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2011-09-04

六波羅蜜寺で空也上人と清盛公にご対面

「終わってしまう!終わってしまうぞ!」  
と、映画「ハゲタカ」の古谷社長のように叫んでいるうちに、8月が終わってしまった。
映画や展覧会の感想も書きたいのだが、相変わらず家でPCの前に座る時間も記事を書く気力も足りず、ついつい小ネタに走ったりしているうちに時間が過ぎてしまった。
そんなわけで、8月初旬の京都旅行の話題が、まだ続きますsweat01




気になっていた空也上人に会うために、こちらのお寺を訪ねた。

六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
   東山区五条通大和大路上ル東
   HP→ http://www.rokuhara.or.jp/



空也のニ文字を見て「最中」が最初に頭に浮かんだアナタ。
「あなたは私なんだ。」 by 鷲津政彦 でございます。(笑)
ま、今回は食欲は置いておきましょう。


空也上人といえば、こちらの像があまりにも有名。
(画像は、こちらでご確認くださいませ。)
私は、確か高校の日本史の教科書で写真を見て、「ナンダコレハ! (by 岡本太郎)」と強く印象に残って以来、ホンモノとお会いしたいと思い続けて幾星霜。
……というと、言いすぎかもしれないが、気になっちゃうでしょう、この像の表現は。
京都に行くたびに行きたいと思いつつ、近くに用がなくてなかなかお会いできずにいたが、この夏の旅行でやっとご対面!


京阪・清水五条駅から徒歩7分。
…とお寺のHPにはあるが、炎天下によろよろ歩いていたら15分もかかってしまった。(笑)
自動車の往来が絶えない五条大通から少し横に入ると、とたんに静かな住宅街。
そんな中に、想像より小ぢんまりとしたお寺があった。

Roku_01

江戸時代までは大規模な寺院だったのだが、明治の廃仏毀釈でかなり規模が縮小されたとのこと。


こちらは弁財天堂の唐獅子(狛犬?)。

Roku_02

六波羅蜜寺は、天暦5年(951年)、醍醐天皇の第二皇子である光勝空也上人により開創。
仏教にも疎い私は、不思議な名前のお寺だなあと思っていたが、読んで字の如く、六つの波羅蜜、という意味だそうで。
六つの波羅蜜とは、彼岸=悟りの世界にいたる六つの修行(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を言うそうだ。
…とまあ、HPからの受け売りです。
悟りとは程遠い私には眩しい寺名かも…。


意外と(失礼?)参詣者、それも随分とお若いお嬢さんが多かった。
本堂の回廊伝いに宝物館へ。(参拝料600円)
わくわくしながら薄暗い展示室に入っていくと、コンパクトな展示スペースに、平安時代、鎌倉時代の重要文化財の仏像がずらり。

その中でも、異彩を放つ空也上人。
やっとお会いできました…。想像していたより、小さくて華奢な像。
やはり一番人気で、前には何人も見学者がいて、遠くからのぞくことしかできない。
前があくまで他の仏像を拝見することにした。


おっ、平清盛の坐像。
巻物を手にした姿で、気品と知性を感じさせる静かな面持ち。
うーーん、平家物語などの傲慢な清盛入道のイメージと違う。
学者風な、いいお顔をされている。

来年の大河ドラマの主役だから、来年はこちらも観光に力をいれるかもしれないな…などと邪モードな私。
はっっ、もしや、若いお嬢さんが多いのは、清盛公=マツケン氏のファンの方々が早くも予習…?


しかし、清盛といえば、この像のような入道姿しか思い浮かばないので、若き清盛さんの扮装が楽しみだ。
『龍馬伝』で素晴らしい人物デザインをなさった柘植伊佐夫さんが『平清盛』も担当されるそうなので、人物の外見も内面もデザインのデの字も無い今年のナニなアレ(←あくまでも私の偏った意見です。)とは別世界の、クオリティの高い人物デザインが見られるであろう。
コーンスターチも来年はふんだんに使用されるとかで、リアルな汚しがありそうだ。
汚いのが良いと思っているわけではないが、やはり、現実味を感じさせたいという制作陣の心意気が欲しいのよね。(えらそう)
来年の大河において、美術方面では「龍馬伝」スピリットが蘇るかもしれない。
……おっと、寄り道しすぎました。(笑)


いよいよ、本命の空也上人像とガラスケース越しに御対面。
いつのまにか、宝物館受付のオジサマがいらして、見学者に詳しく解説を始めてくださった。
運慶の四男・康勝の作であることや、鎌倉時代の仏像の特色として瞳に玉がはめてあるため、下の方から拝見すると目がキラリと光って見える…などと教えていただいた。

南無阿弥陀仏を唱える空也上人の口から6体の阿弥陀仏が現れた・・という伝承を写実的に表した像。
胸に鉦(かね)を下げ、右手には鉦を叩くための撞木(しゅもく)、左手には鹿の角のついた杖を持ち、草鞋履き。
最初はどうしても口から現れた小さな阿弥陀仏ばかり見てしまったが、次第に全体をじっくりと拝見すると、実にずはらしい写実的な像であり、空也の優れた人格と徳が伝わるような、品格高い美しい像なのだ。
皇子にして高僧である方らしく、とても気品ある、煩悩が削がれた清らかな美しい表情。
しばらく拝見して前を離れても、また拝見したくなって戻ってしまう。
離れがたい素晴らしい像であった。
暑い中、訪問した甲斐があった。
他にも素晴らしい仏像が多くあり、見ごたえあるお寺であった。

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