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2011年9月

2011-09-28

『サラリーマンNEO』シーズン6最終回に『ハゲタカ』魂注入だーっ!

昨夜放送の『サラリーマンNEO』最終回の話題なので、もう遅すぎる話題だと思う。
それは、わかっていますよ。

でも、私は昨夜観られなかったので、録画したものを、つい今しがた観たばかりなのだ。
そして、大興奮してしまったので、コーフンimpact状態のまま、PCに向かっているのだ。

既にご覧になった方はおわかりでしょう。
冒頭の、あのコントですよ。
コントの舞台spaも、「代表」も、×回繰り返して言うのも…諸々が『ハゲタカ』ファンのツボを押すし。
(もちろん、ハゲタカとテイストは違うが。)
このコントの演出さんは『ハゲタカ』好きに違いない。
ただし、『ハゲタカ』ファンの方にしか通じないとは思うが。


未見で、これから観る予定の方は、この先はお読みにならないほうが楽しみがあるかも。
折りたたむほどのことではないので、このまま書きます。

未見ではあるけれど、ネタバレOK、、こいつは何をそんなに興奮しているのか聞いてやっても良いと仰る奇特な方1は、こちら をクリックしてみてつかあさい。
そして、書かれている情報をご照覧くださいませ。



それにしても…。
このコントのラストは衝撃映像だったかもしれない。
NHKさん、これ、大丈夫ですか。
平●成さんの××に××をすりよせる●池●平くん…。
NHKの限界に挑戦しているのか?
つーか、需要あるのか、あのカップリング。(いささか腐的視点…笑) 

ということで、ラストの絵で、『ハゲタカ』が吹っ飛びかけそうだったが、いまだ興奮冷めやらぬ今宵の私なのだ。

ル・カフェ・ドゥ・ジョエル・ロブション

日本橋高島屋で「犬塚勉展」を鑑賞し終わって時計を見れば、午前11時過ぎ。
お昼ごはんにはちょっと早いけれど、今のうちならば、いつも満席の「特別食堂」も空いているに違いない。
池波正太郎ファンの末席を汚す者としては、日本橋高島屋の特別食堂で野田岩の鰻をいただきたい。
しかし、まだお腹があまり空いていないし、それにお値段が…ねえ。(泣)

「お腹空いてないし~軽いものでいいや。」と負け惜しみを呟き、前から気になっていたカフェをのぞいてみることにした。



ル・カフェ・ドゥ・ジョエル・ロブション
  日本橋高島屋 2階  
   http://www.robuchon.jp/nihonbashi/cafe.html



このお店は、「特選ブティック」のフロアの一角にあるのだが、そのキラshineキラshineぶりが気になっていた。
今回、はじめての訪問。

店内はこんな感じ。
赤くてキラ☆キラ☆
華やかだけれど、大人っぽくて落ち着いた雰囲気。
「特選」のオーラ?(意味不明)

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ランチは11時30分からの提供ということだったので、サンドウイッチのセットにした。

サンドウィッチは、ローストビーフとズワイガニ&アボガドの2種類から選ぶ。
迷わず、カニとアボガドに。(1890円)


セットには飲み物がつかないので、別にアイスロイヤルミルクティーもお願いした。(1000円くらい)
量は決して多くないが、コクと香りがちゃんとあって、満足。

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ガスパチョ、野菜のマリネ、リーフサラダ、フライドポテト、サンドウイッチ。
サンドウイッチのパンはトーストしてある。
細くカットしてあるので、口に運びやすいかと思ったが、具がたっぷりなので、しっかり持っていないと、崩れてしまうので要注意。
中のズワイガニはフレークではなく足の部分で(と思うが)太くてプリッとしていたし、アボガドもいい具合の熟し加減だったが、アボガドの量が少なかったのがちょっとだけ残念。
ま、好みの問題だろう。

カラフルな野菜のマリネとサラダは、酸味がほどよく、食感もよくて、爽やか。

フライドポテトは、揚げたてで美味しかったが、ちと量が多くて、最後はもてあまし気味。
(もちろん、全部いただきましたよ。)
うーん、ポテトがもう少し控えめで、その分マリネかサラダが多い方が女子には嬉しいのだが。

実は、一番美味しかったのはガスパチョだった。
この日はまだ残暑が厳しかったので、爽やかな冷たいスープで元気が出た。
もうちょっといただきたい美味しさだった。

サービスは品よく丁寧で、つかず離れず、という感じ。
お料理の説明もしっかりしてくださったし、ゆっくりと落ち着いていただけたし、お料理のお味も量も満足。
次回は、後から来店されたお客さんが皆さん注文されていて、美味しそうだったランチを試してみたい♪


+++

おまけ。

日本橋高島屋といえば、ゴージャスなエントランス。
入口の天使像。

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そして、高島屋のマスコットガールのローズちゃん
高島屋のエレベーターガールや案内嬢と同じユニフォームです。

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いつみても可愛い~~
ちなみに、以前、高島屋の記事を載せた時のローズちゃんのユニフォームはグレイでした。⇒ こちら です。

2011-09-26

昼間か六本木でお酒を…

昼間から六本木でお酒を飲むのはいけないことでしょうか?
いけないことでしょうか!?



はい、鷲津政彦風にキレ気味に言ってみましょう。(爆)


と、ちょっと妙な出だしになりましたが…。

本題に行く前に、ちょっと寄り道。
突然ですが、ここはどこでしょうか?

Hino_03

Hino01

Hino02

因幡の白ウサギのお話で御馴染の、がまの穂が生えている池。
「初めて本物をみたかも…」と言ったら、同行の夫は「僕も…ていうか、これ食べられるの?」ですと。


さて、ここはどこかといいますと。
六本木、ミッドタウンに隣接する檜町公園です。


ご近所さんらしき、お子様を連れたパパママがたくさん。
この公園は、遊具もスタイリッシュだ。
滑り台はこんなにおしゃれ。
「SANJIN  やまのかみさま」という名があるそうだ。

Hino04

ブランコは、源氏香の記号をモチーフにしている。
こちらの名は「FUJIN かぜのかみさま」。
これら遊具は、高須賀昌志さんの作品だそうで、日本の文様にインスパイアされたとのこと。(詳細は こちら )

Hino05

公園内を散策していると、犬の散歩に来ている人も多い。
超お高そうなワンちゃんをお散歩させているゴージャスなガイジンの熟女さんも通った。
庶民な私と夫は、「あの犬のほうが、私たちより高いゴハン食べてるよね!」と僻み丸出しな会話をしていた。(泣)


というわけで、休日に、東京ミッドタウンで半日ほどぶらぶら遊んできた。
午前中はサントリー美術館で目の保養をたっぷりして心が潤った。
しかし、無計画なため、せっかくミッドタウンまで行ったのに、やや期待外れのランチを食して、上向いた気分upwardrightがすこーし下向きdownwardrightに。
(期待値が高すぎただけ。)


このままではいかんでしょう。
朝みかけた「ワイン・フェア」が気になっていたが(朝から飲む気か…笑)、、結構な人気だったので、いったんスルーして。
(下の写真は朝、オープン前に会場上のバルーンだけ撮影。)

Haku00

とりあえず、腹ごなしも兼ねて、檜町公園まで、ぶーらぶーら。
すると、ミッドタウンガーデンの芝生広場あたりで何やらやっている様子。
芝生広場にはハンモックやデッキチェアが出ていて、お子ちゃまたちが楽しそうに遊んでる。
で、その横にはテーブルとイスを設えて囲ってあるスペースが。
むむむ…これまた朝、気になったこの看板で宣伝していた「期間限定・白州ミッドパークカフェ」だな。
(詳細は ⇒ こらち)

Ha01

これは、どんなもんだか酔って、じゃなかった、寄ってみなければ。
で、檜町公園を散歩した後に、さっそく偵察。
お値段は、まあまあ手頃。
この日は、薄曇りでやや肌寒かったが、そんなことで私たちの「飲み」意欲は下がらない。
言っておくが、二人ともお酒は好きだが弱い。


うろうろしてると、感じの良いオジサマ(たぶん私たちより年下だろうけど、一般的なオジサマ年代なので…)が、ドリンクとフードを買って中のテーブルでいただける仕組みだと教えて下さり、「ぜひどうぞ!」と勧められた。
白州のプロモーションのイベントなんだね。
以前、ホテルランチの際に白州ハイボールを「こういうお酒をハイボールっていいのか」と疑問に思いつつ美味しくいただいた私であったが、今回も「サントリーがいいんならいいんでしょ。」と鷹揚に構えて(高級なお酒を飲みなれていないが)、「カフェ」スペースへ。


サービススタッフの可愛いお嬢さんたちが笑顔で迎えてくださり、夫は「えへへっ」という顔になっている。
休日の昼間ではあるが、天候がいまいちのせいか、テーブルは半分も埋まっていない。
そうねえ、やっぱり爽やかな秋空の下で飲むほうが気持ちいいよね。それに、夜の方が盛り上がるのだろうし。

Haku02

奥まったテーブルを確保して、さっそく財布を持って立ち上がろうとすると夫が制して、座って待つように言い、「僕が買ってきます。」と執事らしく立って行った。
これだけ書くと、「あらー、優しいダーリンね。」と思われそうだが、彼はハイボールを手に戻ったときに、さらっと「ワリカンでよろしく。」と言って、今度はおつまみを取りに行ったのである。
結婚前に、若い頃の私の数少ないルールにより、特別なイベント以外は、男友達やカレシとの外食は、割り勘または自分が飲食した分は自分で支払うという制度(?)を採用していたため、今もってそれが続いているのだが…。
これくらいの金額だったら、年長者(笑)が奢ってくれても良いのにさ。

さて、しばし待った後、彼が選んだおつまみ「白州ベーコンと有機野菜の串揚げ」も出来あがって、執事が運んで来た。

Haku

ハイボールは大きいプラスチックのカップになみなみ~。(\500)
カップを動かしている間に、ミントが沈みかけたので、この写真だとわかりづらいが、ちゃんとミントもたっぷりめに載っていて、爽やか。
もうちょっと気温が高い日だったら、もっと爽快で美味しかったかも。
青空の下で飲めたら良かったな。

串揚げは、厚切りのベーコンと、茄子、エリンギ、ズッキーニが1串ずつの4本セットで¥600。
余計な味付けやソース無し。
おおいに結構。
野菜もベーコンも味と歯ざわりが良くて美味しかった。
揚げたて熱々。
はふはふ齧っては、しゅわっしゅわ~のハイボールを飲む…の繰り返し。
1時間くらい前に軽めとはいえ、昼食をお腹に入れたはずだが…sweat02
でも、んまい~~♪
木に囲まれ、まったりと過ごせて、良い気分。
二人とも、すっかりご満悦だ。

途中、サービス係のお嬢さんたちがブランケットを薦めに回ってくれたりして、サービスも気がきいていた。
もう一杯、といきたいところだったが、ミッドタウン内で買い物もしたいし、気分がふんわり浮上したところで、おしまい。
揚げ物をしっかりいただいてしまったが、まー、たまにはいいでしょう。
ハイボール、美味しかったし。

ごちそうさまでした~。

2011-09-25

犬塚勉展@日本橋高島屋

会期終了ぎりぎりの投稿になってしまたが……。

先週の休日に、日本橋高島屋で開催中の絵画展に行ってきた。

Inu_00



犬塚勉展 - 純粋なる静寂

 9月7日~9月26日
 日本橋高島屋  8階ホール

多摩に住み、美術教師をしながら、多摩や山の風景を描き続け、38歳で夭逝した画家 犬塚勉没後20年の2009年にNHKの日曜美術館で紹介されると、多くの感動の声が寄せられて注目を集めました。山に登り、自然と一体になって描いた作品は、スーパーリアリズムともいえる精緻な筆遣い。あるがままの自然に魅せられ、谷川岳で遭難して幕を閉じた彼の人生は、すべて自然を描くことに捧げられたといっても過言ではありません。本展では、遺された絵画とデッサンなど110余点を一堂に展開。これまで広く知ら
れることのなかった犬塚勉の画業をご紹介いたします。
(犬塚勉展パンフレットより)

私が犬塚勉のことを知ったのは、ごく最近。
2009年にNHK教育『日曜美術館』で紹介されていたのを偶然に見て、その作品の精緻さと深い精神性に圧倒された。
2009年7月5日放送 『私は自然になりたい』 )


『日曜美術館』は、昔からよく見ている番組だが、毎週かならず、というわけではない。
興味あるテーマの時には事前にチェックしておいてチャンネルを合わせるが、そうでないときは、日曜の朝食後にザッピング中に何かひっかかれば見る。

その時は、”ザッピングしてひっかかかった”のほうで、「写真みたいだけど、写真より密度が濃い…。単なる写実を突き抜けてる感じだ。」と、彼が描いた草木や岩の絵に目が釘付けになったのだ。
当時は未だテレビを買い換える前で、画質は良くなかったはずなのだが、それでも作品の持つ静かな力は十分に伝わったのだと思う。

そして、途中で流れた犬塚の制作ノートを朗読する声に聞き覚えがあり、「あっ、この声は…!」と思わずテレビに近寄ってしまったのである。
俳優の大森南朋さんの声だった。
2009年7月初旬といえば、私が映画『ハゲタカ』に初見から強烈なハマり方をして間もない頃。
寝ても醒めても『ハゲタカ』と主人公・鷲津政彦のことで頭が一杯という異常な状態であった。
なので、『ハゲタカ』の主人公・鷲津政彦を演じた大森南朋さんの声に怖ろしく敏感に反応する耳の持ち主になっていたのだ。
どんなに鷲津に夢中になっても、演じる大森さんへの興味は「いい仕事をする役者さん」として関心があるのみで、ご本人への興味は持っていないのだが、声にだけは今もって敏感に反応する。(笑)

とまあ、やや邪な動機も加わって、熱心にこの回を観て、さらに翌週の再放送も観たくらいに、犬塚の絵iに興味を感じて、是非とも本物を間近でじっくりと観たいと思った。
その後、本物を観る機会はなかなか得られなかったのだが、今月、上記展覧会があると知り、ドキドキしながら高島屋を訪れたのである。


休日朝のデパートは、まだ人影まばらで、展覧会開場前の入場券売り場にも二人ほどお客さんがいたたけ。
空いているらしい…と思って入場したら、なんと、各作品の前に1~3人程度がいる。
皆さん、お早い。


展覧会の内容は、充実したものであった。
素描を含む100点余を、大きく2部に分けてある。
第1部「画家としての変遷」と第2部「自然を描く」では、同じ人の作品かと思うほどに全く違っていたので、驚いた。


第1部では、暗い色調で描かれたナイーヴな印象の自画像から出発して、彼が描きたい世界、そのための手法を模索していく過程が手に取るように感じられた。
スペイン旅行で刺激を受けて、鮮やかな色を用いた幻想的な作品を描いていた時期もあり、そのスペイン旅行で日本の良さを描きたいと思うようにもなって、地元・多摩の風景を青いトーンで描いたり、なんと(?)仏画も描いたり、様々なことにチャレンジしていたようだ。
何をどう表現したいのか、若い画家が自分自身に問いかけていた時期。
それなりに魅力的な作品だとは思ったが、やはり第2部の「これぞ犬塚勉の世界」という精緻で静謐、そして画家の眼差しを感じ取れるような力を放つ作品たちとは、輝きの度合いが全く違う。
しかし、テレビで紹介された犬塚の作品世界が生まれるまでの苦闘の道のりを辿れたのは、第二部の彼の作品に近づくうえで、とてもプラスになったと思う。


さて、いよいよ第2部。
超写実的な超絶技巧で、自然を描いた作品群。
犬塚の転機となった1984年の作品を目にして、「えっ写真じゃないの!?」という驚きの声を漏らしておられる方が多数。

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        夏の終わり (1984年)

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        山頂A (1984年)


ここからは、一枚ごとに、精緻な筆さばきと絶妙な画面構成に驚嘆して息を吸い、ついで知らないうちに息を止めて近寄ったり離れたりして、鑑賞に時間と集中力を要するようになっていった。
他の鑑賞者の方々も同様らしく、だんだん作品の前にいる人数が増えていった。
犬塚作品の本当の凄みと魅力は、本物を見なければわからないのだと、改めて実感した。
それから、今更知ったのだが(なにせ予習無しで行ったので…)、犬塚の画のクリアな輝きや、面相筆での細密な表現の鮮やかさは、アクリルだからなのか、と初めて知った。
前述の日曜美術館で言及していたのだろうと思うが、全く忘れていた。
ずさんな鑑賞者である。
やはり、アート鑑賞万年初心者だ。


小さな草の一本ずつの微妙なグラデーション、光と影のコントラスト。
濃密な草の匂い、古木のざらついた肌の質感。
ごつごつした岩石の存在感。
まるで自分がそこにいるかのように、犬塚の視点と、彼が感じていたであろう、そこにあるすべてのものに宿る生命の輝きを受け止める感覚を追体験している自分に気づく喜び。
こういう感覚は、やはり本物をじっくりと鑑賞できてこそだ。

超写実的で細密な筆遣いはそのままに、どんどん描きたい自然に身も心も肉迫していき、想いが収斂され、純化していったのがよく分る。
絶筆となった≪暗く深き渓谷の入り口 2≫は、まさに、展覧会のサブタイトルにあるとおり純粋なる静寂。

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        暗く深き渓谷の入口 2 (1988年)



会場の出口近くに映像コーナーがあり、犬塚の足跡を10分弱に簡潔にまとめたビデオが流れていて、これを観てから、再度、この絶筆作品の前に立った。
怖いくらいに静かで暗い渓谷の入り口に、引き込まれそうになった。


「もう一度、水を見てくる。」

犬塚は、そう言って谷川岳に出かけて、遭難し、不帰の人となってしまった。

若くして亡くなった方の短い画業をたどる展覧会というのは、どうしても画家が芸術と濃密に激しく向き合って、全速力で生き抜いた証を目の当たりにするような気持ちになりながら観てしまうし、絶筆を前すると胸がつまる。

この作品が、犬塚の画業第2期の到達点、いや、あるいは次の段階への転換点であったのかもしれない。
ここから更に、次の展開があったのではないかと思えた。
この先を観てみたかったと思う。
享年38歳。
若すぎる。


良い展覧会だった。
犬塚勉という画家を知ることが出来て、本当に良かった。




この展覧会は、以下のとおり巡回します。


京都高島屋
2012年1月6日(金)〜23日(月)


東御市梅野記念絵画館
2012年4月14日(土)〜6月3日(日)

ランチ@韻松亭

夫婦そろって代休で平日オフがとれたので、上野公園へ。

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残念ながらパンダに会いにいったわけではなくて、展覧会のハシゴをしたのだ。
展覧会の感想は(書けたら)後日。


二つの展覧会の間にランチをとることにした。
でも、上野公園でのランチ、いつも悩むのよね。
結局、お茶だけで済ませることが多い。
しかし、せっかくの平日のお出かけなんたから、ゆっくりとお食事したいしなあ。
すると、同行する夫から、珍しく提案があった。
彼が、平日オフに一人で上野公園の美術館・博物館や動物園に出かける時に、よくお茶やビールを頂いて休憩するお店があり、その隣に、良さげなことろがあるので行ってみたいという。
ネットで調べると、なかなか評判がよろしいようなので、訪問してみた。


韻松亭
 

台東区上野公園4‐59
http://www.innsyoutei.jp/


平日でも予約したほうが良いようなので、椅子席を希望して予約した。

お店に着くと、次々と予約客のマダムたちが…。
やはり、かなりの人気らしい。

In_02

明治8年創業の老舗和食処。
渋い風情の日本家屋。
ちなみに、韻松亭と同じ敷地、この写真では左側に入口があるのが、夫がお気に入りの「喫茶去」
ひとりで好物の心太などいただいて、まったりするらしい。
なかなか良い雰囲気だし、今度はこちらにもお邪魔したみたい。


韻松亭の入口には、インカムをつけた男性が立っていらして、受付兼下足番として、来店者を次々とさばいていく。
靴を脱いで上がると、やはりインカムを付けた会計コーナーや案内役の女性店員さんに迎えられる。

案内されたのは、大きな窓の前に設えられたカウンター席。
座敷に掘りごたつ式の座席があるタイプのカウンターだ。
カウンターの向こうの店員さんに「××様、いらっしゃいませ。」とにこやかに迎えられ、インカム伝言の威力(笑)に舌を巻きつつ、やはり悪い気はしない。(単純ね。)

In_03
カウンターの上には、温かな雰囲気の電灯。
外の木々をぼんやり見ながら、ゆっくりとお食事。
贅沢な平日ランチ。ふふふ…。
外には立派な桜があり、花見の時期は予約がとれないというのも納得。
カウンター席も、周囲の小座敷も、妙齢(おほほ)女性客で満席。


いただいたのは、「花籠膳・月」。 2600円也。
暑かったので、梅酒ソーダ割もいただきました♪
ほほほ、平日の昼間のお酒。最高~

In_04

予約できるのは、この膳からなのだ。
籠の中に少しずつ、野菜の炊いたものや汲み上げ湯葉(ひょっとこの器の中)、おぼろ豆腐などが盛り込まれていて、いかにも女性好み。
一品ずつ丁寧に作ってあるし、出汁が上品に効かせてあって美味しい。


籠のほかに、生麩の田楽と茶碗蒸し。

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写真を撮り忘れたが、赤だしと豆ご飯はおかわり自由。
豆ご飯の大豆が香ばしくて、とても美味しかった。
お腹いっぱいになったので、おかわりできなくて、残念。

最後にデザートとして麩まんじゅう。
もっちりスキーには嬉しい。
In_06 ちょいとピンボケ…。


食事と会計を済ませて玄関に出ると、もちろん靴がちゃんと揃っていた。

外に出れば、10組弱くらいの予約無しのお客さんが順番待ち。
やはり、随分と人気のようだ。
しかし、人気店に散見されるような、忙しいせいで味もサービスも雑になるようなことは無く、全体に好印象。
上野公園内で、ゆっくり食事と会話を楽しみ、不忍池や公園の眺めを楽しめて、女性同士の気楽な食事会や、デート、家族の集まりなど、用途は広いと思う。

今回は平日だったので前日ぎりぎりに予約できたが、週末は難しいのかも…。
本当は、上野で美術散歩の合間に、予約なしでふらっと入れると嬉しいのだが。

2011-09-22

S室長、ありがとうございます。

記事タイトルにあるS室長とは、私の上司のことだ。
決して、「芝野」室長ではない。(笑)


台風15号は首都圏にもかなりのダメージをもたらしている。
公共交通機関も随分と止まってしまった。
皆さま、ご無事に帰宅されたでしょうか。
また、ご自宅への被害等無かったでしょうか。

私は、上司・S室長の配慮(というか指示)により、15時半にオフィスを後にした。
田舎から2時間近くかけて都心に通う私のことを案じてくれたのである。
昨日、うちの部署は上司と私の二人だけだっので、他のフロアの様子をさぐりに行くと、みなさん帰るかどうするか迷っているらしい。
しかし、JRが次々と止まっていくのを知り、私同様に遠距離通勤のひとや、お子さんを保育園に迎えに行かねばならない人々は、一気に決断して、どんどんデスクを片づけ始めた。
私も慌てて自分の部署に戻り、上司に「お言葉に甘えて…」とやはり早退させてもらう旨お願いした。
上司は「私も、もうすぐに帰るから遠慮しないでね。」と送りだしてくれた。

外に出たとたん、ビル風にやられて傘の骨が1本ぐにゃり。
しかし、なんとか開閉できる状態だったので、オフィスにもどらず、そのまま駅へ。
職場の最寄駅である都営地下鉄某駅のホームは、16時前なのに帰宅を急ぐ人でいっぱいになっていた。皆さん、早いっす……。
やはり、3月11日の経験があるので、とにかく交通機関が動いているうちに…ということなのだろうか。


都営線から東京メトロ某線に乗り換え。
自宅沿線私鉄が乗り入れている線なので、時間はかかっても1本で帰れる。
これも混んでいたが、すぐに座れた。
ラッキー。
しかし、途中で乗り入れ私鉄が全線運転見合わせになったので、この地下鉄線の終点駅までの運転に変更になりますーーとのアナウンスが。
えーー、困ったわ…。
でも、地下鉄終点駅から自宅最寄駅までは2駅だから、なんとかタクシーに並ぶか、バスでどこか家の近くまで出て後は少し歩くかで帰ればいいや…と楽観視。
ま、だめなら駅近くの書店とかで時間つぶせばいいじゃん。
と、いい加減な性格が大爆裂だ。(苦笑)

しかし、ここでも幸運の女神は私を見捨てなかった。
なんと、それから少し経って、「××線の運転が再開されました~」とのアナウンスが入った。
ただし、ダイヤが大幅に乱れているので、途中各駅のホームに人が溢れているため、この先は徐行と停車を繰り返して運行を調節するので時間がかかります、とのこと。
なんのなんの。
かまいませんよ、たどり着けるなら…。
終点で××線に乗り換えたい乗客みなの心がぱあっと晴れたに違いない。
その後も、地下鉄は徐行と駅での時間調整を繰り返し、通常より30分近く余計にかかって終点に到着。
しかし、ここでまた、私を救う幸運の女神が。
地下鉄を降りたと同時に向いのホームに私鉄が入線してきたのだ。
おー、なんというタイミング。
混んでるけど、2駅だもん。大丈夫。

ここから10分で最寄駅に到着。
駅から自宅まで歩いて20分くらいなのだが、風雨がひどくて、とても歩けな状況。
タクシー乗り場もバス乗り場も、怖ろしい長さの行列。
自宅前のバス停留所を通る路線は複数あり、30分に1本の寂しい路線(ひどい)ならば、行列しなくても乗れるのでは?
と考えて、発車時間までの20分を駅ビル内のお店を覗いたり書店で雑誌の立ち読みをしたりしてつぶした。
「寂しい」路線の発車時間にあわせてバス乗り場に行くと、予測どおりに、数人が並んでいるだけだった。
しかし、他路線も同様だが、かなりバスの到着が遅れた。
乗り場は駅ビルにくっついていて、ちゃんと屋根があるのだが、横風でもろに雨が吹き込んできて、髪も服もしっとり~~、というか、ぐっしゃぐしゃーー(泣)
バスに乗っても、横風がすごくて、かなり怖かった。
通り沿いにある販売中の新築マンションの大きな看板が真っ二つに折れてるし、いつも行列している人気ラーメン店の前も無人。


無事に自宅前の停留所に到着。やれやれ。
しかし、バスから降りて傘を開いた途端、傘が風にもっていかれて、一気に骨が3本バキッッーーーthunder
煽られる傘をなんとか閉じて、自宅までよろよろと…。
って、横断歩道渡るだけなんだが、えらく時間がかかった。
自宅のドアを開けた時には、水も滴るいい女。crying
綱渡り状態ながらもラッキー続きだったが、帰宅まで3時間かかりました…。
普段なら90分から2時間弱。(十分に遠い…)


帰宅してからテレビのニュースを見ると、一時運転再開していた××線は、また全線で運転見合わせになっていた。
ふーー、我ながら凄い綱渡り状態で帰って来たんだなあ…。

大変な思いをされた方々が多くいらした中、被害は傘が折れただけで、早めに帰れた自分は本当に幸運だった。
それもこれも、上司の判断のおかげ。
ありがたい。明日(じゃなくて、もう今日だが)、改めて御礼を言おう。

2011-09-20

ぎをん小森

展覧会、映画、ドラマ、日常馬鹿話……。
いろいろと書きたいネタがたまりすぎて、もうわかんなくなってきました…。
日々の事を毎日綴るブログではなくて、突発的に思いついたことや、お気に入りの事について好き勝手に書くブログのつもりなのだが、それにしても全てが遅すぎるぞ。
これでは、鷲津ファンドのお掃除婆さんになれないよう……(号泣)
とか、グズグズ言ってないで早く京都ネタを消化せねばsweat01


京都を紹介する映像・画像に必ずと言って良いほど登場する場所のひとつが、祇園のこのあたり。
白川の新橋や巽橋のあたりは、舞妓さんが立っていてくれたらサマになる場所。
しかし、猛暑の昼下がりには、観光客が写真を撮っていただけ。(自分も)
風情があって、やっぱり素敵。

Gion_01

Gion_02

高台寺や八坂神社周辺を散策したり、祇園で買い物三昧した後、立ち寄りたかった甘味処がお休みだったり満席だったりで、振られっぱなし。
猛暑下で歩き回っているので、かき氷がいただきたいという気持ちが高まっていた。
京都のかき氷は、かなり美味しいと思う。
前回の京都訪問時にかき氷をいただいたお店を目指そうと思ったが、その前に、こちらが目に入り、ふらふらと…。



ぎをん小森
  京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町61   
    http://www.giwon-komori.com/index.php

Gion_03


こちらは、何回か前を通ったことがあるが、定休日だったり、自分が満腹状態だったりで、今まで縁が無かった。
たいていの京都ガイドブックに載っている有名店で、桜や紅葉の京都観光シーズンには行列ができるときもあるとか。

せっかくだから、入ってみるか…と引き戸を開けた。
すると、黒い作務衣風ユニフォーム(?)のシュッとしたお兄さんが、クールに「おこしやす。」と。
あら、なんか勝手に自分で想像していたのと違う雰囲気…。
この後、店内で遭遇した店員さんは全て黒服(?)のお兄さん。
女性客が多いから?(笑)


玄関で靴を脱ぐと、横に下足部屋みたいなスペースがあり、自分で靴をしまうように指示あり。
で、お兄さんに付き従い、廊下に上がる。
置き屋だった建物を使用しているだけに、さすがに風情はある。
畳敷きの長い廊下の左右に幾つもの小部屋があるようで、それぞれの前に行燈が置いてあり、うす暗い廊下の足元を照らしていて、なかなか素敵。

私たちが通された部屋は小さめで、小卓が3つあり、先客はお若いカップル1組。
窓からは白川が見下せた。
先客のカップルのお邪魔かな…と思ったが、女子のほうが男子に冷たくしていて、携帯メールばかり見ていて、彼の問いかけに生返事ばかり。
彼もイラッとしている様子。
こちらは、汗を拭いたり扇子で顔に風を送ったりしつつも、この気まずい空間に居づらいような気分。
すると、メニューを未だ見ないうちにお兄さんがやってきて、注文をせかす。
直接にそう言われたのではないが、もろに「早くしろ」的な空気を出してる。
たぶん、被害妄想なんだろうけど、混んでいるわけでもないのに、そんなに急がせなくても…と、あわあわしてしまった。
見た目は弱弱しいが心臓に毛が生えている我が執事(夫)は平然としているが、見た目は肝っ玉母さん風でも中身は小心者な私は、すっかり慌ててしまい、一枚紙のメニューの中で最初に目に入った「白玉クリームあんみつ」を注文。
夫も同じものにした。
そのくせ、お兄さんが部屋を出て行ったあとで、「あれ、かき氷じゃないの?」と言うのだ。
わーー!痛恨のミス!
頭が真っ白になって忘れてた!
それに、最近はあまり色々と入っていないシンプルあんみつのほうが好きなのに、白玉クリームにしちゃったし。
むーーー。
夫のもっともな指摘に少しキレて、「だったら、注文した時に言ってよ!」と、ひそひそ声で言い返すと、彼は「自己責任です。」と平静を保っている。
いつも冷静で絶対に口調を荒げない男というのは、時としてマジで憎たらしい。

そんな訳で、この部屋には、ちょっと不穏な空気が充満していたのだった。(笑)

ほどなくして、白玉クリームあんみつが運ばれてきた。(1100円くらい?)

Gion_04

白玉、アイスクリーム、栗の甘露煮が載っている。
寒天の固さも良かったし、餡も黒蜜も甘さ控えめで、ゴテゴテと色々なものが載っていないのも悪くなかった。
ただ、底にわらびもちが入っているのは、私は蛇足と感じた。
あくまでも個人の好みなのだが。
美味しいけれど、他の甘味処でも食べられるレベルかな。
並んでまでも、と思わせる特別な感じはしなかった。

私がもともと食べたかった「かき氷」を頼まなかったので、白玉クリームあんみつをちゃんと味えなかったのだろうし、味に文句があるわけではない。
他のメニューもいただいていないしね。

それに……。
たぶん、こちらは味やサービスよりも、祇園の置き屋だった建物や立地環境を観光客にひと時だけ提供する、という方向性なのだろう。
とはいえ、せっかく京都・祇園らしい建物と立地に恵まれているからこそ、接客をもう少しだけ「もてなし」の気持ちが伝わる姿勢にしていただけると、ぐっと印象が良くなると思うのだが。
決して不愉快な対応をされたとは感じていないが、なにしろ、全方位に素っ気なさ過ぎ。
お客さんに寛いでもらうために、必要以上に干渉しない、というのとは違う気がしたのだ。
決して安くない、いわゆる「祇園価格」なのだし、祇園の雰囲気を売りにしているお店のようなので、雰囲気に相応しいサービスを期待してしまう。欲張りなのかしら?

少しだけ勿体ない気がしたので、こんなこと書いてしまったが、前述のとおり、場所と建物の風情は良いし、お味も観光地の人気店にしてはガッカリ感は少なかったので(素人のくせに偉そうですみません)、祇園散策の途中に休むには良いお店だと思う。

2011-09-18

木乃婦

まだ続いていますよ、京都で美味しいものいただきましたシリーズ。(シリーズ?)
もういい加減に書きあげないと10月になっちゃうsweat01
いくら自分用備忘録として書いているとはいえ、遅すぎ…sweat02
弊ブログは速報性が殆ど無いのであります。


京料理 木乃婦(きのぶ)
 http://www.kinobu.co.jp/top_f.html
 京都市下京区新町通 仏光寺下ル岩戸山町416

夕食で訪問。
今回の京都旅行では、宿泊以外できるだけ初めての場所を訪問しようということにしていたのだが、こちらのお店は2回目。
初回訪問は2006年7月だった。
現在は非公開記事にしているリニューアル(2009年8月)前の弊ブログ記事を検索して分かったのだ。
記憶力が減退している自分にとって、こういう時にブログも便利なのよね。
(ということで、1ヶ月以上前の記録ですが、記事に上げちゃってます~)


京都で日本料理の夕食をいただきたいと考える場合、しっとり落ち着いた個室にするか、カウンター中心のライヴ感ある板前割烹にするか…迷うところだ。
カウンターで板前さんの鮮やかな手さばきに瞠目したり、食材や料理へのこだわり等を伺ったりしつつお食事するのも好きなので、京都にもそのような楽しみ方ができるお気に入りのお店もある。
しかし、今回は個室でゆるゆるとお食事したいね、ということで以前、満足度が高かった「木乃婦」に決定し、旅行前に予約しておいた。
お味はもちろん、サービスも雰囲気も値段を超えるレベルの良さで、あまり肩肘はらずに利用できた記憶がある。

肩肘はらずに入れるとは言っても、下足番がいる料亭なので、預けても恥ずかしくない程度にドレッシーで着脱が楽なサンダルを履いておでかけ。
ふだんは、質実剛健!ゲルマン魂!(意味不明)な感じの可愛さゼロのウォーキングシューズばかり履いている無骨な私には華奢なサンダルだと歩きにくいし、サンダルに合わせて服も女子っぽくしなくちゃならないのが、ちょっと抵抗が…。
私の日常は完全にオヤジ化しているので、女らしい格好は恥ずかしいのだが(はい、女子力無しです)、美味しいもののためならエンヤコラ。(本末転倒?)

Kino01

住宅やマンションや小さな店舗が並ぶ静かな通りに入口が直接に面しているし、いかも料亭…という外観ではない。
しかし、引き戸を開けると、打ち水がしてある板石敷きの細長い路地風廊下があり、ここを進むと、突き当たりの玄関で和服の仲居さんが待っていてくださった。
前回は下足番の男性がいらしたが、今回は仲居さんが下足を預かってくださる。
人員削減?
別の案内役の仲居さんの後から長い廊下を進み、部屋に通されると、二人には勿体ない広さの座敷に掘りごたつ風テーブルと低い椅子。
様子が少し変わっているが、前回と同じ部屋のようだ。
こちらは「梅の間」。
なので、障子に梅の意匠。

Kino13

前回は、座敷にテーブルと椅子を設えてあったと思う。
どうやら、部屋をリノベーションしたようだ。
そして、ちょっと意外なのが、ファミレスや居酒屋でおなじみの呼び出しボタンがテーブルの上にあること。
全個室のお店だけれど、仲居さんが次の間に控えていて、ポンポンと手を叩くとすーっと現れるシステムではないのだ。(そういうところは一見さんは無理bleah)
ましてや、次の間に数億円をぎっしりつめた重いジェラルミンケースを抱えた部下が3人も隠れていてボスのキュー出しを待っているわけでもなく、生意気なIT成金の若僧が待っているわけでもない。
(ハゲタカ・ファンにしかわからない。笑)

興ざめと思う方もあるかもしれないが、これはこれで合理的で悪くないと私は思った。
接待や観光の外国人や、法事、結納など、膝の曲げ伸ばしがつらいご高齢のお客さんが多いとすれば、椅子を置いているのも、お客さん本位ということだろう。
そういうところが、こちらのお店が「肩肘張はらない」と私が感じるところ。

Kino02

窓からは菅大臣神社の社が見える。

お食事は、「旬の会席」の12000円コース。
お供には、端麗で飲み口がスッキリしている冷酒。

Kino03

美しい瑠璃色のガラス鉢にクラッシュドアイスがぎっしりつめてあり、そこに薄いガラスの徳利。
そして、掴んだだけで割れそうに薄くて繊細な冷酒用グラス。
グラスを口にはこぶ時は、自然と手に取ってから唇に触れさせるまで、そうっと優しくゆったりとした動作になり、お酒を口に含む時も集中する。
やはり、お酒をいただく時も器が大切。


食前酒に何か果実酒が出て(もう忘れてるし…)、その後、梅酒のシャーベットが一口。
青梅の甘露煮が入っていて、目も口も爽やか~。
外の暑さを忘れさせてもらえた。

Kino04

八寸。

Kino05

丁寧に作られた小さな前菜が盛り込んである。
こちらの八寸に必ず入っているという大トロの握りも。
前回、生魚が苦手な私がペロリといただけた。
舌に乗せると体温で良質の脂が溶け広がり、生臭みは感じられず、今回も美味しくいただけた。
魚好きな夫は「マグロは赤身だよ。」とか偉そうに言いつつも、やはりペロッと…。(笑)

お造り。

Kino06

涼しげな盛り付け。
鱧の落としとヒラメ、イカ。
私は鱧とイカをいただいて、ヒラメは夫に進呈。

御碗。

Kino07

鱧、冬瓜、松茸。
青柚子の爽やかなこと。
旬のものと先の季節のものを一つの椀に仕立てるところは、伝統的な京料理らしい。
上品な味と香りの吸地、旨みが深くて、とても美味しかった。

Kino08

冷たい稲庭うどんにじゅんさいと雲丹。
これも夏らしく、喉越し良くさっぱりしつつもも雲丹の濃厚が魅惑的。
二人とも気にいった一品。

続いて、鮎の塩焼き。
ほろ苦いわたも含め、鮎の清々しさが大好きなので、とても嬉しくいただいた。

Kino09_2

鱧の柳川風。

Kino10

熾した炭が入った小さな火鉢の上に小さな土鍋が一人にひとつずつ運ばれて来た。
実は、ここで『木乃婦』のスペシャリテであるフカヒレごま豆腐が出るかな?と期待していたのだが、違ったので、一瞬がっかり。
(前回とても美味しかったのだ。)
しかし、美味しい出汁とふわふわの卵、しっかり食感と風味のあるごぼうに盛りたてられて、淡泊な鱧を存分に味わえて、大満足。

Kino11

鯛釜飯、赤出汁、香の物。
香の物には、私の好物の水茄子の浅漬けもあり、ホクホク顔。

釜飯は、仲居さんが目の前で取り分けてくださる。
じーっと観察していたら、ちゃんとお焦げも等分に入れて下さり、こっそりと心の中で「よしよし」と 頷く私。(笑)゛
この鯛釜飯は、淡泊な中に旨みがあって、三つ葉が爽やか。
これぞ大人の釜飯。
「鯛飯と赤だしははおかわりできますので…」と仲居さんが下がって行かれたが、その後、二人のお椀が空になった絶妙なタイミングで再登場し、おかわりを薦めてくださった。
このように、食事の進み具合を見られているのではないかと疑うくらいに(こらっ)、素晴らしいタイミングで次の料理が運ばれてくるのに感心。
なので、「ゴールデンパラシュートごっこ」とか、「ア●ンスヘアクラブごっこ」などが存分にできなかったのが、ちっくと残念。(←料亭の間違った使い方)

水菓子。

Kino12

確か、グレープフルーツのゼリー寄せとバニラアイス。
お腹いっぱいでも、“別腹”をさっぱりといただけて、大満足。


お食事が済んでも、こちらから例の呼び出しボタンで仲居さんを呼ぶまで、せかされることなく、おしゃべりしながらゆっくりと休めた。
お会計を済ませて玄関に出れば、もちろん靴やサンダルが用意され、靴べらを持った仲居さんと、食事中にご挨拶にいらした女将と若女将が待っていらした。
これで車で帰れば、それなりに格好がつくのだが、地下鉄で帰る我らは、いまいまちサマにならない。
それでも、和服美女たちにお見送りされて、良い気分でふらふらと駅に向かったのであった。


食事もお酒も美味しく、ゆっくりと静かに過ごせて、サービスはつかず離れずの距離感。
かゆい所に手が届くというタイプのサービスではないが、私はこれくらいがちょうど良い。
気楽に気持ち良く利用できる料亭だと思う。
間違いなく、高コストパフォーマンスなお店だ。

2011-09-16

仙太郎の生渋栗

出先でイライラすることがあり、でも、そういう自分に「歳ばかりとって、本当の大人になれんなあ。」と落胆して…。

と、いう数時間があった日の夕方、久しぶりにデパートに寄った。
三カ月ぶりくらいにファッションフロアをのぞくと、マネキンが着ているのは、ファーのベスト、フード付の厚手ロングカーデ、もこもこファーがついたロングブーツ。
「マタギかい…」と呟いた私には、決定的に女子らしさが足りないのだろう。とほほ…。

それにしても、残暑がきびしいというのに、デパート内は秋一色。


ファッションフロアは冷やかしのみで終了し、本命のデパ地下へ。


心かくたびれた時は、優しい甘いものに助けてもらうのが一番。
小布施から出店している栗きんとんの期間限定ショップに行列ができていた。
ちょっと迷ったけど、また今度ということにして…。

いつも覗く『仙太郎』へ。
今日は珍しく進物を調えているらしきお客さんひとりだけ。
おっ、ラッキー♪

ガラスケースの中をじっくり検分。
大きいぼた餅がかなり魅惑的だったが、ここはやはり、栗のお菓子でしょ。



生渋栗  

Kuri

渋皮がついている栗まるごと一つを、なめらかなこしあんで包んで更に表面を薄く葛で覆ってある。
栗を模した愛らしい姿。

甘さは控えめで、つるりん、しっとりとした舌触り。
もちろん、中の栗も上品な甘さ。
全体に、上品で大人のお菓子、という感じ。

ちょっと焦げっぽい香りがくせになる京番茶をおともに、ゆっくりいただいた。
目で楽しめて、食べて嬉しく、季節を感じられる。
心の凝りがほぐれる。
眼福、口福。
うーーん、秋。

ごちそうさまでした。

2011-09-15

一段で0.1kcal

京都の市営地下鉄の階段。
漫画『ナニワ金融道』を思い出させる階段の情報量です。(笑)

01

階段を登ると、一段で0.1kcal消費するんですね。
知らなかった。

強制的に階段を使え!というよりも効果的かも。
ちょっとウザいかもしれないけど、東京の地下鉄でも取り入れるの、アリじゃない?

2011-09-14

セルフポートレート……?

京都旅行の写真データを見直していたら、(まだ記事にしていないけど)夕食をいただいたお店で見かけて、あまりに自分そっくりだったので一枚撮らせていただいた“美女”の写真が…。
プロフィール画像、今まで設定していなかったが、しばらくは、この写真で行ってみるかな。



私の(?)写真はこちら。

Me

「お越しやす~。」って感じですかね。(笑)


本当は、こんな色白和服美人じゃないですけど、このもっちり体型と顔の輪郭が他人と思えん。

こんなこと書いてる時間あるなら、この店の記事を消化してしまえば良いのだが。とほほ。

2011-09-12

熱帯夜に中秋の名月

fullmoonshine 今宵は中秋の名月。(詳しくは⇒ こちら

なんと8年ぶりに熱帯夜の中秋の名月だそうで…。

朝早くに家を出た頃は、秋を思わせる虫の声と風を感じたけれど、勤務先に到着した頃には、日射しがきつく、夏の雲が青空にもくもくと湧き立っていた。
夜になっても風が無くて蒸し暑い。


熱帯夜の空にあっても、月の光は白銀に冴えてひんやり。

Moon

2011-09-11

ランチ@OKU

一カ月前のランチの話題です。
季節はずれな内容でスミマセン…。


8月初旬の平日ランチにて初訪問。


OKU
 京都市東山区祇園町南側570-119
 http://www.oku-style.com/

Oku_01

摘草料理で有名な京都・花背の「美山荘」。
昔々、白州正子さんの随筆で美山荘のことを読んで以来、いつか訪れてみたいものだと思っている。
今のところ、それはまだ実現していないのだが、その美山荘のご主人がプロデュースしていらっしゃるカフェ「OKU」で、美山荘のおばんざいを気軽にいただけると聞いて、伺ったのだ。

花や紅葉などの京都観光トップシーズンには、なかなか入店できない人気ぶりだと聞いていたが、私たちが訪問したのは暑い盛りの8月初旬の昼前。
いつも観光客でにぎわっている祇園の花見小路にも人影まばら。
お店がある路地には誰も歩いていないし…。
猛暑のせい?


お店に入ると、エントランスは店内で使用している食器などを展示販売しているショップコーナーになっており、カフェコーナーは直接に見えないようになっている。
このため、落ち着いてお食事ができた。(空いていたせい?)
カフェの奥は壁一面がガラスばりで、その向こうに緑と水が清々しい坪庭があり、カフェはこぢんまりしていても明るく爽やかな空間。
このガラスが綺麗に磨きこまれていて、まるで1枚の隔てもないように見える。
インテリアも食器類もシンプルモダンで大人っぽい。
サービスの方の口調や動作も終始、とても静かで落ち着いていて、ゆっくりランチを楽しめた。
また、化粧室は狭いけれど、とてもオシャレで可愛い空間だった。
こういうところもポイント高し。

先客は一組のみで、私たちの後からおひとり様が入店したのみ。
この日は猛暑の平日のためか、特に空いていたようだ。

食事の用意ができるまで、飲み物をいただいて待つことにした。
私は、初めて聞いた笹茶なるものを試してみた。
玄米茶に笹の葉をブレンドしたもの。

Oku_02

お味は、玄米茶。(そのまんま)
笹の香りが仄かにして、爽やかで飲みやすかった。

いよいよ、ランチ登場。

美山荘のおばんざい  2300円

4種のおばんざいとご飯と汁もの、香の物と小さなデザートのセット。

Oku_03

おばんざいは旬の地元野菜が中心で、ひとつずつ丁寧に作ってあり、優しく上品な味付け。
特に印象に残っているのは、写真の一番左の丸ごとトマトにスープを煮含ませて冷やしたもの。
爽やかで喉越し良く、夏らしい一品。


Oku_04

この日のご飯は、刻んだ大葉をのせた爽やかなもの。
汁ものは香ばしく旨みの深い冷汁。
暑い日の昼でも、食が進む進む。(笑)
デザートは苦みのきいたコーヒーゼリー。

スイーツもとても美味しそうだったのだが、おばんざいセットでお腹がいっぱいになったので、今回は見送り。
次回訪問のチャンスがあれば、ぜひスイーツを試したい。

丁寧に作られた美味しいものを居心地の良い空間でゆっくり味わえて、おしゃべりも楽しめて、良いリフレッシュタイムにもなった。

2011-09-08

泣かない練習が必要だろうか…

京都の食べ物の話題がまだあるし(消化が遅いもんで…sweat01)、映画の感想も1本書きたいのだが、零時を過ぎないとPCの前に座れない日々が続いているものだから、なかなか…。
と、もがいているくせに、もう10月の話題を書く私でございます。



天国からのエール
 10月1日公開
 阿部寛 主演

 映画『天国からのエール』主題歌「ありがとう」本編映像付きPV 

私は、映画を観る前にはあまり情報を入れないで観に行く。
別にルールとかポリシーというほどのことではなく、モノグサなのと、観ていて邪念が入るのが嫌だから…という程度のことだ。
なので、好きな俳優さんの出演作だと、どうしても公開前のインタビューを読んだり観たりしてしまうのだけれど。
本作についても、あまり知らない。
それでも、主人公の運命は知っているわけで…。

主題歌のPVみただけで、もうウルウル。
もちろん、阿部ちゃんのエプロン姿とか、不器用に(すまん)ナベを振る姿とか、その他諸々に阿部応援者としてはキュンとしたりもするが。

歌詞も映像も泣きのツボを直球で押して来る。
やばいな。
本当は、泣かせ系、苦手なんだけどね。
映画館で号泣したらどうしようか。


歳をとると涙もろくなると言うが、私はどんどん冷血人間になっているので、皆が号泣している映画でも、うるっとくるところで止まる。
恥ずかしいから我慢するという、見栄っ張りのせいでもあるが。(笑)

家でこのPVを何度も観て、耐性をつけておくべきだろうか。
いや、そういう考えが、そもそも間違っちゅう?

2011-09-05

法金剛院の蓮の花園

夏の京都で、お花を見たいと思ったが、蓮くらいしか思いつかない。
ということで、蓮の花で有名なお寺に行って来た。


法金剛院
 京都市右京区花園扇野町49


この夏は公私ともドタバタして、帰宅後に自分の時間を殆ど持てず、旅行前には夕食場所を決めただけで(食欲最優先…)、観光スケジュールはあまり考えていなかった。
法金剛院に行こうと決めたのも、上洛してからという泥縄っぷり。
かろうじて、JR花園駅の近く、ということだけ知っていたのだが、後の情報は皆無。
さて、どうしよう。
……待てよ、国際観光都市・京都のホテルには、生きる京都データベースであるコンシェルジュがいるではないか。
彼らに聞くのが最も早くて確実。
法金剛院に行ってみようか、という朝に、そういう結論に達した。(無計画すぎ)

じゃあ、いつ聞くのか?
今でしょう!


と、某予備校の濃いCM のパロディ風に、ルームサービスの朝食をいただきながら、偶然に夫と同時に発声するという、バカのきわみのシンクロニシティを起こした超バカ夫婦であった。
ま、これもheart04な証拠であろう。
そういうことにしておこう。smile


蓮は朝早くに開花するので、できるだけ早い時間帯に行きたい。
食事と身支度を済ませて、いざ、ホテルのコンシェルジュ・デスクへ。
デスクを一人で守るコンシェルジュ氏のもとには次々と客が訪れ、電話応対もして……忙しそう。
しばし待ち、ようやく我らの順番が来た。
単刀直入に、「法金剛院にはJR花園駅からどうやって行けば良いでしょうか?」と質問すると、コンシェルジュ氏は一切の逡巡無く京都市内の地図を広げて、よどみなく説明してくださった。
花園駅にはJR嵯峨野線の各駅停車だけが停まること、何番線ホームから乗れば良いか、法金剛院は花園駅の改札口を出て駅前の道を渡ると目の前にあること等をすらすらと教えてくださりつつ、赤ペンで駅とお寺の場所をマーク。
安心させるように柔らかい口調かつ適度なスピードで明確に説明してくださるので、情報が頭に入りやすい。
さらに、JR京都駅発在来線の小さな時刻表を取り出して、次の電車の発車時刻と発車番線を赤ペンでマークして、地図とともに優雅な手つきで渡してくださった。
そして、嵯峨野線の各停は20分に一本であるので待ち時間が長いかもしれないことも付け加えてくださった。
この間、資料やPC等を見ることは無く、完全に頭の中にある情報が口から出てきたのは明らかであった。

ううむ、さすがの記憶力と説明能力。
コンシェルジュ氏にとっては初歩的な質問であろうが、お寺の名前を言っただけであれだけ豊富な情報が無駄なく整理されて頭の中から引き出せて、分りやすく説明できる能力を目の当たりにして、私は感嘆してしまった。
記憶力も説明能力も足りない私は、爪の垢煎じてのみたいくらいだ。
「お気をつけていってらっしゃいませ。」と微笑む有能なコンシェルジェュ氏にお礼を申し上げて、早速、出発。
密かに、執事または秘書に見送られる気分になり、無意味にupる似非マダムな私。
(うちの執事も横にいたが、ニコニコしているだけ。)


のんびりローカルな雰囲気の嵯峨野線のボックスシートに座り、短い時間ではあるが、車窓を楽しむうちに花園に到着。
下車する人はわずかだった。
蓮の見ごろは7月中旬らしいので、もう蓮花めあての客は少ないのだろうか。


コンシェルジュ氏に教わったとおり、駅舎を出て前の道路の横断歩道を渡ると、すぐに法金剛院があった。

Hasu01

受付で参拝料400円を支払ってお庭に入ると、既に蓮池の周りには参拝客というか蓮花見物客が二十人あまり…。
駅で降りた人が少なかったのは、我々が出遅れたということらしい。
そして、皆さん立派なカメラをお持ちで、なんちゃってデジカメを持っている自分は恥ずかしいような…。

Hasu02

池の手前には鉢植え(というのかしら?)の色とりどり、形も様々な蓮花が咲き競い、池には蓮の葉がびっしりと茂って、間から白い蓮花が清らかな姿を見せていた。

Hasu03

まさに極楽浄土のよう……と思いたいが、朝から蒸し暑くてそこまでうっとりできない。(笑)
しかし、暑い中でも、ゆっくりと池の周囲を廻り、様々な角度から清楚で高雅な蓮の花の園を愛でるひと時は、天上の別世界を散歩しているような心持であった。


では、蓮の写真を。

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ラスト一枚は、蓮と沙羅双樹の強力タッグで。
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2011-09-04

六波羅蜜寺で空也上人と清盛公にご対面

「終わってしまう!終わってしまうぞ!」  
と、映画「ハゲタカ」の古谷社長のように叫んでいるうちに、8月が終わってしまった。
映画や展覧会の感想も書きたいのだが、相変わらず家でPCの前に座る時間も記事を書く気力も足りず、ついつい小ネタに走ったりしているうちに時間が過ぎてしまった。
そんなわけで、8月初旬の京都旅行の話題が、まだ続きますsweat01




気になっていた空也上人に会うために、こちらのお寺を訪ねた。

六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
   東山区五条通大和大路上ル東
   HP→ http://www.rokuhara.or.jp/



空也のニ文字を見て「最中」が最初に頭に浮かんだアナタ。
「あなたは私なんだ。」 by 鷲津政彦 でございます。(笑)
ま、今回は食欲は置いておきましょう。


空也上人といえば、こちらの像があまりにも有名。
(画像は、こちらでご確認くださいませ。)
私は、確か高校の日本史の教科書で写真を見て、「ナンダコレハ! (by 岡本太郎)」と強く印象に残って以来、ホンモノとお会いしたいと思い続けて幾星霜。
……というと、言いすぎかもしれないが、気になっちゃうでしょう、この像の表現は。
京都に行くたびに行きたいと思いつつ、近くに用がなくてなかなかお会いできずにいたが、この夏の旅行でやっとご対面!


京阪・清水五条駅から徒歩7分。
…とお寺のHPにはあるが、炎天下によろよろ歩いていたら15分もかかってしまった。(笑)
自動車の往来が絶えない五条大通から少し横に入ると、とたんに静かな住宅街。
そんな中に、想像より小ぢんまりとしたお寺があった。

Roku_01

江戸時代までは大規模な寺院だったのだが、明治の廃仏毀釈でかなり規模が縮小されたとのこと。


こちらは弁財天堂の唐獅子(狛犬?)。

Roku_02

六波羅蜜寺は、天暦5年(951年)、醍醐天皇の第二皇子である光勝空也上人により開創。
仏教にも疎い私は、不思議な名前のお寺だなあと思っていたが、読んで字の如く、六つの波羅蜜、という意味だそうで。
六つの波羅蜜とは、彼岸=悟りの世界にいたる六つの修行(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を言うそうだ。
…とまあ、HPからの受け売りです。
悟りとは程遠い私には眩しい寺名かも…。


意外と(失礼?)参詣者、それも随分とお若いお嬢さんが多かった。
本堂の回廊伝いに宝物館へ。(参拝料600円)
わくわくしながら薄暗い展示室に入っていくと、コンパクトな展示スペースに、平安時代、鎌倉時代の重要文化財の仏像がずらり。

その中でも、異彩を放つ空也上人。
やっとお会いできました…。想像していたより、小さくて華奢な像。
やはり一番人気で、前には何人も見学者がいて、遠くからのぞくことしかできない。
前があくまで他の仏像を拝見することにした。


おっ、平清盛の坐像。
巻物を手にした姿で、気品と知性を感じさせる静かな面持ち。
うーーん、平家物語などの傲慢な清盛入道のイメージと違う。
学者風な、いいお顔をされている。

来年の大河ドラマの主役だから、来年はこちらも観光に力をいれるかもしれないな…などと邪モードな私。
はっっ、もしや、若いお嬢さんが多いのは、清盛公=マツケン氏のファンの方々が早くも予習…?


しかし、清盛といえば、この像のような入道姿しか思い浮かばないので、若き清盛さんの扮装が楽しみだ。
『龍馬伝』で素晴らしい人物デザインをなさった柘植伊佐夫さんが『平清盛』も担当されるそうなので、人物の外見も内面もデザインのデの字も無い今年のナニなアレ(←あくまでも私の偏った意見です。)とは別世界の、クオリティの高い人物デザインが見られるであろう。
コーンスターチも来年はふんだんに使用されるとかで、リアルな汚しがありそうだ。
汚いのが良いと思っているわけではないが、やはり、現実味を感じさせたいという制作陣の心意気が欲しいのよね。(えらそう)
来年の大河において、美術方面では「龍馬伝」スピリットが蘇るかもしれない。
……おっと、寄り道しすぎました。(笑)


いよいよ、本命の空也上人像とガラスケース越しに御対面。
いつのまにか、宝物館受付のオジサマがいらして、見学者に詳しく解説を始めてくださった。
運慶の四男・康勝の作であることや、鎌倉時代の仏像の特色として瞳に玉がはめてあるため、下の方から拝見すると目がキラリと光って見える…などと教えていただいた。

南無阿弥陀仏を唱える空也上人の口から6体の阿弥陀仏が現れた・・という伝承を写実的に表した像。
胸に鉦(かね)を下げ、右手には鉦を叩くための撞木(しゅもく)、左手には鹿の角のついた杖を持ち、草鞋履き。
最初はどうしても口から現れた小さな阿弥陀仏ばかり見てしまったが、次第に全体をじっくりと拝見すると、実にずはらしい写実的な像であり、空也の優れた人格と徳が伝わるような、品格高い美しい像なのだ。
皇子にして高僧である方らしく、とても気品ある、煩悩が削がれた清らかな美しい表情。
しばらく拝見して前を離れても、また拝見したくなって戻ってしまう。
離れがたい素晴らしい像であった。
暑い中、訪問した甲斐があった。
他にも素晴らしい仏像が多くあり、見ごたえあるお寺であった。

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