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2010-07-18

再びの『龍馬伝』第28回で毒の吐きおさめ?

11日に観た『龍馬伝』が、よーわからんぜよー、なことだらけだったため、気持ちの整理がつかないままになっていた。
すっきりしたいので、 辛いけれど、もう一回観て腑に落ちるようにしたいと思ったし、可能ならば、短めに追加の感想を記事にして毒を吐き終わりにしたいとも思っていた。
(毒を吐くこと前提ってのも、どうかと思うけど…sweat02)
しかし、今週は、仕事のほうで珍しく(?)考える力とか集中力を使い果たしてしまい、帰宅しても録画を観る時間も気力も足りなかった。
堺さんの主演ドラマも観なきゃなんないし。(義務ではない、愛です。)

そうこうしているうちに、もう土曜日だよーー!
朝からあちこち出かけて用事を済ませ、午後一時過ぎに地元の家電量販店へ。
ヘッドがイカレてしまった掃除機を買い替えるという中規模事業(笑)だ。
現地で夫と落ち合うことにしていたのだが、少し早く着いたので店内のテレビ売り場でブラブラしていると、なんと『龍馬伝』の再放送が始まったじゃあーりませんか!
超大型テレビの前に仁王立ちになって余計なことを色々してくれている龍馬くんを睨みつけていると、店員さんが「こちら、お買い得でございますよ。」と言いながら横から近寄ってきた。
だが、龍馬に向けていた目をそのまま彼に向けてしまったため、彼は小さな声で「何かございましたら、お声をかけてください…」とつぶやきながら後退していった。

そんなわけで、無事に掃除機をゲットして、帰宅するとすぐに録画してあった第28回を観たのであった。

私は超×3回くらいの雑な人間だ。
決して謙遜などではなくて、自他ともに認める真実である。
なので、ドラマを何回も観て感想書くなんていう真面目なことは、決してしない。
そんなアバウト上等!な私が、珍しいことに、一回観たドラマをまた観ようという気持ちになったのは、なんでああなったのか良く理解できずに入り込めなかったのだから、理解できて納得できれば感情移入して観られるのかな?と思ったからだ。

で、もう一度みて、どうだったかというと。

やっぱり、わからん。
腑に落ちてこない。
なんで、こうなるの。

……ではあるが。
前記事を書いた時は、怒り疲れたり、がっかりしたり、そして武市半平太の最期に没入できなかった自分の冷血さが、祖母としては悲しくもあった。
なので、良かったところを前面に出して書いてみよう。

容堂と武市の牢内対面シーン。
容堂の目的が何かは私には結局、不明なままだが(アル中の爺さんが愚痴を言いに来たのか?)、二人の場面は緊迫していて見ごたえがあったのは確かだ。
近藤さんも大森さんも、互いの出方を、全神経を張り詰めて感応しあいながら演じている感じだった。
濃密なお芝居により、理性がねじ伏せらてしまい、なぜ、その自白しちゃうの?以蔵や他の勤皇党員はなんのために拷問に耐えてきた?という疑問や怒りが薄まるのがすごい。
この後の武市、弥太郎、龍馬の別れのシーンもそうなのだが、役者の名演熱演に、脚本のボロが見えにくくなっていた。
役者の力ってすごいぜよ。

半平太の最期を聞き、手紙を読んだ富さんが本当に素晴らしかった。
決して泣き崩れたりせず、夫の分まで生きると静かに語る
凛とした姿。
だから、半平太からの手紙も、あれほど甘いものではなく、立派なサムライの妻として毅然として生きていって欲しい、というような一文が入っていて欲しかった。
いまどきの愛情表現と同じにする必要はなかったんじゃないかな。
このことに限らず、この脚本は、あらゆることを現代的価値観のもとで、単純明快に、表層的に描こうとする。
そうしないと、視聴者にはウケないのだと思っているからだろう。
物語とそこに生きる人物の深みは、舞台の時代の空気や、複雑さや陰影に富んだ人物造形から生まれると思うのだが。
視聴者のリテラシーを、もう少し信用して欲しいものだ。

武市半平太の切腹シーン。
武市が白い裃姿で牢から出ていくところに始まり、大森さんの所作がすべて綺麗で惚れ惚れした。
何よりも私が心をつかまれたのは、切腹直前の諦観に満ちたような目の表情。
ドキッとさせられた。
白い装束に紅が広がって、土砂降りの雨が半平太を濡らす。
大友さん渾身の場面だろう。
ここだけ切り取って観れば、サムライとしての誇りを貫けた美しいシーンだったと思う。

だけど、やはり、切腹こに至る経緯かどうしても飲み込めない強情な私であった。
武市が勤皇党を結党した動機の中には、表看板の攘夷の裏に、下士という身分を撤廃したいという思いもあったのだと私は想像していた。
なので、容堂が牢に現れて自分と同じ地べたに座って「長宗我部の者でなければ可愛いがっていたのに」みたいなことを言われて感激しているのを観て、「えっ、それはちゃいますがな!」と突っ込んでしまった。
結局、容堂と半平太の思いは交ることがなかった、という意味しかあのセリフからは汲み取れなかった私は、頭が固すぎるのだろうか。
あんなことを言われたら、あそこで半平太は、自分の思いが通じなかった無念に静かに怒りを燃やし落涙でもするのかと思ったんだが。
あれだけ「大殿様と会わせてつかあさい!」と言っていたのだから、あり得なくたって、最期に直接対決(?)があったっていいんですよ、別に。
ていうか、会うんだろうなー、とは思ってた。
だけど、信念を曲げられない半平太さんは、会って決裂するんだろうと勝手に想像していた。
史実より以蔵と武市の関係をキレイに見せるために、あれだけ自分の正義と信念を貫き続けた武市が、大殿さまに認められたからって、自白ってさあ……それはないよなぁ…。
どんなにヘタレに描かれようとも、彼の信念、彼が信じる正義はブレていないのだと思って応援してきた私には、あまりにもショッキングだった。
今まで半平太が表現してきた大殿さまheart01は、あくまでも土佐の象徴としてとの容堂への愛だと解釈していたのだけど、まさか生身の容堂にあんなにメロメロとは(泣)。
武市先生は、最愛の(!)大殿さまに「良い家臣」と認められるために、勤皇党の活動をしてきたわけじゃなかっはずでしょぅ?
容堂は決して、土佐勤皇党を認めたのではないと思うんだけどなー。


「伝わらない愛情もあります。」 (by 鷲津政彦)

ということを思い知らされた半平太の無念と、蔑まれてきた下士であっても誰よりも立派な武士であるという矜持を見せつける意味での、三文字の切腹だったと、私は思っているので、やっぱり納得いかんせよ。

色々と毒を吐いたけれど、武市半平太を演じた大森南朋さんの素晴らしいお芝居は、本当に心に残るものであった。
半平太のいない『龍馬伝』に対しては、正直なところ今までよりも熱意が冷めてしまっているが、異常にカッコイイ高杉晋作は気になるし、かつては熱烈な半平太信者だったのに影も形もなかった中岡慎太郎が、どのように突然登場するのかも気になるところだ。


第3部は、気楽に観ていきたい。
感想も、たまーに書くかもね。

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『龍馬伝』黒半平太推進委員会」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰でっす。

>何よりも私が心をつかまれたのは、切腹直前の諦観に満ちたような目の表情。

あの、南朋さんの演技はホントすごかったです。人は最期にあんな顔をするのかと、そう、思わせてくれるような演技でした(パチパチ←決して茶化してはいませんよ)

和助との別れのシーンのセリフだけ、文語調だったので気になったのですが、あのセリフは半平太が遺したセリフそのまんまなんだそうですね。
ここが、ステラに書いてあった、南朋さんがこだわってセリフを変えてもらったとこなんでしょうね。

ところで、一つ気になったのですが、「三文字の切腹」って聞いてたけど、確か4回刀を入れてたんだけど…(私の勘違い??)
一回多かったのはあえてそうしてたのかな?
う~む…

そういえば、第3部まだ全部みてません(←おいおい)
高杉晋作が楽しみですゎ
ところで「シーズンⅢ」ってアメリカのドラマみたいですな(笑)

ではまた~

いらっしゃいませ~♪
コメントありがとうございます。

武市さん最期の日、南朋さんの半平太は本当に素晴らしかったですね。
少し時が経って、今は『武市の夢』の回は、製作陣も各キャストも一丸となって武市半平太のラストを盛り上げるために力を結集した、いわば“さよなら半平太フェスティバル”だったんだなぁー、と思えるようになりました。

だって、武市さんが会いたかった容堂と龍馬に会えたし、大殿さまからはアドリブで脇差を拝領できたし、切腹の時の白装束は美しく、さらには大友組名物(なのか?)土砂降りまでサービス。
製作サイドの思いが、全部納得できたわけじゃないですが、とにかく半平太さんの最期は南朋さん自らが希望されて入れてもらったという、あのセリフも含めて、本当に侍らしく凛として美しく、かつ凄絶なもので、感服しましした。


>>一つ気になったのですが、「三文字の切腹」って聞いてたけど、確か4回刀を入れてたんだけど…


と、いうことで、今、再生してみてみました。
私が観た限りでは、最初に刀を腹部にあてたと思われる動作の後、ぐっと入刀(ケーキかい)したのは、やっぱり三回みたいですけど…。
当然ですが、手元は映らないので、そうじゃないか、という程度で自信はないですが。
いずれにせよ、ふつうは痛みと出血のショックで失神してしまうそうなので、武市半平太の精神力の凄さは我々の想像が及ぶところではないようです。
そして、あれだけ凄絶な切腹シーンを日曜夜に放送した製作陣の勇気も素晴らしいです。

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