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2011-05-04

生誕100年 岡本太郎展@東京国立近代美術館

実は、これは、半月くらい前に書いた下書きを基にしている。
ほぼ書きあがったところで、色々と追加したくなって、そうしたら止まらなくなってしまい、書いた本人もわけが分らなくなってしまった。
そうなると、どうにも手がつけられなくて、放置プ●イ 塩漬け状態になっていたのだ。
でも、今年こそは、タイミングを逸して感想記事をアップしそびれないようにしたいと思っているので(と言いつつ、すでにいくつかアップし損ねている)、ほぼ最初に書いた内容に近いものに書き直してアップしておく。
どんどん記憶容量が減っているので、自分が行った場と、その時の気持ちなどを簡単に記録しておかないと、全く思い出せなくなりそうなのだ。

ということで、混雑状況については、全く参考になりません。
また、展示順に沿って作品の感想を書いた部分は全てカットして、全体的に感じたことのみ残しました。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


4月中旬、久しぶりに美術館に行ってきた。
美術展の感想は、もっと久しぶりsweat02

東日本大震災以降しばらくは、なかなか美術館に行く時間と気持ちの余裕が無かった。
だが、4月に入って、一日お休みが取れたので、気になっていた展覧会へ行くことにした。

Taro_2


生誕100年 岡本太郎展

【会場】 東京国立近代美術館

【会期】 2011年3月8日(火)~5月8日(日)
      

【開館時間】 日によって異なるのでHPでご確認ください。

詳細はこちら⇒ 公式HP  http://taroten100.com/index.html

      

私が出かけたのは半月前の平日だったが、なかなか盛況だったものの、展示スペースを広くとってあったので十分に自分のペースで見られる程度。
しかし、連休に入ってからは、時間帯によっては入場制限があるほどだそうだ。
上記HPから混雑情報をチェックできるので、ご参考まで。


さて、私が何故、岡本太郎展に行ったのか。
太郎ファンというわけではない。
だが、NHKで放送されたドラマ『TAROの塔』が「ベラボー」に素晴らしくて、第1話を観終わった瞬間に、「岡本太郎展を観なくては!」と思ったのだ。
単純だ。(笑)


うん、行って良かった。
面白かったですよ。
私のような岡本太郎ビギナーからコアなファンまで、それぞれが楽しめるように企画されていた。
「岡本太郎という生き方」を、感じたり考えたりできるようになっていた。

展示作品や、掲示されている太郎さんの言葉からエネルギーを受け取れたが、対峙する自分も、相当にエネルギーを使った。
元気なときでないと、疲れるかも。
作品と向き合っていくうちに、太郎さんからの、「もっと考えろ。」とか「わかったフリなんかしなくていい。」というメッセージがどんどん突き刺さってくるようで、なかなかハードだったが、それだけに入り込めて面白かった。

「いつも何かと闘っていた岡本太郎。
その波乱の歩みを七つの「対決」でたどります。
                     展覧会HPより

既成概念や古い価値観などとの対決を切り口とした展覧会の作り方が、ドラマ『TAROの塔』のテーマと通じるところがあったのも、入り込めた原因のひとつかもしれない。


入口から、どっぷり太郎ワールド。

この展覧会のテーマであり、名作ドラマ(もう決定)『TAROの塔』での印象的な台詞に使われてきた言葉を冠した作品『ノン』が、我々を出迎える。
これが、太郎さんが貫いた哲学であり、芸術の真髄なのかもしれないなあ、などと思いながら歩を進めていくわけだ。
だが、そう簡単に分らない。
分られてたまるか!という太郎さんとの「対決」が、次から次へと観るものを待ち構えている。

東近美の会場の使い方が余裕があって贅沢だった。
作品ごとの空間が広いので、外に向かって爆発し、こちらにエネルギーを放出してくる太郎作品と、ちゃんと向き合えた。

太郎さんの作品は、どんなに重いテーマでも、沈鬱にならず、根源的な力強さと明るさがあるので、会場にいる間、刺激を受けて緊張することはあっても気分が下がることは殆どなかった。
ちょっと辛かったのは、キワモノ文化人的扱いを受けていた頃のテレビ出演の映像くらいかな。
テレビ番組に出演しても迎合せずにいた姿は、ドラマ『TAROの塔』で松尾ズズキさん演じる太郎さんがメディア露出の意図を語っていた場面と重なり、ちょっと切なくなってしまった。

また、「芸術は爆発だ!」のCMが流れていたのは嬉しかった。
当時、私はあのCMはカッコイイと思って観ていた。
でも、それを友人達に言ったら「えー、ヘンなCMだよ~」と言われてしまった…。
昔から、マイノリティ街道まっしぐらだった。(笑)

私にとって、岡本太郎は、「芸術は爆発だ!」の人だった。
NHKの土曜ドラマ『TAROの塔』を観るまでは、そうだった。
ちなみに、『TAROの塔』は今年一番の傑作ドラマだ。(まだ5月なのに早くも断言。)
このドラマで、既成概念や体制に「否(non)」と叫び続け、孤独に闘って、血を流しながらも笑ってみせていた芸術家であったことを初めて知ったようなものだ。
展覧会の体験のしかたは人それぞれだが、私の場合は、ドラマを観てから展覧会に行って良かったと思う。


絵画作品は、『TAROの塔』にも登場した「痛ましき腕」や「森の掟」を始めとして、過去にいくつか観たことがあるのだけれど、立体作品をこれだけまとめてみるのは初めて。
太郎作品に多く観られる仮面のような顔や原色多用な点などは、これだけ多くの作品に囲まれると、太郎初心者(笑)の私としては、正直、「またか…」と感じる瞬間もあった。
しかし、暗黒の軍隊時代の作品が見られたり、後年の多方面にわたる多彩な作品に目を奪われて、「へえ、こんな仕事もしていたのか。」と驚かされているうちに、マンネリ感も解消。

SF映画の宇宙人のデザイン(着ぐるみの仕上がりがビミョー過ぎ…)、歌舞伎の舞台装置と衣装デザインなんていうお仕事も紹介されていた。
また、太郎さんがデザインを手がけた家具、時計、ネクタイ、可愛い水差し「水差し男爵」、ティーセットなんてのもあって、面白かった。

昔、テレビCMでやっていた「グラスの底に顔があってもいいじゃないか。」の顔のグラスも展示されている。
このグラス、久しぶりに改めて見ると、すっごく良いんですよ。
復刻して売り出してくれないかしらん。


会場で一番盛り上がっていたのは、やはり第4章「人類の進歩と調和との対決」のコーナー、つまり大阪万博のコーナー。
太陽の塔の1/50スケールの模型が回転展示されているのを見て、大阪万博を経験している世代のおじさんたちのテンションが異常に上がっていた。(笑)
だが、私は大阪万博の記憶が殆ど無い。
行っていないので映像でしか知らないからだろう。
なんと(?)大阪に行ったことすらないので、万博後も実物を見ていない。
親戚のお土産の太陽の塔の貯金箱が家にあったのは覚えていて、あの不思議なデザインが脳内に刷り込まれている感じではあるが…。
やはり、実物を見ないと、その「ベラボー」さは分らないのかも。
いつか、本物を見なくては。


ラストで、太郎さんに圧倒され、締めに太郎さんかの言葉を浴びるようにして終了。
さらに、出口で、一人一枚、三角くじのような「太郎の言葉」をいただけるサービス満点ぶり。

ちなみに私がいただいたのは、

  「下手なら、むしろ下手こそいいんじゃないか。」


ありがとう、太郎さん。
文章を書いたり構成したりするのが下手な自分がブログを続ける励みになります。


この数年、ややシブめの展覧会に出かける機会が多く、(自分を含めて)シニア層が多い会場に慣れていたのだが、岡本太郎展は、若い方、特にオシャレなメンズが多くて、ちょっと新鮮だった。(笑)
美大生とか、デザイン関係のお仕事をされている方かしら。


グッズ売り場には、様々なTAROグッズが並んでいたのだが、私が衝動買いしたのは、先日の記事で紹介した「太陽の塔」のミニチュア
海洋堂さんのフィギュアもあったが、結構なお値段だったのでパス…。
人気のガチャガチャは、私が行った時期には在庫切れで休止中だったが、現在は復活している模様。
ただし、かなりの人気で長蛇の列だそうですよ。


私のような太郎初心者から、太郎マニア、そしてEXPOオタクな方々にも楽しめる展覧会だと思いました。
行って、観て、体感して、損はありません。
5月8日までです。

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コメント

こんにちは 美冬さん

なんか「あなたはわたしなんだ」という感じだございますね。

私もTAROさんとアントワネットさまとレンブラントに
会ってきちゃいました。

だも一番混んでいてもしやここは通勤列車かと思うような劇混み
でなかなか列は動かないは暗いは人息れで異常に暑いは
散々でございました。しかし流石はTAROさん(ドラマの影響まる受け)
の数々の作品を愛をもって語る敏子さんこと常磐貴子の声の
解説(いつもは借りないんですけどついついドラマの影響で…)が
良かったですね。

でもその後に行った「ウィジェ・ルブラン展」のほうが良かったと
思ったのはお客さんの9割を占めていた私も第一次ベルばら世代
だからかも。お腹の大きなルブランがアントワネットさまの
お肌があまりに透明感がありすぎて描くのが大変tかいう
漫画のシーンが思い出せますから(笑)。

しかし別記事の着せ替え人形は「ノーマークでしたね」でございますね。
わたしのアンテナに引っ掛かったのは「パンのかわりにお菓子を食べれば」
で有名なクグロフとリキュールの入ったチョコレートとバラの花びら
入りの紅茶でございました。でも結局どれも買わなかったんですけど。

むぎこがしさん


いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます。


おお、むぎこがしさんもTAROさんとアントワネットさまにお会いになられましたか!
私は上野のレンブラント展は未だでございます。
凄い混雑だと聞いているので、GWを避けて行こうと思っています。
岡本太郎展のほうは、4月の平日に行ったおかけで、わりとじっくりと楽しめました。
まるごとTAROな良い展覧会だと思いました。
若い人たちがとても熱心に観覧していて、岡本太郎が再評価されているというのは本当なんだなと実感しました。


『ヴィジェ・ルブラン展』は、私はベルばら的関心があって行ったというよりは、ポスターのアントワネットさまにひきつけられたからでした。
こちらも行って良かったと思った展覧会でしたね。


>>しかし別記事の着せ替え人形は「ノーマークでしたね」でございますね。


ふふふ…あれは、常設ストアのほうで見つけたものでございます。
完全に衝動買い。(笑)
それにしても、今昔のお嬢さんで溢れていた会場も凄かったですね。(笑)


おぉ!うらやましい!!
私も「TAROの塔」でハマったクチですが、スンゴイ人手だろうしと思ってあっさり展覧会はあきらめました(笑)
代わりに? 久しぶりに万博公園に行き、生で太陽の塔見てきたのですが・・・。
公園内にある、EXPO'70パビリオンの展示がまたアツかったです(笑)
当時作成された模型がいっぱいあって、ドラマファンとしては「おぉ!これが!」と興奮しました(笑)

とりあえず、岡本太郎美術館、岡本太郎記念館にはいずれ行こうと思っていますが、今年はちょっと混みすぎかなぁ・・・・。

なつみかんさん

いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます。


ふふふ、行っちゃいました。
混む前に行って良かったですが、ガチャガチャが休止中だったのが残念。(笑)
それにしても、岡本太郎が盛り上がっているというのは本当ですねえ。
『TAROの塔』の視聴率は今一つだったようですが、さすがに『ハゲタカ』や『外事警察』のプロデューサーの訓覇さんが統括されただけはある素晴らしさでしたから、私やなつみかんさんのようにドラマから岡本太郎に興味を持った人も少なくなかったでしょうね。


>>公園内にある、EXPO'70パビリオンの展示がまたアツかったです(笑)


本場(?)万博公園で太陽の塔や関連展示をご覧になったなんて、私も羨ましいです~!
展覧会も、ドラマとリンクして興奮しましたよ。
こういう形で芸術家に関心を持つのも、アリなんだなあ、と思いました。


展覧会でもそうでしたが、やっぱりとラマとリンクして興奮しますよね。

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