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2010-11-02

『龍馬伝』第44回「雨の逃亡者」~イッテミタイナヨソノクニ

あー…。
今回の内容…。
なんだか、脱力……。

最初から最後まで気が乗らず、「なんだかなぁ~」と、加藤あい…じゃなくて、阿藤快さんみたいになっていた私…。
そういえば、阿藤さんは、沢村惣之丞を演じられたことがあったと、wikipediaに載っていて驚いたぜよ。

それはさて置き。


むううーー、もう44回なんですよ。
あと4回なんですよ。
残り時間わずかな中で、描くべきことが、まだ沢山あるのではないかと思うんです。
ついに、龍馬暗殺犯が、カピバ…失礼…、亀さんだということも公にされて、NHKも最後の盛り上げに頑張る時期のはずですよ。

それなのに。
なんだか、どーでもええことに時間を費やした回のように思えてならない。

史実であるイカルス号事件(英国水夫殺人事件)をメインにして、、隠れキリシタンの芸子・お元の始末(!?)をつけるための創作パートをサブエピソードとして絡めていくのかと予想していたんですよね、私は。
外れました…。
イカルス号事件がきっかけで、龍馬が更に諸方から狙われることになり、龍馬暗殺に向けて緊迫感が増したりするのかしらん…と思っていたのだけれど、見事に外れました。とほほ…。

そちらはサクサクと真犯人が見つかり、長崎奉行の龍馬に対する思惑も露呈し、龍馬のオーラがまばゆい土下座攻撃に英国公使も折れ、龍馬の代わりに海援隊の代表として奉行所に拘留されていた惣之丞も無事に帰還し…という感じで終了。


お元がキリシタンであることが露見して奉行所に追われ、龍馬に救われるまでの話に随分と時間を割いていたのだけど、どうも、このパートが私の脱力の原因らしい。
お元っていったい何の役割があるの? 必要なの?
と疑問に思い続けて終わってしまった。

四大ヒロインとやらを前面に押し出して、男くさいだけのドラマではなく、若くて可愛くて演技力もある女優さんたちが活躍しまっせ!というのを視聴者にアピールしてきたのだろうけれど…うーーーん、そのために、ムリにお元というキャラを創ったツケが回った感じだった。
お龍と並ぶ物語後半を彩るヒロインとして宣伝したものの、脚本が彼女を深みと陰影ある人物として描ききっておらず、陳腐な設定をくっつけてしまったため、感情移入できなかったのだ。

当時の長崎での隠れキリシタン弾圧を龍馬の活躍に絡ませて、信教の自由も含めた「皆が笑ってくらせる国」創りを龍馬が目指していったのだ、という流れにしたかったんだろうなあ、というのは分かる。

龍馬は皆の「希望」だというのが、第4部のテーマなんだろうから、幕末維新の志士達だけでなく、虐げられている庶民の希望の星・龍馬でもあったというように描くためのキャラクターなんだろうな、とは想像できるのだけど…。
うまく機能していたのかどうか、ということに関して、生意気を言って申し訳ないが、私は懐疑的。

だって、その為には、観ている側が感情移入できて、「お元ちゃん頑張れ!」という気分が自然と湧き上がる人物像であってしかるべきなのに、お元に対して私は一切、そういう感情が湧かなかった。
弥太郎に酒の勢いで身の上話をした時も、あまりに陳腐なことを言わせる脚本に驚いたし、龍馬に彼女が語る「こんな国大っきらい」という台詞も、お元の人格を下げるようで、嫌な感じがしていた。
自分の境遇を恨み、自分自身を憎んでいるような人だったら、気の毒とは思っても、そこ止まりであって、彼女を応援して幸せになって欲しいとは、龍馬も観ている側も思わないんじゃないかしら?


芸者になった経緯が辛いもので、禁断の異教にすがるようになったとしても、現在のお元は、丸山でも指折りの売れっ子芸妓。
もっと聡明で今の自分に誇りを持っている芯の強い人物として描いて欲しかった。
辛い過去の記憶も秘密を抱えている苦悩も、誰にも見せないで、しゃんと背を伸ばして芸を磨いている矜持の高い一流の芸者であって欲しかったな。
そして、密かに皆が幸せになれるようにマリア様に手を合わせる…みたいな。(妄想しすぎ…笑)

彼女に陰影を持たせて丁寧に描く時間がないなら、最初から龍馬との関係に色めいたムードを半端に匂わせたりしないで、はっきりと龍馬と海援隊のサポーターとしての役割を持たせて描いていたほうが、ずっと魅力的だったのではないか。
あくまでも、龍馬の人柄に好感を持ち、彼の考えに賛同して助力する、影のサポート役を買って出るような、賢明で気風の良い素敵な女性として描いてくれていたら、もっと応援できたし、龍馬との関係も物語での役割も、ハッキリして、存在感がで出たのじゃないかと思うのだ。
そういうお元を、蒼井さんが演じていたら、私は魅力を感じて、お元を応援していたと思うなあ。

ここまで書いて、ふと思ったのだけど、制作陣としては、お元に、木戸孝充の妻となった芸者・幾松のイメージを混ぜたかったのかな?なんて思ってしまった。
だとしたら、聡明で肝が太くて格好良い幾松姐さんとは随分とかけ離れてしまって、中途半端で安易なキャラになってしまって、失敗だったのでは…。
 
ともかく、蒼井さんの熱演が勿体無い。
巧者であり曲者でも有る香川弥太郎と互角に張るだけの力量と存在感がある彼女が演じたから、脚本が納得いかずとも、お元を観ていることができたのだ。


今回は、映像が流れていくのをボケーッと観ていたような、そんな感じだった。
観ていいる間も観た後にも、何の感慨も残らない。
ただ、どうでもいいような疑問ばかり残ってしまった。
ある意味、不思議な回だったかもね。


時間が経つと、忘れてしまいそうなので、どうでもいい雑な感想の切れはしを書いておく。
かなり、どうでもいいので、サクッと流し読みしてくだされsweat02



bomb土佐のセレブは格闘技必修?
大殿様に大政奉還を進言して、キックやら首絞めやらの技をかけられる後藤。
いつもは自分が弥太郎にしている寵愛のしるし(えっっ!?)を、なんと大殿様じきじきにしていただけるとは、名誉なことですろう。(違)
締め技をかけられても、ギブアップせずに進言を続ける後藤、しぶとい。
ますます気に入ったぜよ。
しかし、吉田東洋→武市半平太のときも思ったけど、土佐のセレブは武闘派ぞろいなのか、格闘技が必修なのか?
暴れん坊すぎやじゃないかい。


bombおんざろっく問題
大殿さまが手にしていた美しい切り子細工のグラスの中身はなんだったろうか…と、ランチ仲間のM嬢と話題になった。
さすが土佐藩の最高権力者、贅沢にも大振りな氷を入れた御飲み物だった。
鯨海酔侯が氷水を飲むはずがないし。
もちろん、今大人気のハイボールでもなかと。
焼酎のオンザロック?
薩摩に良い感情を抱いていないらしい容堂は、薩摩の焼酎は飲まないだろなー。
んじゃ、地元・土佐のお酒だね。
でも、焼酎は庶民の酒だろうし…。
ということで、「土佐鶴」じゃないか?という結論に。
どアホウな昼時の会話であった。
ちなみに、土佐鶴では焼酎「海援隊」も製造・販売しています。(笑)
以上、全く根拠のない、かつ、何も調べずに交わしたバカ話の内容なので、見逃してやってつかあさい。



eyeイカルス号事件の諸々


・『龍馬伝』の丸山って狭すぎ。
 いつでもお元が事件や需要人物に遭遇してるので、ちょっと笑う。

・龍馬の人探しセンサーは相変わらず優秀すぎる。
 もしかして、SPECなのか?(局が違う)

・真犯人をあっという間に探し当て、福岡藩が不祥事として伏せてもおかしくない(実際は事件発生後一年ほどは隠していた。)
事件の真相を探り出した海援隊(+弥太郎)の捜査能力は素晴らしい。
それに比べて、長崎奉行所はアンポンタン揃い、ということにしたいのかしらね。あんなに捕まえたがっている龍馬が丸山を大声張り上げて走り回ってても誰も気がつかないんだから。 
そして、その龍馬は弥太郎とバッタリ遭遇。
龍馬は味方にしか視認できないようにアンチバリアを使っているのか?(これも局が違う。)

・沢村惣之丞が格好良かった。 要潤さんも格好良かった。(笑)
男だねぇ~って惚れ惚れしたぜよ。
わあわあ言うだけの海援隊の仲間を宥める場面などは、龍馬が信頼を寄せて留守を預けるナンバー2に相応しい風情だった。
奉行所で端座して毅然と尋問に答えている姿に、在りし日の武市半平太を重ねてしまったのは、私だけではあるまい…。
第2部冒頭で、溝渕さんから鰹のたたきをせしめていた時の彼とは別人だ。

・パークスに土下座&「俺の話を聞け~♪」の御馴染の必殺技を炸裂させて、"説得"してしまう龍馬さん。
そして、自分たちの敵は共通だから味方同士っていう龍馬の言葉、あれって一見、筋がとおっていそうだけど、本当にそうなのか?
エゲレスをはじめとする列強にとって、龍馬たちが生み出そうとしている日本も、所詮は美味しそうな食餌に過ぎないのではないのか?
エゲレスの老獪な外交官たるもの、あのような青春じみた言葉にのるのだろうか。(疑いぶかい…)
志士達に肩入れしているグラバーは、英国人である前に、スコットランド人なので、政府を代表する立場のパークスとは、考えが違うところが多々有るのだろう。




thunder弥太郎の絶縁宣言
幕府に徹底的にマークされているのに目立ちすぎる行動をとるKY龍馬と関わっていれば、自分も危うくかなることを思い知られて、ついに「おまえは疫病神」「俺の前から消えてしまえ。」とぶちキレる弥太郎。
ごもっとも。
だけんど、弥太郎が龍馬暗殺の一報を聞いたときに、「わしゃあんなこと言うてしもうたがじゃ。許してくれー龍馬ぁぁぁ」とか泣き喚いてしまったりするのかもしれない。
うーーーーむーーー安直な予想ですまん…。



shipウミニオフネヲウカバシテ
さて、龍馬がパークスはんにおねだりしてくれたおかげで、お元は自分の神様に祈れる国に渡っていくことになった。

……イッテミタイナ ヨソノクニ…

その夢がかなった、ということなのだろう。
そして、龍馬が「皆が笑って暮らせる国」を創った時、お元は帰国したいと願うのだけれど。
その約束は果たされないまま、龍馬はいなくなる。

涙を滲ませ、でも微笑んで旅立ったお元。
文句モードでも、可愛い女の子に弱いオヤジ心を持つ私は、パークス公使が行き先でのことは諸々の手配をしてくれるだろうけど、異国で一人、どうやって生きていくのだろうか、生活費はどげするのでせうか、なんて余計な心配をしてしまったのであった。




そして、来週も心配な回じゃ。
サブタイトル「龍馬の休日」って、なんじゃこれ。
そんなに突っ込まれたいのか、鈴木さんは。

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『龍馬伝』第3部~」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、久しぶりのコメントです。
いつも読み逃げしちゃってすみません。。。

龍馬伝、私は第3部で脱藩気味でした:けど、美冬さんのレビューは毎回楽しみにしていました。
自分と同じように感じておられるな、と思うことが多いし、なんといっても面白い!
PCの前で必ず吹き出します。
真面目な文からオヤジギャグまで引き出しが多いんですねー。
ツボですlovely
レビューにひかれて、第4部で復帰していたんですけど、今回は気が抜けました。
なんか、違うなーと。
せっかく、売れっ子芸者さんを出したんだから、あんな愚痴っぽくしないで、実は秘密があるけど、華やかに明るく健気な女の子のほうが、お元ちゃんを好きになれましたよね。
池さんとのことも、唐突だったし、よくわからないキャラで、せっかく蒼井優ちゃんを起用したのに、ほんと勿体ないです。

>>加藤あい…じゃなくて、阿藤快さんみたいになっていた私…。

一瞬、( ゚д゚)ポカーン でしたが、すぐに気がつきました。
かとうあい→あとうかい  
ナイスなオヤジギャグ
私もオヤジ心を持っているので、ツボでした(笑)

あと一か月で阿部ちゃんと再会ですね。
それまで、脱藩しないでレビュー、おねがいしますぅ。
ぜひぜひ~~~wink
脱藩したら、いかんいかんいかんいかーーんsign03


>sawayanさん

いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます。


雑な感想を読んでいただけているとのこと、ありがたき幸せにございます。
感じたこと、思いついたことをボツボツと書いただけなので、読みにくいと思いますが…。
お読みいただいていると思うと、励みになります。
ありがとうございます♪


オヤジギャグにも反応ありがとうございます。(笑)

私、中身はオヤジなのでsweat01、ついついベタなことを書いてしまいます。
鈴木CPのことを言えませんなあ。(←『SPEC』の当麻風に)


>>池さんとのことも、唐突だったし、よくわからないキャラ


池さんとのことも、すっかり忘れられていたような…。
あれも本当に唐突で、なんのためのエピソードだったのか、不可解で…。
お元を可哀そうにするために作ったエピなんですかねえ。
お元のキャラは、色々と中途半端で勿体なかったです。


>>あと一か月で阿部ちゃんと再会ですね。


そうです!
待ち遠しいのですけど、大河より一回分が長いし硬い話なので結構観るにはハード。
でも阿部ちゃんが超カッコイイので楽しみ~

あと4回です。
観に行きますよ、『龍馬伝』の焼け野原をね。(←鷲津政彦の声で)

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