« ランチ@はん亭(新丸ビル店) | トップページ | 府中の森で見つけた小さな秋♪ »

2010-10-18

『龍馬伝』第42回「いろは丸事件」~紀州踏んだり蹴ったり

ちっくと違う番組の話に寄り道から。

『龍馬伝』第42回を見終わって、食事の後片付けをしていたら、夫が観ているNHKスペシャルの音声が聞こえてきた。
引寄せられるように、片付けを早々に済ませ、テレビの前に座った。


NHKスペシャル 『貧者の兵器とロボット兵器』

アフガニスタンでのタリバンの自爆テロの悲惨さと、対する米軍のロボット兵器投入を描いたもので、非常に重く、やりきれない内容であった。
内容もさることながら、私がついつい(?)最後まで観てしまったのは、全編に流れるナレーションにひきつけられたからだった。
淡々と、やや平板に“憎しみの連鎖”が生む悲劇を語る声。
田中泯さんの声であった。
決して過剰にならずに,、静かに語られるので、現実味と重苦しさが増した。
やはり、天才じゃき。(違)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

さて、本題。
今回も面白く観られた。
でも、時間が無いので、いつも以上に粗い感想です。


龍馬の有名なエピソードのひとつ、いろは丸事件に一回を費やし、龍馬の交渉術の巧みさと、したたかさを前面に押し出していて、坂本龍馬ファンも納得の出来だったのでは。

海援隊だけでは歯が立たない相手なので、後藤を引き入れて彼の政治力を利用し、会計担当の弥太郎の頭脳と負けん気をフル回転するよう追い込み、情報発信や世論操作を行い、理論武装もきっちりしたうえで、裁定者として第三者の権威も味方につけるなど、鮮やかな手腕。
もちろん、実は衝突事故では、いろは丸に非があった説もあるとか、龍馬たちが賠償金を水増し請求するために積荷に金4万両があったと虚偽申告をしたとか、薩摩がかなり後押ししたとか言う事情はスルーしていた点は、史実至上主義の方にはご不満だろう。
でも、大河ドラマはドキュメンタリーじゃなくて史実を下敷きにした創作だから、今回みたいに面白くて流れもスムーズで納得感があれば、良いと思うけれどねえ。
まあ、弥太郎びいきな私としては、どうせ弥太郎が賠償金をふっかける役回りこするのなら、もっと弥太郎の有能さと奮闘を丁寧に描いてあげて欲しかったと思うけれども。
なんだか、ずっと怒鳴ってバタバタ歩いているだけで、彼の力量と活躍が伝わらず、龍馬と後藤の力だけで紀州藩から賠償金をせしめたように見えるんだもの。気の毒。


今回は、交渉場面が肝で、役者さんの微妙な表情と動き、加えて演出効果で駆け引きを語らせなければならない。
龍馬、後藤、紀州藩・茂田については、そのように描かれていたのだけれど、あまりに他の人たちが怒鳴ってばかりなのが勿体無かったと思う。

その中で、龍馬は終始どっしりと落ち着いて低い声で語り、時には不敵な笑みを浮かべたりして、すっかり貫禄が出ていた。
最終交渉の場で、エゲレス海軍提督(この人まで怒鳴ってましたけど…)を連れてきてくれた後藤に目礼し、後藤もアイコンタクトを受けたところなんかも、双方が胸襟を開いていないながらも共闘関係を冷静に認め合っている感じで良かったと思う。
龍馬も後藤も、周囲がうるさい中、格が違うぜよな感じをかもし出していて頼りがいがあった。

とはいえ。
清風亭の時といい、龍馬が一足飛びに大した男に成長した姿を突然に見せられると、唐突感や違和感がある。
展開がスピーディーでうまく流れてまとまっていたので、観ているうちに、「ま、いいか。」とは思えたが。

でも、龍馬に商家の血が流れているとか、長崎商人のしたたかさから学んだとか、多くの大物と面談して自身も成長したとか、そういう薄い伏線を見ている側が思い出して各自で補完するだけでは、やっぱり突然の策士ぶりは、「どうして急に…」と思ってしまう。
第3部で「Nagotiator」と銘打ったわりには、熱意と勢いだけの交渉(というかゴリ押し?)ばかりだったものだから、龍馬の交渉力については、助走無しでの大ジャンプの感じが否めない。
ま、時間が足りないし、とにかく、ラストに向けて、主人公を盛り上げないとね。
龍馬は、皆の“希望 hope”だそうですしね。



さて、『ハゲタカ』ファンの期待を背負ってご登場の飯島、いや紀州藩勘定奉行・茂田役の中尾彬さん。
アキラ・ナカオの必須アイテム、マフラー巻いてましたなcoldsweats01

紀州の梅干しをしゃぶって料亭の座敷で待っているということはなく、「紀州藩は賠償金として八万三千両を用意した。口出し料込みの大判振る舞いや。」も無しでした。残念。(当然だ)
そりゃ、口出し料込じゃ、象ちゃんが本性出してキレますがな。

飯島色は薄くとも、登場するだけで画面に重厚さと緊張感が出て、さすがの存在感という点は、『ハゲタカ』同様の中尾さん。
単なる態度デカイおっさんじゃないのよ。(すみません…)
セクスィーヴォイスも炸裂ざんす。
中尾さんが時代劇に登場、しかも成敗される役職ナンバー1の勘定奉行役だなんて、ものすごーく悪そうで(違うって)、渋くて良いです~。
しかし、大藩とはいえ、勘定奉行クラスであの濃厚さ、重さ。
殿様クラスでも良いのに~。
今後の出番はあるのでしょうか。
もっと観たいわ…。

それにつけても、茂田様以外は、予想通りに紀州の皆様が絵に書いたようなアホで小物な悪役。
龍馬がヒーローの作品だし、『龍馬伝』ではなんでも白黒、善悪、にしたがるし、龍馬に敵対する者は価格破壊されるから、ある程度は仕方ないけれど、ちょっと明光丸の皆様が安すぎる悪じゃございませんか。
徳川御三家の大藩であることを笠に着ているというのは当然の設定としても、全般的に諸々安すぎる。
“腐った幕府方”を強調したくて安くアホに描いているのだろうけど、龍馬が命の危険を感じながら厳しい交渉をする大きな相手として、あれじゃなあ…。

この先、幾つもの巨大な影に追われ、呑みこまれそうな龍馬の闘いを描くなら、正体不明の相手の不気味な怖さを静かに描くほうが有効な気がするけれど。
その敵の一角である紀州藩を、安くしちゃってガッカリ。

なんたって、最後の立ち回りで脱力。
なんすか、あれは。
お安い娯楽時代劇かい。
坂本龍馬といえば、海辺に立っている姿が格好いいというのがデフォルトだから(笑)、二時間ドラマよろしく海を見下ろす崖っぷちに立っているのは別に良いんですよ。
強風の中で贔屓の芸子と密会したり酒を飲むのも、意味が分らないけど、作戦に一役買ってくれた御礼を言うためと理解もしよう。
だけど、そこへ紀州の覆面侍、それも某官房長官が流行せたらしい(違)“柳腰”ならぬ、へっぴり腰の連中に襲撃されるって、どうよ。

紀州といえば、吉宗のお庭番・根来衆はどうした!?
ってのは置いといて(自分が娯楽時代劇の見すぎ…)

なんで自分たちで襲撃するかなー。
普通、もっと「才谷梅太郎」の身辺を調査してから、抹殺の手段を考えるんでないかい。
せめて金で人を雇うくらいのことはせんのか。


…あら、また突っ込みモードになってしまった。

さて、土佐藩の別働組織(?)の海援隊が紀州藩との交渉に勝ったのを受けて、いよいよ、容堂公が動き出すらしい。
次回以降、京都でコッテリ濃い面々により、腹黒い政治的駆け引きが展開されるのだろうか。楽しみ。

次回は船中八策。
実は中岡慎太郎が発案者説も有力だけれど、もちろん『龍馬伝』では、龍馬が全部一人で思いついたことになってるに決まっちょるだろうな。



そして、次回のお楽しみ、ミッチーshine登場。
薩摩の頭脳こと大久保さん、いきなり龍馬暗殺指令者候補として登場っぽいですがな。
ミッチー+薩摩弁がどのような感じかも気になります。
新選組も再登場らしいし、いよいよ龍馬を消したい人々が出揃ってきましたね。

龍馬最期の日まで6ヶ月。

« ランチ@はん亭(新丸ビル店) | トップページ | 府中の森で見つけた小さな秋♪ »

『龍馬伝』第3部~」カテゴリの記事

コメント

連投すみません。

来ましたね大久保ミッチー!なんか西郷さんが貫禄がありすぎるので実際の西郷どんと大久保どんの年齢差約二才としてもミッチーと克実さんの8才差を考えてももう少し老成したメイクや声にして欲しかったと思いました。日本沈没のようにヒゲをはやすとか(明治時代の写真のあの立派なカイザルヒゲはいつからはやしたんでしょうか?)とは言ってもまだ予告編だけですけど。

wikiで調べてミッチーと鷲津は同い年!とびっくりしたのは内緒じゃ。

ところで日曜日の平城京のBSの番組で瀬川くんが出ていましたが、45日の時よりもなれて(馴れて?慣れて?)いて何か違うと思いながら見ていましたが、萌の部分が足りなかったのか気がつく寝てしまったようでフィナーレでせんとくんが踊りを踊っていました。結構上手いなと思いました。

>むぎこがしさん


連投、ありがとうござます。
拙宅は寂れがちですので、こうして、お声掛けいただけると本当に嬉しいです♪

大久保ミッチー、予告編ではちらっとでしたので、全貌が楽しみですね。
西郷どんとのバランスは確かにナニですが…。
まあ、『龍馬伝』では、役と俳優の年齢は離れてて当然のようなので、そのへんは心の目で観てねwinkってことなんでしょうね。
とにかく、次回に注目ですね。


>>日曜日の平城京のBSの番組で瀬川くんが出ていましたが


まあ、見逃しましたわ!

番組表を見て、ちょっと気になってはいたのですが。
瀬川くんたら、すっかりNHKっ子ね。


>>萌の部分が足りなかったのか気がつく寝てしまったようで


やはり、泉くんが出ていなかったからでしょうね。(笑)
そして、せんとくんに起された、と。sweat02


後藤様は味方にすると頼もしいですね
次回、やっぱり公式では中岡が「龍馬すごーい」になるようです(あぁ…)
マークスの山は嬉しいおじさま祭であります
加入してないけど…
WOWOWは微妙にハゲタカキャストで誘ってくるなー

>なかりんさん


いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます。


>>後藤様は味方にすると頼もしいですね
>>次回、やっぱり公式では中岡が「龍馬すごーい」になるようです(あぁ…)


後藤様を敵に回したくないですね。
凶暴だし。(笑)
番組HPを久々に観てみました。
…わあーん、中岡さん、龍馬age要員決定!?


『マークスの山』のキャスト…これはかなり魅力的ですねえ。
高良くんも大杉さんも、働いてますなあ。
そういえば、石黒さんは『新選組!』で桂小五郎だった…。
私も加入していないので、次回の無料放送をチェックしてみたいです。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/114892/49776613

この記事へのトラックバック一覧です: 『龍馬伝』第42回「いろは丸事件」~紀州踏んだり蹴ったり:

« ランチ@はん亭(新丸ビル店) | トップページ | 府中の森で見つけた小さな秋♪ »

フォト

超お手軽ゲーム

最近のトラックバック

無料ブログはココログ