部最終回を観て、私の脳裏にそんな言葉が浮かんだ。
放送日が参議院選挙の日だとか、サッカーのワールドカップ決勝(現地時間で)だとか、大相撲名古屋場所初日だとか、そういう注目されるイベントと日にちが被るから、だけではない。
『龍馬伝』での武市半平太の最期、いや、最期に至る経緯があれでは、あまりに酷い、酷すぎる、という思いからだ。


『新選組!』での山南さん(堺雅人さん)の切腹の時のような、全国のファンから助命嘆願がNHKに送られるというような「えー?」な現象も起きず、武市半平太は逝った。

武市の最期の日の様子は、牢番への感謝の言葉や三文字の切腹など、恐らく記録に残っている半平太の姿に近づけて描かれていたのだろうと思う。
武市半平太殿は、立派にお腹を召された。
毅然とした、そして凄絶な、武士らしい姿であった。
そして、最後まで愛妻・富さんのことを大切に思い続けていた。
サムライ半平太としては、ちょっとスウィートすぎる手紙だったが、まあ、これくらい我慢しよう。(偉そう)
目頭はジワッと熱くなったけれど、山南さんの時にのように、感情が内側から津波のように高まって押し寄せてきてしまって滂沱の涙を流してしまうような、みっともないことにはならなかった。

山南さんに対する気持ちと武市に対する気持ちが、恋する乙女(ツッコミはなしでよろしく)と祖母兼ウオッチャーとして、という大きな違いはある。
しかし、私の気持ちを冷めさせたのは、なんといっても前回であきれ返ったところに追い討ちをかける今回のアレでナニな仕打ちの数々。
もう、怒る気力もない。
ただ、茫然自失、脱力している状態だ。

番組HPや『ウィークリーステラ』を見て、たいそうイヤーな予感はしていたのではあるが、゛まさかあそこまで龍馬を持ち上げるエピソードにされるとは。
そして、切腹に至る展開が、全く納得できない。
史実通りでなくてはいけないとは言わないが、経過があれで、最期だけ立派に仕上げても、納得できんぜよ。
大殿様との対話も、龍馬と弥太郎との対話も、頭を抱えてしまった。
とにかく、武市半平太が言ってはいけないセリフが出るわ出るわ。
もう、私の半年を返して!状態だ。
・・・・・・、ある意味、本当に龍馬が起した奇跡ぜよ。


そして、脚本家先生が、「武士道」と武市が勤皇党を結党した動機を、恐ろしく誤解しているか、あえて無視しているらしいせいで、半平太の侍のとしての尊厳が最期でまた崩されてしまった気がする。
武市半平太が、吉田東洋暗殺を自白、それも大殿さまが牢屋にフラリと現れて地面に座って、自分を褒めてくれたから自白???

「ふざけるなあっっっ!!!」 (by 鷲津雅彦)


あー、私も久しぶりに、新渡戸稲造の「武士道」を読みたくなりました。
『武市半平太伝』と一緒に買うつもりだ。
読書意欲を高めてくれたフクダ先生に感謝ぜよ。


せっかく、武市半平太という複雑で陰影に富んだ人物を、物語前半の中心人物として取り上げたはずなのに、結局は、武市の勤皇党盟主としての働きと社会的歴史的意義は殆ど描かれなかったし、人間的に弱い面ばかりを描く時間が多すぎて、人間が誰しももつ光と影のバランスが悪い印象が残り、彼の複雑な内面が表されなかったまま終わってしまったのが残念。
それでも、武市半平太に心を寄せて観続けられたのは、大森南朋さんの、時に熱く、時に繊細な、素晴らしい演技が゛あったからだ。
同じく、今回でラストだった、以蔵役の佐藤健さんも、本当に素晴らしかった。
以蔵が最期に思い浮かべたのが、なつとの時間であったのは、せめてもの救いだった。
お二人には、心からの賛辞を贈りたい。


気持ちが萎え気味なので、このまま日が経つと何も書かずに終わりそうで、とりあえず、粗しぼり感想もどきをアップしてみた。
少し冷静になれたら、加筆・修正したものを投稿し直すかもしれない。

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『龍馬伝』黒半平太推進委員会」カテゴリの記事

コメント

il||li _| ̄|○ il||liいやはや涙腺決壊いたしましたわ。。。
ワタシは武市様役の大森さんにわずかに鷲津さんの面影を見出そうと龍馬伝を見始めたミーハー視聴者ですが、作品の面白さもあってけっこう見ました。
従来の大河とは大きく異なる斬新な構成や演出で違和感を持った大河ファンも少なくなかったと思いますが、見始めると最後まで見てしまう力がありました。
見た回の美冬さんの解説を読ませて頂くのも楽しみでした^^

そうはいっても来週から「鷲津さん似の苦渋の表情をたたえた武市様」がもうお隠れになったからには
『篤姫』の家定様がお隠れになった時みたいにパタリと見なくなるかも?
いやいやこれからが真の龍馬伝の始まりですよねshine

やられたあああ
雨に打たれる片手のアップはトラウマなんだよー
トミさんより泣いてるワスケに涙
ワスケも退場でしょうか
残念…

アンさん

私も「ハゲタカ」つながりで「龍馬伝」を見始めたクチですが、期待が大きいゆえに、ついつい文句モードになりがちで…ちっくと反省もしてます。sweat01

>>来週から「鷲津さん似の苦渋の表情をたたえた武市様」がもうお隠れになったからには『篤姫』の家定様がお隠れになった時みたいにパタリと見なくなるかも?


確かに、武市さん亡き後は、モチベーショはfガタ落ちかも…。
でも、斬新な演出や渋いキャスト、素晴らしい美術など、本当に力と心意気が感じられて、ひきつけられますね。
あとは、もっと主人公の人物と人間関係を掘り下げてくれて、龍馬の成長を見せてくれるような脚本になってくれることを期待しています。

なかりんさん

いらっしゃぃませ。コメントありがとうございます。

>>雨に打たれる片手のアップはトラウマなんだよー

た、確かに…武市さん切腹と同時に豪雨が降りだしたときには「大友さん、雨男だなあ。(違)」とつっ込んでしまった私をゆるしてつかあさい。

和助の登場も第28話までとなっているようですね。
小市さん、お疲れ様でした。
こうして、第3部から新しい物語が始まる…のかしら?

はじめまして~。
たまたま通りかかった者ですが・・・

・ハゲタカ&鷲津ファン
・龍馬伝の武市半平太の描き方にイライラ
・ハゲタカと外事警察は息できない夢中だったが、チェイスは突っ込みどころ満載だった(笑)
・ゲゲゲの女房を楽しく鑑賞中
・美術館がお好き

・・・なところなどが、もしかしたら自分と似てるかもー!!
と勝手に嬉しくなってカキコミしてしまいました。
突然すみませんでした。これからも時々のぞかせてもらいます!

>なつみかんさん


いらっしゃぃませ♪
コメントありがとうございます。

うわー、本当に好みが似てますね!
とっても嬉しいですhappy01

なつみかんさんのお宅を、ちっくとのぞかせていただきました。
後日、ごあいさつに伺いますね。

私は自分が無芸大食なので、創造的なお仕事をしていらっしゃる方々に憧れがあります。
憧れの対象になるような方から、似ているかも、なんてお言葉をいただけて光栄です。

鷲津政彦、素敵ですよね~heart01
私はファン歴1年あまりの新米ですが、すっかり鷲津に時間を奪われております。
主に、そんな様子を書いているので、あまり役に立たない記事ばかりですが、お気が向いた時にでも、また遊びにいらしていただけたら嬉しいです。


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