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2011-10-27

ありがとう、どくとるマンボウ

作家 北杜夫さん 死去 (NHKニュース)

先日、映画「ツレがうつになりまして。」の感想を書いた際、北杜夫さんについて少し触れた。

「ツレうつ」を見た後で、映画の原作本に興味を持ったと同時に、思春期に良く読んでいた北杜夫さんのエッセイをまた読みたいという気持ちが強まって、さっそくに『マンボウ最後の大バクチ』を購入した。
益々意気軒昂なご様子、そして育ちの良さから来る品の良いあっけらかんとした天然ぶりや、八十路での怒涛の躁状態が巻き起こす爆笑エピソードなどなど、相変わらず楽しくて読みやすくてうまい文章に喜んだばかりだったので、突然の訃報にショックを受けた。


北さんのエッセイを良く読んでいたのは、小学校高学年から高校生くらいだったと思う。
たしか、最初に読んだのは『どくとるマンボウ航海記』。
母に薦められて、だったような。
すっかりハマって、シリーズを続けて読んだっけ。
上品で知性と教養あふれる大人の男性の本当のユーモアと、子供っぽい馬鹿話というものの魅力に、すっかりヤラれたのだった。
まあ、ギャップに女子は弱いからね。(笑)


北さんの盟友である遠藤周作さんのエッセイも良く読んでいた。
北さんや遠藤さんの作品は、軽妙なエッセイを入口にして、重厚な純文学作品も読み、「この人たちの頭はどうなっているのか」と、凡庸な女子学生だった自分は打ちのめされた覚えがある。
諦めが早いのは、私の数少ない長所なのだ。(えっ?)
どくとるマンボウがきっかけで、その後どんどん読む本の間口が広がり…というか広がり過ぎて(笑)、サイバーパンクSFも源氏物語も、何でもアリの雑食読書生活に突入していった。


すっかり擦り切れてしまった今とは違い、十代だった自分は読書を通して色々なことを感じたし、考えた。
色々なことに興味を持ったり調べたりするきっかけも得た。

…まあ、結局は凡庸以下のまま私の人生も終盤に入りつつあるのだが。
それでも、思春期の読書で自分の感情が揺さぶられたり、好奇心がくすぐられたという経験は、きっと今の自分を形成する要素のひとつになっていると思う。

北杜夫さんの文章は、間違いなく私に影響を与えたことは確かだ。


北杜夫さんのご冥福をお祈りいたします。

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