書籍・雑誌

2012-04-04

新潮社『十二国記』サイトに【新作】の二文字が!

アタクシ、宇宙人にさわられていたのかしら……。
ハッと気づいたら、いつのまにか4月になっていましたわ。(爆)

ふと昨夜、久々に弊ブログのアクセスログをちらっと見てみると、「十二国記」、「山田章博」といった検索ワードが、急増。

んん?
うちには、『十二国記』のことに触れた記事は、2~3件しかないけど…とと思って検索してみたら、やっぱり3件だけ。
しかも、本題として取り上げているのは2009年の1件だけですよ。
(⇒ 2009年9月27日2010年5月5日、 2011年6月16日)

こんなところに漂着してしまった方々には申し訳なかった。
それにしても、なんでかな。

はっっっ、もしや。
小野主上に動きが?
と考え、検索してみたら、ビンゴ!

なんと、4月1日に新潮社に十二国記サイトがオープンしていた。

⇒ 新潮社 十二国記 公式サイト


そして、7月から、『十二国記』シリーズ既刊作品の新装版と長編書き下ろし新作が、新潮文庫から順次刊行される、と記されているではないか。
……新作。
…新作ですと!

これで目が覚めた。(笑)

新潮社の月刊『yom yom』のvo;.6とvol.12に、短編2作品が掲載されたので、今後、新作が出るなら講談社でなく新潮社からなのか?と思って期待していたファンは多いと思う。
待たされることが常となっていたが、かつて、小野さんが『ダ・ヴィンチ』等で、「十二国記」の本編も外伝も続編の構想があると、インタビューに答えていらしたので、望みを捨てずにいたのである。

出版元の変更には、色々とオトナの事情があるのだろうが、私はそんなことは、どうでもええがじゃ。

ともかく、十年以上にわたって呪文のように、「主上、新作を…、我らに長編新作をお与えくださいませ…」と心の中で唱え続け、泰麒のその後を案じていた私にとっては、今年一番の朗報である。

新装版では、山田画伯の美しい表紙絵と挿絵も新たに描き起こされるとのことで、これまた垂涎。
ああ、もふもふの楽俊も登場して欲しい。

イラスト目当てで、WH文庫版でシリーズ全作品を揃えて持っているが、新潮社版も買ってしまうに違いない。
また最初から読み直すのが楽しみ♪
うーむ、しかし、一作目の『魔性の子』は怖いので、あまり再読したくないのだが、今となっては、あの日あの海辺にキング小松(笑)が来ていたのかと思えば、それはそれで萌えるけど。(延贔屓)
ともかく、待っていて良かった。
果報は寝て待て。
…あ、違うかな。
待てば海路の日和あり、ですな。

うん、長生きしてて良かったのう。


さて、こうなると、映像版『ハゲタカ』の新作も、諦めずに念じ(笑)続ければ、実現するかもしれないという期待が強まってしまう。
ちなみに、山田章寛博さんは、真山仁さん作『ハーディ』で鷲津政彦を描いていらっしゃるという繋がりもあるのだ。

と、結局は強引に、ハゲタカに向かう私の偏った思考方向であった。

2011-10-27

ありがとう、どくとるマンボウ

作家 北杜夫さん 死去 (NHKニュース)

先日、映画「ツレがうつになりまして。」の感想を書いた際、北杜夫さんについて少し触れた。

「ツレうつ」を見た後で、映画の原作本に興味を持ったと同時に、思春期に良く読んでいた北杜夫さんのエッセイをまた読みたいという気持ちが強まって、さっそくに『マンボウ最後の大バクチ』を購入した。
益々意気軒昂なご様子、そして育ちの良さから来る品の良いあっけらかんとした天然ぶりや、八十路での怒涛の躁状態が巻き起こす爆笑エピソードなどなど、相変わらず楽しくて読みやすくてうまい文章に喜んだばかりだったので、突然の訃報にショックを受けた。


北さんのエッセイを良く読んでいたのは、小学校高学年から高校生くらいだったと思う。
たしか、最初に読んだのは『どくとるマンボウ航海記』。
母に薦められて、だったような。
すっかりハマって、シリーズを続けて読んだっけ。
上品で知性と教養あふれる大人の男性の本当のユーモアと、子供っぽい馬鹿話というものの魅力に、すっかりヤラれたのだった。
まあ、ギャップに女子は弱いからね。(笑)


北さんの盟友である遠藤周作さんのエッセイも良く読んでいた。
北さんや遠藤さんの作品は、軽妙なエッセイを入口にして、重厚な純文学作品も読み、「この人たちの頭はどうなっているのか」と、凡庸な女子学生だった自分は打ちのめされた覚えがある。
諦めが早いのは、私の数少ない長所なのだ。(えっ?)
どくとるマンボウがきっかけで、その後どんどん読む本の間口が広がり…というか広がり過ぎて(笑)、サイバーパンクSFも源氏物語も、何でもアリの雑食読書生活に突入していった。


すっかり擦り切れてしまった今とは違い、十代だった自分は読書を通して色々なことを感じたし、考えた。
色々なことに興味を持ったり調べたりするきっかけも得た。

…まあ、結局は凡庸以下のまま私の人生も終盤に入りつつあるのだが。
それでも、思春期の読書で自分の感情が揺さぶられたり、好奇心がくすぐられたという経験は、きっと今の自分を形成する要素のひとつになっていると思う。

北杜夫さんの文章は、間違いなく私に影響を与えたことは確かだ。


北杜夫さんのご冥福をお祈りいたします。

2011-05-02

フランス王妃のスタイリストざます。

いやー、まさか、この歳になって、紙の着せ替え人形を買うとは思いませんでしたわ。



Marie Antoinette Paper Dolls

Cover

(反射してしまいました…sweat02


先日、三菱一号館美術館のショップ「store 1984」で、衝動買い。

マリー・アントワネットの着せ替え用紙人形+ドレス15着。
さらに、王妃専属デザイナーのローズ・ベルタンの人形とドレスもついてます。
この一冊で、貴女もフランス王妃マリー・アントワネットのスタイリストになれます!


写真ではわからないですが、様々なシーンに合わせたドレスは、どれも豪華で優美で、とっても素敵♪
ドレスは細部まで凝ったデザインで、眺めているだけで非日常に心が飛んで、うっとり~heart04

私は、ゴージャスでエレガントなドレスと無関係な人生を送っていますが、お姫様のドレスを見るのは幼いころから今に至るまで大好き♪
でも、自分で着たいと思ったことは無いんです。
見てうっとりするの専門。
まー、日本人の庶民が、おとぎ話のお姫様みたいなドレスを着るとなるとコスプレになる気もするけど。(笑)
それに、大昔、自分の結婚式と披露宴でウエディングドレスを着てティアラもつけたから、もういいや。(今から着たらコワイよ。)
あのときは、コスプレ好きな人の気持ちもわかりましたが、恥ずかしかったかも。(笑)


肝心の本の中はこんな感じ。

Doll01

これも反射して見辛くなってしまいましたが、左はアントワネット様のペーパードール。
下着も可愛い~。
でもコルセットって大変そう…。

Doll02

こちらは着せ替えドレスの一例。
優美や可愛いが素敵にインフレしてるロココなり。(笑)


それにしても、この頃のセレブのヘアスタイルってとんでもないことになっとります。
とにかくヘアと飾りの盛りが半端ないっすよ。
表紙なんか、もう仮装の域みたいなってる…



調べたら、作者の Tom Tiermey さんは、沢山のペーパードール本を出している作家さん。
オフィシャルサイトを覗いたら、シャネルや、なんと、ダライ・ラマの着せ替えペーパードールもあり…。

私の好みとしては、ビクトリア朝のドレスとかバレリーナの衣装とかのも、いいなあー。

とても細密に描かれている美しいペーパードールとドレスなので、切って遊ぶなんて出来ませんわ!
……老後の楽しみにとっておこうっと。
(もう老後に片足突っ込んでますけんどね…。)


お店では945円でしたが、amazonではもっとお得でした……。

2011-04-25

魅力を数値化するのも「資本の論理」?

4月22日に発行された週刊誌の記事についてなので、話題にするには遅すぎる。
確認はしていないが、きっとネット上では既に一通り話題になったことだろうと思う。
今更なのは分っちゃいるが、どうしてもモヤモヤが晴れないので、記事に書いてしまった。

他の記事でもそうだが、素人の偏った私見なので、あまり気になさらず読み流していただければ幸いです。
かなり文句が入っていますが、辺境の地の零細ブログでのことなので、大目に見てつかあさい。(笑)
文句なんか読みたくない!という方が多いと思うので、念のため、折りたたんでおきます。

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2011-04-06

夜桜の宴、いいんじゃない?

最近、ちょっと気になるテレビCMがある。

サントリー・『金麦』のCM。。


満開の桜を背景にした盛況なパーティ会場が舞台。
見事な夜桜に目を奪われる。
ひらり、ひらり。
舞い散る花弁の下、二人のスーツ男の横顔。


青年 「俺、黒田さんのやり方、好きでした。」
黒田 「俺は嫌いやったな、自分のやり方。」


青年は高良健吾さん。
先輩らしき「黒田さん」は?
すぐに分らなかった。
関西弁で、ちょいシブめな感じ。
だけど、お肌が………と思ったら。
ブラックマヨネーズの吉田さんじゃあーりませんか!
いやー、なんかシブくてサマになっていたので、分らなかった。(微妙に吉田さんに失礼?)
「黒田さん」が上司(?)に呼ばれてその場を離れた後、青年(高良さん)に若い美女が歩み寄る。


「あなたも黒田さんのこと、好きだったんだ。」
「……えっ?」


彼女も黒田さんの後輩らしい。
後輩として尊敬し、慕っている、という意味だろうけれど、それだけでもないニュアンスもありそうな。
二人に視線を送るもう一人の若い男も映り、なんだか先が気になる~。

ちなみに、私のランチ仲間である腐女子2名は、若い男女3人は黒田さんを巡る恋のライバルでは!?と言う腐った見解を示しているのだが、まあ、それはないだろう。(爆)



サントリー 金麦 「それぞれの金麦」 花見篇

こちら ↓ から動画とメイキングを観られます。
http://www.suntory.co.jp/beer/kinmugi/ad/other.html



それにしても、「黒田さん」役の吉田さん、いい感じにハマっている。
うまく撮ってもらっているというのもあるだろうが(またも失礼発言)、やはり才能とセンスのあるお笑い芸人さんは、雰囲気がある。
キューピーみたいに愛くるしいルックスと当意即妙の発言やギャグで光っている(オデコのことじゃないですぞ。)相方・小杉さんに比べると、やや地味な印象の(またまた失礼発言)吉田さんだが、このCMみたいに佇まい系な役だったら、持ち前のキャラが前面に出る小杉さんより吉田さんのほうが絶対にハマる。
納得の起用。(素人のくせにエラソーですみません。)



 さて、この先は蛇足、年寄りの繰り言、独り言、です。


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2011-01-14

『作家のおやつ』

先日、埼玉県立近代美術館にて『植田正治写真展』を鑑賞した後、ミュージアムショップに立ち寄った。
こちらのショップは、企画展グッズ以外にも、可愛い物や楽しいものをセレクトして置いているので、いつもじっくりと検分してしまう。

殺人的に混雑している大展覧会のグッズ売り場では決してできないことだが、詳しく見る前に、ぐるっと一回り。
…といっても、ショップがとても小さいので、一瞬で回れる。
すると、企画展関連書籍コーナーに平積みされていた本の表紙に、私の目は釘付けになった。


作家のおやつ
 (コロナ・ブックス)
 平凡社 刊

Oyatsu_5


お  や  つ

それは、いかなる時も私の心をときめかせる、魅惑の三文字。

そして、表紙の写真が…。
これまた私の胸を高鳴らせるホットケーキ!
作家×おやつのホットケーキといえば、もちろん、池波正太郎×万惣フルーツパーラーのホットケーキに決まってるでしょ。
池波ファンなら、即わかるもんねっ、むふふ~。
と、口元を緩めながら、本を手に取り、しばし舐めるように表紙のホットケーキを見つめた後、お目当てのページを探し出して自分の推測が当たっていたことを確認してニヤニヤしていた私は、かなりの危険人物のように見えていただろう。

パラパラとぺ゛ージをめくると、様々な作家のお気に入りのおやつや、作品中に登場するおやつが、家族や親交のあった人たちが綴るエピソードなどを添えて、豊富なカラー写真と共に紹介されている。
取り上げられているおやつは、お店で売られている和洋菓子や郷土菓子ばかりでなく、自家製のお菓子や果物、たこ焼などなど、多種多様。

川端康成、三島由紀夫、手塚治虫、久世光彦、植草甚一、小津安二郎、吉屋信子、森茉莉……そうそうたるクリエイターの名が、ずらりと並び、この方々のおやつタイムに興味深深。

十代前半から現在に至るまで、特に食に関するエッセイを読んできた作家が何人も含まれているのを見て、更に興味が深まる私。
池波正太郎、獅子文六、向田邦子、沢村貞子、内田百聞、開高健、荻昌弘……。
そう、中学生の頃から、オヤジが好むようなテーマのエッセイを読んでいたのだ。
オヤジスキーで、自分の中身もオヤジとは、どういう精神構造なのか。
我ながら理解不能だ。(笑)



行きつ戻りつ、ページをめくっていると、植田正治さんの名があった。
……ああそうか、それでここに置いてあるのか。
当然だよねえ。
おやつに目がくらんでいた私は、この本がここにある理由など何も考えずに、各ページのおやつの写真に没頭していたのである。
やれやれ…。


ということで、隣に置いてあった同じシリーズで、おなじく植田さんを取り上げていた『作家の家』とあわせて、お買い上げ~。
(ちなみに、『作家の家』も、とても面白かった。)





帰りの電車の中で、さっそく本を広げて、眼と頭で楽しむ擬似おやつタイム。(笑)
ミュージアムショップでは失念していたが、そもそも発行はいつなのかと奥付を確認したら、2009年1月発行ですと。
あらー、全然知らなかった。
私の大好物なテーマの本なのに。
この2~3年は、本当に仕事以外で活字を読めなくなってしまったので、書店で新刊チェックすることも少なくなったしなあ。
展覧会に行ったおかげで、楽しい本と出会えたということだね。
これも植田正治さんのおかげ…かな?


さて、植田さん好みのおやつは、ホームメイドケーキと、自家製の柚子ピール。
美しいもの、美味しいものを愛する夫のための、奥様お手製のおやつだ。
ご自分の作風とアマチュアリズムを貫きながら、生まれ故郷で生涯を過ごされた植田さんらしさが滲むおやつなのだ。
また、私も大好きな両口屋是清の「二人静」も植田さんのお気に入りだったと知り、ちょっと嬉しくなった。
えへへ……ミーハーです。

 
らしいと言えば、例えば、連日の徹夜のエネルギー源は大好きなチョコレートだったという手塚治虫。
逆に、意外だったのは、最初に登場する三島由紀夫。
本文中にもあったのだけれど、三島とおやつって、なんだかミスマッチな感じだという先入観があったのだ。
おやつタイムでほっこり…なんて、およそ三島由紀夫のイメージとそぐわない。
(勝手なイメージですよ。)
三島の場合、執筆の合間に邪魔にならないものを口に運ぶという感じだったらしい。

このように、おやつを通して、その作家のライフスタイルや意外な一面や、仕事の流儀みたいなものが、じんわりと伝わるような楽しい本だ。   

掲載されている写真の色調やスタイリングは、レトロな感じにしてある。
『暮らしの手帖』の写真みたい…と言ってわかる方、いらっしゃるかしら。
イマドキの雑誌やムックなどで見るようなスイーツの写真とはちょっと違う方向性だ。
あえて、レトロ調にしてあるのは、本のテーマに沿ってのことだろう。
作家達がおやつを楽しんでいた時間に自分も遡っているような感覚になるのだ。

巻末に、紹介されているお菓子の販売店や、作家ゆかりの記念館などのリスト付。
気になったおやつを買い求めたり、記念館や文学館で作家の世界に触れるのに役立ちそう。


暖かくなったら、散歩がてら、素敵なおやつを買いに行く気満々。(笑)

2011-01-12

『ツレがうつになりまして。』 あの二人で映画化

つぶやかれていたとか噂が流れていたとか小耳に挟んでいたのですが、ついに発表されたようですね。


宮崎あおい×堺雅人の「篤姫」コンビが『ツレがうつになりまして。』で再び夫婦に! (cinemacafe.net)


ですって!

1月9日にクランクインしたそうです。
今秋公開予定。
佐々部清監督がメガホンをとられるとのことで、堺さんとは、同じく今年公開の『日輪の遺産』に続いてのタッグ。

期待度大の、このキャスティング。
徳川家定と篤姫の夫婦をご覧になっていた方は勿論のこと、そうでない方も、素晴らしいお仕事ぶりの二人の共演には、期待してしまうのではないかしら。

ヒロインの両親に、大杉漣さんと余貴美子さん。 (スポニチ より)
強力なメンバーです。
ますます期待度up
堺さんと大杉さんといえば、『ジョーカー』を思い出しますねえ。
(ああ、もうすぐ伊達さんのDVD-BOX (笑)が我が家にやってくるんだわぁ~lovely。)

『ツレがうつになりまして。』の原作は未読なのだけれども、2009年に藤原紀香さん×原田泰造さん主演でNHKがドラマ化したものは全3回を、毎回半分ずつくらい観ていました。
タイゾーさんが、巧い方なので、からっとしたタッチとはいえ、観ていてしんどくなってしまったのと、藤原紀香さんがちょっと苦手(キライではない)なのもあり、いつも途中でチャンネルを変えてラストくらいで戻るという、ヒジョーに中途半端な視聴態度でしたのよ。


堺さんの演技力では、もっと辛くなるなあ。
いや、弱気はいけないわ。
堺“ツレ”さんを見守れるように、今から気をしっかり持たねば!

そういえば、原作イラストもドラマも、ツレさんはメガネ男子だな。
映画でも、そこは踏襲してくれないかしら。
堺さんの素敵なメガネ男子っぷりを、しばらく観ていないような気がするもの。
うーーーん、でも、どん底まで心がdownな役では、メガネ堺に萌えてる場合でもないのか…。
(……色々と間違っちゅう。)

バカな妄想は置いといて、とっても楽しみですheart04
待ち遠しいわ~

2010-08-18

察しの良い我が執事②~気になる俳優さんの本

書こうと思っている間に、気づけば、すっかり周回遅れもいいところになってしまった話題なのだが、かるーい読書雑感なので、遅くなってもいいかと開き直ってsweat02アップしておく。(いいわけがましい。)


半月前のことだ。
先だって、「ポルトガル人直伝のカステラ」を買ってきてくれた我が執事(夫)が、 続いて、ややフライング気味のサービスをしてくれた。

「これ、この前、本屋さんで探してたよね。渋谷で見つけたから、買ってきたよ。」
と、渡されたのが、これ。

大森南朋  『さもあらばあれ』




確かに、夫と一緒に地元の書店に行ったときに、新刊本のコーナーからタレント本コーナー、果ては写真集コーナーのセクスィー系棚にまで探索の足を伸ばして男性客の皆さんに迷惑そうな顔をされたのだが、その時は見つからなかったのだ。
夫に「何の本さがしてるの?」と聞かれて、「南朋さんの本が出たっていうから、どんな感じが、少しだけ見ようと思って」と答えたのだった。
後日、別の店で見つけて、興味があった父子対談のところはバッチリ立ち読み(←こらっ)したので、買わなくてもいいかもしれない…という気分になっていたのだが。

まあ、他のページは殆ど目を通してなかったし、くれるというなら喜んでいただこう。
と思って、「ありがとうheart01」と受け取ると、何故か夫はニッコリ笑って本を渡してくれた手を引っ込めず、今度は掌を上にして突き出すようにしたではないか。

「えっ…と…?」
「立て替えておいたから。」
「あー、そう……。」

頼んでないのになぁ…。
しかし、ボールをとってきて、褒めてもらいたくて仕方ない子犬のような目をされたら、邪険にはできない。
黙って代金を支払い、「よーーし、よーし。」とムツゴロウさんのように頭をなでてやったら、尻尾を振って喜んでいた…というのは途中からウソだけど。(爆)

さて、肝心の本については、ファンの方はとっくに熟読されているだろうし、私のような者が、今更紹介することもない。

大森南朋さんという俳優のお仕事ぶりが気になる、というレベルの人間(=私)が、ざっくりと目を通しての印象を挙げておく。


巻頭の写真には鷲津要素ゼロで、私は素通りだが、ファンの方は垂涎なのだろう。
これが鷲津の写真集だったら最低3冊は買うけれど…。

この方は、素の自分をメディアで晒すことは殆ど無い。
だから、本音や役者としての気構えみたいなものがチラリとのぞけるインタビューと親子対談が、とても興味深かった。

インタビューでは、時に飄々と、時に訥々と、はぐらかしたり核心を突いたりしているところが、映画『ハゲタカ』のコメンタリを彷彿とさせる。
しかし、なんといっても、父子3人の対談が楽しい。
父上・麿赤児さんの自由さにぶっ飛びつつ、南朋さんの意外な過去に軽く驚いたりしながら、笑いのツボを突かれまくり。
だが、対談の中で、私が最も強く反応したのは、麿赤児さんが「鷲津政彦」の名を口にされていたところであった。
なんだか無性に嬉しくなってしまったのである。
麿赤児という大きな役者に、鷲津政彦という人物が認められているような、虚実がごっちゃになっている喜び方である。
これも鷲津愛ゆえの反応らしい。(笑)


大森南朋さんという俳優さんの仕事ぶりに、ある作品(私の場合はハゲタカ)で瞠目し、以降、注目している…というような方であれば、一読されて損はないと思う。
なかなかお得な内容でっせ。(←なぜ似非関西弁?)

.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.

蛇足だが、この本をザッと読んだら、お気に入り俳優・堺雅人さんの著書

 文・堺雅人
 

  

を何回目かの再読をしたくなり、休日にじっくり読み直してしまった。

『TV Navi』誌に、.2004年12月~2009年1月に月に一回の頻度で全50回にわたって連載されたエッセイに、一部加筆したものだ。
超多忙の中、原稿を落としたことは一度も無かったそうだ。

毎回、一文字の漢字をテーマタイトルとして、進行中の仕事についての考えや思い出についてを中心に記されており、写真も添えられていてる。とっても素敵なheart02カラー写真も。
自筆原稿も忍ばせてある。
女子っぽい(笑)、愛らしく几帳面そうな字。味がある。

何度読んでも、堺さんの役へのアプローチの熱意と真摯さ、常に役者はどうあるべきか、演じるとはどういうことか、を探求し続けている姿勢、それでも決して“役者バカ”にならずに、様々なことについて多角的に考察する思考能力に、強く惹きつけられる。


堺さんが記しておられることを読んでいくと、堺さんは、五感で感応すること全てを役者としてのお仕事に繋げておられていることがわかる。
同時に、役者として経験される全てを、仕事の土台となる御自分自身にフィードバックされているのが、伝わってくるのだ。
しっかり地に足が付いていて、思考も行動も、自然と美しい軌跡を描いて廻っている。
その美しい軌跡の一端が、さらりと、かつ柔らかく品の良い文章として表現されているのだ。

実は、1年前に出版された直後に、この本を読んで、役者として、それ以前に人間として、品格ある佇まいが滲み出る堺さんの魅力に更に深く落ちたのであった。
時にはマニア'(オタク体質?)なレベルで苦労や努力をしても、どこか報われないところがあり(それは、彼が演じてきた役の多くにも通じるところがある)、そんな自分を面白がっている懐の広さも素晴らしい、と思う。

読むたびに、堺さんの文章家としてのセンスと力量に参ってしまう。
ちゃんと起承転結があって、平明で読みやすい文章と構成。
クスッと笑え、嫌みなく博識ぶりを滲ませ、柔軟に深く思索する過程が追える。
とても魅力あるエッセイだ。
堺さんのファンでない方にも、優れたエッセイとしてお勧めしたい。

こういう文章が書けたらいいなぁ~と憧れてしまうのだが、堺さんのように幅広いジャンルの本をたくさん読み、自ら進んで様々な体験をして、それらを自分の中に落とし込んで自分独自の言語に翻訳し、きちんと整理して引き出しに入れ、いつでも必要なものを出せるようにできるだけの容量と処理能力がなくてはダメなんだろう。
とほほ…。

堺雅人さんと大森南朋さんの本を読んで、感じたこと。
たぶん、あたり前のことなのだろうから、恥ずかしい気がするのだけれど、あえて書いてみると。

役者には、想像力と創造力、受容力と発信力、そして持久力と瞬発力が必要だいうことは素人にも理解できる。
そして、良い役者というのは、それらに加えて、役や作品世界に入り込む狂おしいまでの熱さと、自分を常に客観視できる徹底的な冷静さ、決して満足しない貪欲さと謙虚さ、更なる高みへの道を希求し続ける志を持っている人たちなのだ、ということがわかった。

お二人が火花を散らすような共演、見てみたい。

2010-03-09

DVD『南極料理人 豪華版』&レシピ本『ごはんにしよう。』

いきなりタイトルからずれた話題で恐縮だが、先日の日本アカデミー賞授賞式の会場に、いわゆる業界人以外の一般客の方々が高額チケットを購入して参加されていた、ということを知ったのは、テレビで授賞式を観た後のことだった。
こういうことに疎いというか、関心が薄いので、ああいった賞関連イベント会場に着席していらっしゃるのは、関係者や招待客や華を添えるための仕込みのモデル(笑)だけなのかと思っていたのだ。
お恥ずかしい限りである。

ならば、堺さんファンの方々も参加されていたろうと、あちこち覗いてみたら、あらビックリ、多くの方が参加されていたようだ。
会場での堺さんのご様子をレポートして下さっているファンブログの記事なども拝読して、録画してあった番組の堺さん登場シーンをまた見て、「前髪短かっ!heart01可愛いっ」とか初見の時と同じことを叫んでトキめいたりしているアホな私だ。

堺さんは、昨年度は『クライマーズ・ハイ』の佐山記者役(NHKドラマでは大森南朋さんが演じた役)で優秀助演男優賞を受賞されたので、堺さんの輝かしいお姿を拝見せんと、昨年に続き、2年連続で日本アカデミー賞授賞式に乗り込んでいかれた方も少なくなかったようだ。
日本全国(海外も?)追っかけていらっしゃる方々もおいでのご様子…。
私の勤務先は、かつて某テレビ局のそばにあったから、アイドルなどの“追っかけ”と呼ばれる類の熱心なファンの姿を毎日目にしていたので、驚きはしないが、それにしても、本格的なファン活動は、時間もお金もかかるんだなあ…と感嘆している。

私は、今のところ、胸を張って「ファンです!」と言えるのは鷲津政彦についてだけなのだが、映画からのファンだから、まだ新米だ。
しかし、鷲津欲が旺盛なうえに、こらえ性が無いので、時間は勿論、yenのほうも、小額とは言えない支出実績である。
日本経済の活性化に一役買っている…ってほどでもないけど。(笑)
夫に言わせると「鷲津に貢いでいる。」ということになるが、否定はしない。(笑)
もちろん、鷲津は貢いでも受け取らないに決まっているから、鷲津が運営するファンドに投資…したつもりになっているわけだ。
(わはは……ダメだこりゃ。)
さすが鷲津代表は金を引寄せる力が強い。
いやはや、鷲津が実在の人物でなくて本当に良かった。


そんなわけで、私は鷲津関係には財布の紐がゆるゆるになっており、つられて他の好きなことにも、金銭感覚がゆるみきっている。
なので、買ってしまった。

南極料理人 豪華版 (初回限定生産)

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(長い前フリですみませんね…)
2月24日発売だったので、『ハゲタカ』の時と同様に前日の23日に到着していたのだが、いまだに特典映像しか観ていない。
もちろん、劇場で本編は観た。
『ハゲタカ』のような渇望感を引き起こす中毒性のある作品ではないし、楽しい作品、大好きな作品であるけれど、ま、いつでも観られるからね、というスタンス。
買った動機としては、お気に入りの堺雅人さん主演作であることと、なんといっても美味しそうな食べ物を美味しそうに食べるシーンがてんこ盛りだからだ。(笑)
堺さんの、ふんわり優しい笑顔に癒されるのはもちろんだが、私がキュンキュンするのは、お料理中や盛り付け中の、精神統一している姿と真剣な眼差し。
仕事に集中している男は、掛け値なしに美しいのだ。

スリルもサスペンスもカタルシスもない。
負の要素、全くなし。
安心して観られる。
村田さんこと嶋田久作さんも、守山くんこと高良健吾くんも出演して、良い仕事をしている。
などもセールスポイントだ。

初回限定の豪華版、というこでパッケージも、上掲の写真のとおり、ちょっといいでしょ。。
そして、特典映像DVDのほかに、ライナーノート、ポストカード2枚、レシピカード4枚付き、の大判振る舞いや。(飯島亮介?)
ライナーノートには、ドームふじ基地の見取り図なども載っていて読み応え&見ごたえアリ。

そして、アマゾンさんに勧められるままに、一緒にレシピ本も買ってしまった。

ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ

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著者の一人、飯島奈美さんは、映画「かもめ食堂」やドラマ「深夜食堂」も担当されたフードスタイリスト。
どちらも、私の好きな作品なのだが、ひかれる要因として、飯島さんが作り出したとっても美味しそうな食べ物があることは確かだ。
そんな魅力的な料理レシピが、50品。
あの♪えっびふっらいっ、えっびふっらいっ♪も、映画の写真と共に紹介されている。
他にも、映画のあのシーン、このシーンの写真も、堺さんの素敵ショットも載っていて、サービス満点。
『南極料理人』に登場したお料理は、どれも美味しそうなのだが、なかでも一番おいしそうだったのは、おにぎりと豚汁。
特に、おにぎりは堺さんが握っているんだから、もう…(以下省略)。
このところ、手抜きが多い我が家の食卓を反省して、本編鑑賞後に、この本に載っている料理を作ってみるか…。

restaurant僭越ながら、弊ブログの『南極料理人』関連記事を御紹介
riceball 映画『南極料理人』感想
noodle 『「南極料理人』の記事が国立極地研究所広報誌に

2009-09-27

新潮社「yomyom」12号の『十二国記』新作

もぉ欣喜雀躍です。
新潮社「yomyom」12号(9月26日発売)、昨日さっそくget!

小野不由美さん作 「十二国記」 の新作「落照の獄」が掲載されると各所で目にしてから、指折り数えて待っていました。

         ↓

http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/info.html


さすがでございます。
ああ、待った甲斐があったというものです。

前作「丕緒の鳥」に対する私の勝手なイメージは “曙光”でした。
で、今度は “落照” と聞いた時には、いったいどこの国を舞台に?いつの時代?と楽しみでした。

貪るように読みたいのを我慢して、昨日ゆっくり味わうように読みました。
小野さんの文章は、美しく静かでありながら、胸の奥にドンと楔を打込まれるようです。
しばらくは自分の中で反芻したい…。
たぶん、半年くらいは反芻するかも?
小野主上、是非、長編もお願いいたします…。

このシリーズに出会って、10年以上経ちます。
緻密で骨太な世界観(そして恋愛要素がほぼゼロ←私にはココもツボだった)と厚みのある登場人物の造形、硬質な美しさを持つ文章など、本当に魅力的で、一時はディープにハマッていました。
今は細く長く穏やかに愛しています。
(鷲津のことも、そう言える日が来るのでしょうか。)

薄っぺらで生っちょろい昨今の小説モドキにはウンザリだ!とお嘆きの方に是非ともお奨めしたい!
オトナの男性読者からの熱いリクエストに応えてイラスト無しver.が講談社文庫からも出ていますので、通勤にも持ち易いかと。
(でも、山田画伯の美麗イラストが魅力大!ですけどね。美男美女ざっくざくだし。)
古代中国の演義もの(三国志や水滸伝)に慣れた方には、特に馴染みやすいと思います。
腹にガツンと来る深くて極太なストーリー、格好いい男女が目白押しの異世界が待っています。

もともとはティーン向けのライトノベルとして書かれたそうなのですが、決してライトじゃない…むしろ容赦なくヘヴィでビター。
あ、ほのぼの、爽やか、らぶりぃ、もあり。
確かに、このシリーズを十代で読んだら、絶対に糧になるはず。
(私は相当オトナになって出会いましたが。)
色々な要素がいっぱい詰まっているけれど、自分で立つこと、そして他者と共に立つこと、自分を貫くこととそれに伴う責任と覚悟、が通底していると思います。

中学生の劉一華に読ませてあげたかったbearing…(夢見すぎ…)

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