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2011-05-16

原美術館でアート&ランチ

ゴールデンウィーク中の平日、品川の原美術館に出かけた。
永遠の初心者美術ファンの私が、正真正銘の初々しい美術ファンだった十代の頃に、初めて現代美術に触れ、また、美術館の建築や展示空間にも興味をもつようになったのが原美術館だったと思う。
興味を持っただけで特に美術史の勉強もせず、ずうっと「ふんわり」と鑑賞しているので万年初心者なのであるが、まあ、これはモノグサ流美術鑑賞の道というとにしておこう。(笑)


若い頃は幾度も出かけた美術館なのだが、この十年余りはなんとなく現代美術の展覧会に行く機会が減ってしまい、また出不精に拍車がかかったこともあり、気づけば長らく訪れていなかった。
今回の訪問が十年ぶりくらいだったろうか。




原美術館
東京都品川区北品川4-7-25
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html



品川駅から徒歩で10~15分の静かな高級住宅街・御殿山にある高い塀に囲まれた洋館が、現代美術との出会いの場だ。
前庭のいたるところにも屋外展示作品があるので、庭のオブジェのみならず足元も見逃せないのだ。
(個別に写真は撮らなかったが…)

Hara02

開催中の「原美術館コレクション」で、懐かしい常設作品と再会したり、ご無沙汰している間に収蔵品となった作品や、普段は群馬県渋川のハラ・ミュージアム・アークの収蔵品庫に収めてある作品と初対面したりで、とても面白かった。


幸い、空いていたので、他の来館者とは廊下ですれ違うものの、お互いに様子を見て別の展示室に入っていたので、各展示を独占してじっくり見られた。
とっても贅沢♪

アラーキーの写真にしんみりし、束芋にゾクッとし、奈良美智に微笑み、ジャン=ピエール・レイノーには困惑して。
という感じで、感情のふれ幅が大きくて、体の奥で縮こまって固まっていた気持ちの一部のストレッチができたひとときだった。


個別の作品の詳細な感想は書かないが、相当に遅れはせながらの初対面の常設展示作品では、奈良美智さんの「My Drawing Room」を存分に観られたのが嬉しかった。
屋根裏部屋風の空間は、2004年に原美術館で開かれた奈良さんの個展の際に制作され、会期終了後もそのまま常設展示されているインスタレーション。
奈良さんが自身のアトリエを模して制作されたそうだが、おもちゃ箱みたいで楽しく、細部まで作りこんであって、見飽きない。
ちなみに、原美術館webサイト内「Door to Art」の「Library 03」で、2004年に奈良美智さん自らが撮影された「My Drawing Room」の動画が観られる。(Flash)
ご興味がおありでしたら、是非。⇒ こちら



展示を堪能した後は、中庭に面した「カフェ・ダール」でランチ。

この日は平日だったので空いていたが、それでも私たちのようなフツーの中高年や、モバイルPCを持ちこんで仕事をしているらしいスーツ男、美大生風メンズ、カップル風、オシャレ業界人ぽい外人さんなどなどで、テラス席が半分以上埋まっていた。

Cafe01

この日は少し暑かったので、とりあえずビール。
写真には映らなかったけれど、コースターのデザインまでもがスタイリッシュ。
気持ち良さそうなのでテラス席にしたが、日差しが気になるお年頃なのに、無謀であった……。(今さら後悔)

Cafe02_2

ランチプレート (1050円)。
仔牛肉とインゲンの煮込み、蒸鶏のガラムマサラマヨネーズソース、フィッシュ&チップス、スモークサーモンとハーブ風味クリームチーズのオープンサンド。
特に美味しかったのがオープンサンド。
大きくて厚みのあるサーモンは臭みがなく、なめらか。
全体的に、味も量も、お値段に十分に見合っている。
欲を言えば、1品は野菜料理が入っていると嬉しかったかな。

Cafe03

お料理をいただいた後は、カフェ・ダールの人気メニュー「イメージケーキ」(735円)を別注文。
開催中の展覧会の作品からパティシエが学芸員と相談して作りあげるオリジナルのケーキ。

今展覧会のイメージケーキはこちら。

Cafe04

なかなかのインパクトでしょ?
黒ゴマムースとベリーソース。

束芋の「にっぽんの台所」がモチーフかしら?
カフェの方に確認しそびれたので確信はないが…。
デザインは痛そうだが、お味は痛くなく(当然)、黒ゴマの香り高く、さっぱりめのムースで、ペロリといただけた。
ソースがもっとあつても良いかも……でもそうすると、血の海になるか…。


ケーキのモチーフとなったと私が思っているインスタレーション作品「にっぽんの台所」は、美術館2階の暗くて小さい部屋で展示されていて、入口前に「この作品は刺激が強いのでご了解ください。」というような説明文があり、ちょっとびびった。(弱気すぎ)
10年以上前の作品であるが、古さは感じない。
そして、良い意味で制作時の作者の若さが感じられた。
束芋の作品は、そこはかとないユーモアと同時に黒さもあり、シュールな作風なのだが、その色彩表現も強いインパクトがある。
手元にないので内容は確認できないが、昨年の「BRUTUS」浮世絵特集で、北斎と比較していた記事があり、私は「おー、そうそう、そうだ、色遣いが北斎っぽい。」と膝ポンであった。
なんて、今更思い出したくらい記憶力減退…。


えー、というわけで、アートとランチとケーキをごちそうさまでした。


:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

原美術館 開催中の展覧会

Be Alive! 原美術館コレクション (ギャラリーII~V)
  2011年1月14日(金)~6月12日(日)

プロジェクト「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」
 (ギャラリーI)
  2月17日(木)~6月12日(日)

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コメント

こんばんは 美冬さん

相変わらずの素敵なお写真ですね。

私もかれこれ10年以上は訪れていませんが
ひっそりと凛とした雰囲気が
気持ちの良い空間溢れる美術館ですね。

ここ数年はこれと決めた展覧会に出向くのが
精一杯だったのですがここのところ
某カフェのマダムに触発されて花見に勤しんでいる
うちに美術館にも足が向くようになれました。

先週は毎年何故かタイミングがあわずに観る事が
出来ていなかった根津美術館で「国宝 燕子花図屏風展」
を観ることが出来ました。

……でもね、「退局」のニュースがボディーブローの
ように効いてきて屏風の素晴らしさが完全に何処かに行って
しまったようなんです。もうため息しかでませんわ。

でもう「ハゲタカ」→「白洲次郎」→「龍馬伝」と
「ひとり大友啓史祭り」です。でもその素晴らしい映像を
観る毎にため息は深く多くなるのでした。

むぎこがしさん


いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

原美術館、久しぶりでしたが、やはり素敵ですね。
とても静かで、カフェもいい感じですし、秋頃にまた行ってみたいです。


>根津美術館で「国宝 燕子花図屏風展」を観ることが出来ました。


お庭のカキツバタと共に光琳のカキツバタを愛でられましたか。
素敵~~羨ましいです。
私は昨年のGWに燕子花図屏風展に行きましたが、今年は行けなくて残念でした。
根津美術館はお庭も美しくて、こちらも素敵な美術館ですよね♪
来年に延期になったKORIN展には絶対に行きたいと思います。

それにしても、むぎこがしさん、すっかりマダムに感化されて(?)アクティヴに過ごされていらっしゃいますね。
お疲れがたまらないよう、ご自愛くださいませ。

>>「退局」のニュースがボディーブローのように効いてきて


本当にねえ…。
また「ハゲタカ」や「龍馬伝」のチームで土曜ドラマや大河を作ってくれたら嬉しいなと思っていたので、本当に残念です。
なんといっても、鷲津に再会できる可能性が更に低くなってしまったのが辛いです。
市場原理に左右される民放で、大友さんがご自分の求める作品作りを実現することは厳しいかもしれませんが、だからこそ、蔭ながら応援していきましょう。(目がうつろ…)

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