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2011-05-23

児玉清さんと阿部寛さん

かなり遅い話題で、かつ、自分のぼんやりとした感慨をだらだらと書いただけなのだが、追悼と感謝の意をこめて拙ブログに上げておく。




5月16日にお亡くなりになった児玉清さんの追悼番組『アタック25~追悼・児玉清さん 永遠の紳士』を、昨日、途中から観た。
この番組は、スタッフの児玉清さんへの尊敬と信頼、そして深い愛情を感じる内容で、暖かく良い追悼番組だった。


日曜日の午後は、たいてい普段さぼっている家事をやっつけているので(笑)、あまりテレビをつけていないのだが、この日はHDDの整理をした後、テレビに切り替えてザッピングしていたのだ。
ふと、児玉清さんが旅先で絵筆を走らせていらっしゃる映像が流れた。
あわてて番組表を確認すると、児玉さんの追悼番組であることがわかり、無意識のうちに姿勢を正した。
最初の10分くらいを見逃してしまったようだ。


児玉さんの洒脱な味わいのある水彩画をテレビ画面を通して目にして、ふと、昨年の1月に丸ビルのエントランスホールで開催されていた『龍馬伝』展のことが思い出された。
主要な出演者のサイン色紙が展示されていたのだが、その中には、もちろん児玉さんの色紙もあった。
自筆の水彩画が描き添えてあり、多才な方だと感心したのを覚えている。
絵は、児玉さんが演じられた龍馬の父・八平が歴代藩主の霊廟の門番としての役目を務めている姿を描いたもの。
サラリと描かれているけれど、八平さんの誠実さと、慈愛に満ちた人柄が滲み出ているようで、他の女性観覧者が福山さんや佐藤健さんのサインに群がるなか、私は児玉さんの色紙をじっくりと拝見したのであった。
児玉さんが描いた八平さんは、児玉さんが創りあげた八平さん像であり、また児玉さんご自身でもあろう…と思うと、第1話で好きになった八平さんのことをますます好きになってしまったのであった。

(児玉清さんを偲んで、5/29に『龍馬伝』第7話「遥かなるヌーヨーカ」の再放送があります。⇒詳細)

役者・司会者としてだけでなく、読書家・書評家としてのお姿を知る機会も、NHK BSの『週刊ブックレビュー』や、小説の巻末解説など、度々あった。
翻訳もののミステリばかり読んでいた頃、児玉さんが、アメリカ人作家のかなり長い作品の巻末解説を書いていらしたのを拝読した。
解説文中に、海外で原書を求めて読まれたと何気なく書かれていて、長くて医療用語や警察用語などの専門用語が多いミステリなのに、さすがだわ…と感服したのを覚えている。
自分は日本語で読んでも、なかなか進まなかったのに。(頭脳格差…)

博学博識で多芸多才でいらっしゃるのに、ひけらかしているような誤解を与える印象は一切なくて、決して嫌味にならない品性と知性は、やはり本当の紳士だった。


さて、児玉さんのことを考えるとき、私が必ず思い出すのが、ある新聞に書かれていた映画『青い鳥』のレビューで、主演の阿部寛さんのことを高く評価していらしたことだ。
新聞や雑誌記事のスクラップをしない(できる性格ではない)ので、確認できず、頼りない記憶なのだが。
阿部さんの人間性の素晴らしさと役者としての努力と挑戦を評価してくださり、良い作品だという主旨のレビューだった(と思う)。
ドラマ『HERO』で共演した後も、阿部さんの仕事を児玉さんがご覧になって深く理解してぐたさったこと、そしてほめてくださったことが、阿部さんを応援している者としては、本当に嬉しかった。
「評論家」にほめられるより、ずっとずっと嬉しかった。
「児玉清さんに評価されたなら、本当に良い作品、良い芝居だったのよ!良かったね、阿部ちゃん!」と心の中で叫び、感激して目が潤んだっけ……。
私は、応援している役者さんやミュージシャンのメディア露出や関連記事を逐一追うことはしない、かなりゆるーーい態度なので、「ファン」と自称しないのであるが、だからこそ、自宅で夕刊に目を通しているときに、思いがけず、児玉さんが阿部さんを気にかけていてくださって、仕事を公平な目で評価してくださるレビューを読めて、かなり舞い上がったのだと思う。
『青い鳥』は静かに心に沁みる、本当に良い作品です。
未見の方は、機会がおありでしたら、是非。



阿部さんは、児玉さんの通夜に参列した際には、囲みインタビューも受けていた。
(関連記事 「阿部寛ら児玉さん偲ぶ」 サンスポ 5/21)
デカイから目だってしまったのだろうか。(こらこら)


インタビュー映像の黒縁メガネの阿部さんが、(私から見ると)イカしてて、不謹慎ながら、私はグッと萌えツボを押されてしまった。
映画『奇談』での短髪&黒縁メガネでシブイ阿部さんは、孤高の天才・諸星大二郎が描く異端の考古学者・稗田礼二郎とはかなり違っていたが、それがかえって良かった。
作品には、突っ込みたいところもあったが、阿部さんは素敵だった。(結局、そこが言いたい。/笑)

基本的に私は縁なしまたはメタルフレームメガネ萌え(最強は鷲津政彦+スタルクアイズ/笑)だが、阿部ちゃんに限っては黒縁も良いのだ。っていうか、とにかく良いのだ。(意味不明)


ええと、論旨がずれたが……。
児玉さんを惜しむ阿部さんの静かな口調と深い眼差しに、彼の児玉清さんへの敬愛があふれていて、うるっとした。
素晴らしい先輩を出会えてよかったね、阿部ちゃん。



児玉清さんのご冥福をお祈り申し上げます。
児玉さん、これからも阿部寛さんを暖かく見守ってくださいね。

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コメント

こんにちは 美冬さん

わたしも以前「青い鳥」は陽こと本郷泰多くんを
お目当てにCSで放送されているのを観ましたが
思いの外(失礼)阿部ちゃんのおさえぎみな
でも滲み出る熱いハートに感動しました。
特に最後のバスに揺られていくシーンの表情が
秀逸でございました。

そうなんですか児玉さんも評価されていらしたんですか。

あ、そうそう週刊ブックレビューで児玉さんの
追悼番組があります。

http://www.nhk.or.jp/book/next/index.html

再放送もありますのでお好きなご本について
熱く語られるお姿をご覧下さい。

むぎこがしさん


ようこそ~
コメントありがとうございます。


『青い鳥』、とても良い作品ですよね。(←強制的? 笑)
この作品を観て、阿部ちゃんはいい役者だなあ、と惚れなおしました。
こんな記事を書いたので『青い鳥』を観たくなったのですが、『青い鳥』のDVDを持っていないのです。(←阿部応援女子失格)
TSUTAYAに寄ったら、貸出中…。
むーーー。まさか、私と同じ思考経路をたどった人がいたのか?とか。(笑)

『週刊ブックレビュー』の児玉さん追悼番組の情報も、ありがとうございます。
さっそく、録画予約いたしました。
児玉さんの本と作家への愛に溢れたお話が再び聞けるのが楽しみです。

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